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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
3章 転

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第98回「消滅!紅貝の魔王」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

田んぼの中を――。

マカモたちが元気に泳ぎ回っていた。水田を泳ぎながら、クリムゾンシェルを次々と食べていく。


「クワッ!」――バリバリッ!


一匹……また一匹……。

クリムゾンシェルの数が、どんどん減っていく。


「グギャー!」

紅貝の魔王が、苦しそうに吠えた。


それまで膨れ上がっていた身体から、少しずつ力が抜けていく。吸収できるエネルギーが――減っている。


「……!」

その様子を見ていたレインが、神ナリの剣へ視線を落とした。剣には、これまで蓄積してきた魔力が満ちている。


レインの顔が明るくなる。

「ナイト! そろそろいけるよー!」


ナイトも状況を理解した。

「よしっ! 頼む!」


アイリスも女神の杖を構えた。

「レイン、今よ! 身体強化!」


光がレインの身体を包み込む。


全身に、力が満ちていく。

「ありがとう!」

レインは神ナリの剣を握り直した。


その間にも――。

「クワッ!」

「クワッ!」


マカモたちは、さらにクリムゾンシェルを食べていく。

バリバリッ!

バリバリッ!


田んぼから、クリムゾンシェルの姿が一匹、また一匹と消えていく。


それに合わせて――。

紅貝の魔王へ流れ込んでいたエネルギーも、急速に減少していった。


「グ……ギャ……」

紅貝の魔王の動きが鈍る。

身体を覆っていた赤みも、少しずつ薄れていく。


ついに――。

神ナリの剣に蓄えられた力が、紅貝の魔王の力を上回った……。


アイリスが叫ぶ。

「今なら……!」


ナイトも笑った。

「勝てる!」


配信コメント欄が、一気に沸き上がる。

『来たっ!』

『レインさん、頼みます!』

『神ナリ一閃!』

『今だ!』

『いけーっ!』


レインは、神ナリの剣を構える。

「行くよっ!」

一歩、踏み込む。


「魔王予報士レイン!」


地面を蹴った。――ダッ!

一気に距離を詰める。


「神ナリ一閃っ!」――ズババーッ!


神速の一閃が、紅貝の魔王を斬り裂いた。


「グギャー!」

紅貝の魔王が叫ぶ。


次の瞬間――。

その身体が、紫色の煙へと変わっていく。

紅貝の魔王の姿が、少しずつ消えていく。


そして――。

コロン……。

地面に、一つの魔石が転がった。


静寂が訪れる。


レインは魔石を見つめ――。

そして、カメラへ向かって笑った。


「紅貝の魔王! 消滅しました!」


「よっしゃあ!」

ナイトが拳を握る。


「やったー!」

アイリスも両手を上げて喜ぶ。


配信コメント欄も、一気に沸き上がった。

『やったー!』

『皆、凄い!』

『マカモ最高!』

『コシヒコさん最高!』

『田んぼバンザーイ!』

『田んぼが勝った!』

『これがチームワークだ!』


レインは、ゆっくりと田んぼを見渡した。

そこには――。


何事もなかったかのように、元気に泳ぐマカモたち。そして、その向こうにはコメライス村の田んぼが広がっている。


レインは笑った。

「みんなのおかげです!」

「クワッ!」


マカモが元気よく鳴いた。

その声に、レインたちも笑う。


一人では、決して届かなかった勝利だった。


コメライス村の田んぼに――。

勝利の声が響いた。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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