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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
3章 転

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第95回「俺がなんとかする」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

紅貝の魔王は、再び田んぼへ向かっていた。

ふわりと空中へ浮かび上がると、別の田んぼへ移動していく――。


そして――。

田んぼに降り立つと、クリムゾンシェルに手を伸ばした。


ミルミルミル……。

クリムゾンシェルから、エネルギーが吸い上げられていく。


「グオオオオッ!」

紅貝の魔王が雄叫びを上げる。

その身体が、さらに赤く染まっていった。


その様子を、コシヒコはじっと見つめていた。

「魔王は……」


コシヒコが呟く。

「田んぼを荒らしながら、強くなっている」


「そうなんです……」

レインも険しい表情で頷いた。


アイリスは周囲の田んぼを見渡す。

「このままじゃ、魔王が強くなる一方よ」


アイリスは、田んぼにいるクリムゾンシェルへ視線を向けた。

「あのクリムゾンシェルさえいなければ……!」


「そう!」

レインも頷く。

「あの赤巻き貝が邪魔なのよっ!」


「……」

コシヒコは黙って田んぼを見つめていた。


新しく植えられた苗。

その間を這う、クリムゾンシェル。

そして――。

クリムゾンシェルを利用して、どんどん力を増していく紅貝の魔王。


コシヒコは、しばらく考えてた……。

そして――。

「俺が……クリムゾンシェルをなんとかする!」


レインは振り返る。

「コシヒコさん! 本当に?」


コシヒコは力強く頷いた。

「ああ! ここは俺の村だ」


そして、田んぼへ視線を向ける。

「田んぼのことなら、俺に任せてくれ」


その言葉に、アイリスが頷いた。

「分かった!」


アイリスは女神の杖を構える。

「身体強化!」


杖から光が放たれ、コシヒコの身体を包み込んだ。

「おお……!」


コシヒコは両手を握り、身体の力を確かめる。

身体の奥から、いつも以上の力が湧いてくる。


「これならいけそうだ」

コシヒコは周囲を見回した。


すると――。

田んぼのそばに、アミが置かれているのが目に入った。コシヒコはアミを手に取る。


ナイトが、その様子を見た。

「それで捕まえるのか?」

「ああ……」


コシヒコは、アミをしっかりと握りしめる。

「どのみち、クリムゾンシェルを、このままにしておくわけにはいかない」


そして――。

紅貝の魔王に、これ以上力を与え続けるわけにもいかない。

「だから……俺が取り除く」


コシヒコはアミを構え、レインたちを見る。

「それまで――耐えてくれ!」


ナイトが頷く。

「分かった!」


そして、力強く続ける。

「頼みます!」


「コシヒコさん、気をつけて!」

レインも声をかける。


「任せろ!」

コシヒコは、アミを手に田んぼへ向かって走り出した。


その姿を見送りながら、レインは神ナリの剣を握り直す。自分にも、やるべきことがある。レインは、神ナリの剣へひたすら魔力を送り続ける。


アイリスはナイトの身体強化を維持する。

ナイトは紅貝の魔王を引きつける。


そして――。

コシヒコは田んぼの中へ入り、クリムゾンシェルを追いかけていく。


「そこか!」

アミを振るう。田んぼの中で、クリムゾンシェルを一匹ずつ追っていく。


四人は、それぞれ違う場所で戦っていた。

やることは違っても、目的はひとつ。

コメライス村を守ること――。


レインは、そんな仲間たちの姿を見つめた。

そして、神ナリの剣を強く握りしめる。


「皆で……この村を守るんだ!」

レインは紅貝の魔王を見据える。


コメライス村の戦いは――。

まだ終わらない。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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