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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
3章 転

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第94回「暴食のエネルギー」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

紅貝の魔王の攻撃を、ナイトが必死に受け止めていた。魔王の爪が、次々と女神のカメラへ叩きつけられる――。


ガンッ!

「ぐっ!」

ナイトの腕に、重い衝撃が伝わる。女神のカメラが、紅貝の魔王の爪を弾いた。


しかし――。

紅貝の魔王は止まらない。

一度弾かれた爪をすぐに引き戻し、間髪入れずに次の一撃を繰り出してくる。


ガガッ!

「くっ……!」

ナイトは足を踏ん張り、必死に攻撃を受け流していく。


「レイン! まだかっ!」

ナイトが叫んだ。


レインは神ナリの剣を握る手に、さらに力を込める。それでも――。

レインは首を横に振る。


「まだ……まだだよ!」

目の前まで迫っている一閃の力。


レインは神ナリの剣を見つめた。その輝きを確かめるように、じっと目を凝らす。そして、悔しそうに呟いた――。


「あたしのチャージより……」


レインは紅貝の魔王へ視線を向ける。

「強くなる方が速い……」


「えっ?」

アイリスが驚く。


レインは首を振った……。

神ナリの剣を握る手に力が入る。

「分かるの! まだ斬れない!」


「なんだとっ!」

ナイトが叫んだ。


その瞬間――。

「グギャー!」

紅貝の魔王が吠えた。

そして、ナイトから離れる。


「おい!」

紅貝の魔王は、再び別の田んぼへ向かっていく。


「またか!」

ナイトが追いかける……。


紅貝の魔王は田んぼへ降り立ち、クリムゾンシェルに手を伸ばす――。


ミルミルミル……。

クリムゾンシェルから、エネルギーが吸い上げられていく。


「グオオオオオッ!」

紅貝の魔王が雄叫びを上げる。


その身体が――。

さらに赤く染まった。


「また強くなった!」

ナイトが叫ぶ。


アイリスも魔王を見つめる。

「どうして……!」


レインは、神ナリの剣を見つめた。

そして、理解する。


「チャージしているエネルギーより……」


レインは、紅貝の魔王へ視線を向ける。

「魔王が吸収しているエネルギーの方が大きい!」


アイリスが息を呑む。

「つまり……」


レインは頷いた。

「時間をかけるほど、こっちが不利になる!」


「グギャー!」

紅貝の魔王が再び襲いかかる。


ガガッ!

「ぐっ!」

ナイトが女神のカメラで攻撃を受け止める。


ズズズッ……。

足が地面を滑った。

「こいつ……!」


ナイトは必死に踏ん張る。

「本当に、どんどん強くなってやがる!」


その激しい戦いは、魔法通信を通して世界中へ届いていた。

配信コメント欄も、一気に騒がしくなる。

『ヤバい!』

『強くなりすぎじゃない!?』

『詰んでるとか?』

『これ、神ナリ一閃でも無理なのでは?』

『レインさん頑張れ!』


その時――。

ひとつのコメントが流れた。


『俺は、神ナリ一閃を信じている!』


レインは、その言葉をじっと見つめた。

そして――。

神ナリの剣を、強く握る。

「……あたしも、信じてる」


小さく、しかし力強く呟いた。


その直後――。

「グギャー!」

紅貝の魔王が、また田んぼへ向かっていく。


レインが顔を上げる。

「急がないと……」


紅貝の魔王の手が、再びクリムゾンシェルへ伸びる。

ミルミルミル……。


コメライス村の田んぼから――。

またひとつ……またひとつ……。

クリムゾンシェルのエネルギーが吸い上げられていく。


そして――。

紅貝の魔王は、さらに強くなろうとしていた。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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