ジョブ、対極、第一歩。
「この世界……ザルクィエム?でしたっけ。此処にいる人々には、ジョブが有るのでしょうか?」ジョブを選ぶにあたって気になった点を神様に質問していく。
【此処の人たちにも、ジョブは有るには有るね。ただ、君たちの世界の職業と殆ど変わらないんだ。例外として神、つまり僕だね。それと、神に近しい力を持つ者や精霊なんかに加護を受けた者が、稀に特殊なジョブに就くことがあるくらいかな。】つまり自分の場合は加護を受けた者と同じ扱いの特別枠かと納得する。
【一先ずの疑問には答えられたかな?他にも聞きたいことは有るかい?無いなら君のジョブを選んでいこうか。】気になる事は他にも有ったが、大体物語と同じ感じだろうと考えて選んだジョブを伝えることにする。
「私は死霊術師になりたいと思います。」人によっては忌み嫌われ、自分が今までの人生でやってきたことの対極にいるようなジョブを宣言した。
【死霊術師か……一応伝えておくけど、あまり人に好かれるジョブではないよ?色々便利なのは間違いないけど、本当にいいのかい?】自分の選んだジョブを聞き少し驚いた様子で神様は最終確認をしてきた。
「はい。きっと私の力になってくれると確信できますし、特別なジョブを選べるのに選ばないのは勿体ない様な気もして。」そんな俗っぽい事を言うと神様は笑ってこう返した。
【アッハッハ!勿体ないか……アレとはえらい違う理由で安心したよ。】
「アレ?」聞き返すと神様は頭を振って言った。
【いや何でもないよ。今はジョブを決めてしまおう。心の準備はいいかい?】神様はそう言うとホログラムで映されたステータスのジョブの空欄に現れた大量のジョブの中から死霊術師を選択する。
【此処に君が意思を込めて、もう一度触れればその瞬間から君は死霊術師になるよ。】
少し深く息を吐いた後、自分の目の前に有るステータス、ジョブの空欄に浮かんだ四文字を意志を持って触れた。
【おめでとう。これで君は死霊術師だ。】こうして此の世界での第一歩を踏み出した。




