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拳で語りたい物語(仮)  作者: 山下太郎
14/27

上級魔法士トレイヴンと気高き獣

[宿 マンダム、1F個室]

7月15 16:30


 冒険者ギルドでもよかったが、巫女様が来られてしまったので

 こちらに変更した、ついでに人手も増えたので聖水を回収しておいた

FW(フォースウルフ)について、教えてもらえますか?」

「構いませんよ、まあ詳しく知ってるかは多少疑問もありますがね」

 上級魔法士トレイヴンさんはそう言った

「まず、通常の方法でダメージを与えるのは不可能と思ってください

 基本魔法や気を付与したなんらかの物理以外の力が必要になります」

「ええ、問題ありません」

 ないなない

「魔法武器でもお持ちで?」

「いえ、ないですね」

「1次世界の武器とはいえ効きませんよ?」

「ダイジョウブです、続きをお願いします」

「ふむ、魔力防御はできますか?当初より安定しているように見えますが」

「指輪はいらなくなりましたね、最適化が進んだ証拠でしょうか」

「結構、魔力防御は切らさないようにしてください

 体当たりで即死もありえます」

「最高速度は500km/hまで行くと言われておりますが

 近接戦ではそこまで警戒しなくてもいいでしょう」

「距離を取られたら、負けと思ってください」

「魔力を纏、普通の攻撃は効かない?物理攻撃はまったく効かないので?」

「あれは私も見てますから判りますが、当てるのは無理でしょう

 一応純粋な力のみで防御を突破も可能ではありますが、どれだけの力がいるのか」

「ホクト殿あなたの打撃で突破は可能ですか?」

「いえ、無理でしょう浸透を使えばいけますが、打撃のみでは不可能」

「つまりリュウ殿も不可能では?」

「わかりました、だいたい組み立てられたんで問題ないでしょう」

「私はなにをすればいいのでしょうか?」

 巫女様が疑問を口にする

「アナスタシアさんは俺の回復だけしてもらえれば」

「勇者殿私は?」

 師匠もつづいて

「アナスタシアさんの警護です」

「となると、私は最悪の場合の保険ですか?」

「そうなりますトレイヴンさん、まずくなったと判断したら

 俺事なぎ払ってください」

「・・・・」

 FW(フォースウルフ)とは俺がマンツーマンで相対、後方で師匠が巫女様の警護

 その隣にトレイヴンさんがいつでも最悪を想定し待機

 完璧だな、作戦は決まった皆を置いて剣の修練に向かう


[冒険者ギルド B1]

 17:01

 

「色々やってるようだな?」

 お互い構えて修練を開始しつつ話をする

「すいませんちょっと遅れました、作戦をつめてまして」

「だれもそんな細かい事気にしねぇよ」

 ギルドマスターでありソードマスターのテリー・ガードナーさん

「吸血鬼ヴラドの次はフォースウルフね、賢者殿の話だ理屈はわかるがぶっとんでんな」

 話の方は大体つたわってるようだ

「なにか、アドバイスをもらえたりします?」

「うーん、死ぬな?いや死なねぇかヴラドとやりあってんだからな

 SB(サーベルベアー)なんかと一緒にしない事だあんなんゴミと思え」

「純粋な力はSB(サーベルベアー)が上かもしれんが

 魔力の使い方が異常だFW(フォースウルフ)は」

 人の気に近いそういう話なんだろう、魔獣は魔界から来た

 進化の過程で魔族とはまた違う発展をしたのだ

「とはいえ、付け入る隙がないわけじゃない、あいつらは気高いと言える

 そうそう相手に背中は見せない、真っ向勝負は付き合ってくれるぜ?」

 驚いた、トレイヴンさんからは出なかった話だ

 さすがはソードマスター、勝機がさらに上がった

「距離を取られたら負けつまり、とんでもない速さで突っ込んでくる?」

「そうだな、魔力や気を感じて戦闘にいかせる様になってれば別だが

 まだまだ先だろうなリュウは」

 それができれば0.2秒の壁を突破できるのだろうか、それとも別の話なのだろうか

「そうですね、魔力防御はなんとかできますが、感じるのはまだ難しい」

「俺がついてけば、簡単な気がするがダメなきもする

 リュウが結局やらなきゃダメかうーーん」

 少し手を休めテリーさんが考えてる

FW(フォースウルフ)は気高い、他になにかそういった方面でありませんかね?」

「そうだな、噂程度だが恩義にも熱いって聞いたな

 旅人がたまたまFWに遭遇して命乞いかなんなのか肉を与えた

 その後旅人は野党に襲われたが、FW(フォースウルフ)が救ったって眉唾ものの話を聞いた事がある」

「基本的な思考は犬とかわらない、下手すると知能は犬以上?」

「ああかもしれないな、魔力使うから頭はいいだろう」

 なんとかなりそうだ

「餌付けは期待するなよ?それは目的達成にならない」

「え、ああそういう話ではないんで問題ないです、気高く恩義に熱い

 そして知能は高い」

「さて、話は十分ですありがとうございました、全力でいきます」

「いいぜ、ルーキーきな」

 最後にテリーさんの技を見せてもらったが、記憶が飛んでる

 気をつけよう、パンチドランカーとかそういうのになったら大変だ

 神聖魔法で解決かもしれないしこの体じゃ問題ないかもしれないが


[宿 マンダム自室]

 7月16 8:00


 明日集まるのが面倒と言う話になり?した?

 全員で俺の部屋に泊まった、俺の意思と意見は一切関与してない

 本当は食事がうまかったそれだけの話だろう

 昨日俺が冒険者ギルドから帰ったら、巫女様なんかほっぺたふくらませて

 両手にケーキを鷲づかみにしていた

 師匠は師匠で、ルームサービスを平らげて満足そうに転がってた

 この2匹を贔屓目に見ても女性という枠でみるのは無理そうだ

 トレイヴンさんは紅茶をキメテ暖かく迎えてくれた

 出来る男、違いのわかる男トレイヴンだが疲れたんで即寝た


「各自準備はいいですね?それと師匠現時刻から作戦終了まで

 俺の指揮下に入ってもらいます、異論いっさいうけつけません」

「皆さんの命を預かるのは俺であってほかの誰でもない」

「そこまで覚悟の宣言です、異論などありません」

「では、移動をお願いしますトレイヴンさん」

「承った!!」


[???森]

 8:10


 転移したのは森の中、ふむ澄んでいるのはわかる

「魔力探知をします少々お待ちを」

 俺も爆発しないように真似してみる、結論を言えば格好だけ真似てうなっただけだった

 とはいえ、なんとなく魔力を感じてはいる

「いましたね、ナビをしますが隊列はどうしますか?」

「あの時話した通りで、後方から指示をお願いします」

 ある程度魔獣を対処しつつ最短を進む、多分あっちも気が付くだろう


 8:30


「そろそろ接敵します」

「ええ感じます、俺でも理解できるほど」

「アナスタシアさんではあれお願いします」

「ええ、任されました、FW(フォースウルフ)に集中してください」

 緊張が走る一向とかナレーションつきそう、体は柔らかく脱力

 一手目はとても重要だ、俺だけが敵だと認識してもらわねば


 目視で捉えた・・・ハスキーいや狼かとても綺麗だな

 大きさは大型犬より若干でかい程度、SB(サーベルベアー)以下と言ったところ

 あれが500km死ねるな、跡形も残らないだろう

 FW(フォースウルフ)は警戒しているようでもあり、不思議そうな顔をしているようにも取れる

 武器は最初からバットだ、いつかドワーフに整備してもらわないと

 FW(フォースウルフ)にわかるよう後方に指示を出す、ようするに1対1

 手を出すのは俺だけと見せたいわけだ

 近づき剣のように正眼にバットを構える

「気高き獣よ、俺と戦ってもらう」

 そういって突撃する、やる事は単純やたらめったら叩くだけ

 FW(フォースウルフ)は身構えるようにその場でこちらの行動を待っていた

 いつでも躱せるとでも言いたげだ、作戦変更バッティングフォームを放つ事にした

 これはとても、うれしい誤算、FW(フォースウルフ)は難なく躱したが、理解したようだ

「そうだ、これはお前のそれを突破する可能性がある」

 話ながら、警戒するFWに語りかける祝福の効果を期待しながら

 そして木をバッティングフォームで叩く・・・もちろん木は爆ぜた

「こういう事だ、FW(フォースウルフ)俺はお前の相手たると判断したなら全力でこい」

「わううううううおう」

 咆えたと思った途端、いくつもの狼の顔を模した魔力の塊が出現し飛来する

 まずい、それの似たようなの見た事あるけど聞いてなかった


 左肩、右太もも、以外にバットで対応できて被害は少ない

 左肩と太ももからは血が、さあてどうするか打ち込まなければ始まらない

 FW(フォースウルフ)が不思議な顔をしたのが気になったが今はおいておこう

「気高き獣よ、次は俺の番だよな?」

 FW(フォースウルフ)は待ち構える来いって事と受け取っていいのか

 わからないが、突撃し叩きつける

 その瞬間まるでタイヤを叩いたような衝撃が帰ってきた

「硬った」

 が、止まれない

「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

 全然効かないって顔してやがる、さすがだFW(フォースウルフ)

「ならこれも受けてくれよ?」

 すかさずバッティングフォームに切り替えて、振りぬく

「ドゴォ」

 やはり物理は効かないらしい結果が残った

「ふぅ、さすがだFW(フォースウルフ)

 とびっきりの笑顔で言ってやった

「そっちの番だFW(フォースウルフ)こい!!」

 ニヤリとしたように見えるFW(フォースウルフ)がまた咆える

 そして突進してくる、BOX(ブラックオックス)より速い、体が小さいぶん加速がある

 爪に魔力を纏わせてるのがわかる、俺の目の前5Mほどで飛び上がり

 その腕は俺を引き裂いていく

 俺はバットを前にだし防御体勢を取るが、バットに爪がかかった瞬間

 ばっさりと、胸から臍にかけて切り裂かれていた

 多少は威力を殺せたのかわからないが、ぎりぎり致命傷だ

 ああ致命傷だ

 膝をつく、立ってられなしいてぇ、多分3分もつかどうかだろう

 そんな傷の確認をしてると、徐々にだが傷がいえていく

 即効性のものじゃない

 そう、作戦通りだ問題ない立ち上がりFW(フォースウルフ)を見据え

 即突撃してまた叩く、多少戸惑ってるのが伺えるもう少しだ

「楽しいなFW(フォースウルフ)、俺は別にお前を殺したいわけじゃない

 ただ戦いたいだけなんだ、他の事はどうでもそれだけは伝わって欲しい」

 しめにもう一度バッティングフォームを叩き込む、FW(フォースウルフ)は揺るがない

「さあこいFW(フォースウルフ)そっちのばんだ!!」

「わぉおおおおおおおおお」

 ふむ趣向がかわったな、次はなんだ?

 どでかい狼の顔がそこにはあった、ついでに本体も突撃してきた

 狼の顔を纏い本体による突撃、だが距離はそれほどない最高速度ではない

 とはいえ、ここでやるしかない、あれは死ぬバットを前にだし覚悟を決める


 その突撃をうけ吹っ飛ばされて木に激突した

 魔力防御が出来るという事は気でも防御できるという事だ

 師匠と組み手をしてなかったら出来なかっただろう、多分これが勇者の強みなんだろうと実感する

 魔力と気両方で防御したのだ

 実感するがよくない、遅効性の神聖魔法はそろそろ切れる

 FW(フォースウルフ)の奥の手は耐え切れない

「いやあいてぇいてぇFW(フォースウルフ)いい攻撃だった

 だが効かないねこの通り」

 精一杯強がって見せながら各部の確認をする、多少時間を稼がなければ

 後は動物や獣特有の生存本能に賭けるしかない

「次は俺の番でいいか?」

 困惑してるなそれでいい、突撃を開始するが俺のスピードは落ちていた

 問題ないが少しペースを落とす

「オラオラオラ」

 今回は短めにまたバッティングフォームで閉める

「おらぁあああ」

「はぁはぁはぁはぁ」



FW(フォースウルフ)そろそろ終わりが近い、お前が今どう思ってるか

 俺にはわからない、だが伝わってるだろ?楽しいだろ?またいつか()りたいものだな?」

「こいFW(フォースウルフ)距離は十分だろう、お前のすべてを見せてみろ」

 FW(フォースウルフ)が初めて迷ってるようだ、だが考えさせない

「こい気高き獣FW(フォースウルフ)俺は出し切ったお前もかましてみろ」

 信じられないそういう顔なんだろうか、距離は十分あるお前の距離だ

 だが最高速度には達しないだろう


 どでかい顔はでなかった、代わりに全身が光ってる、まるで湯気のように魔力が立ち上る

 突撃が始まるさあ

 「最終ラウンドだ!!」


 それを見た俺はバットを手前に放りなげる、吸血鬼と同じ手?いや違う

 FW(フォースウルフ)は若干それに反応したのか眼で確実に見えた

 俺は最後の手を使う、俺の中にある全ての力を混ぜた最大で


 意識が戻ったどれくらい・・・いやあの後すぐだろう傷は癒えていた

「ぎりぎりかどうかわからないな」

 魔力やら気は少しだけ残ってる自然と回復してるのだろう

 FW(フォースウルフ)を探す、50m先に転がってるのが見える

 俺はあわてて駆け寄った、どうやら虫の息ってわけでもないらしい

「勇者殿ダイジョウブですか?」

 巫女様の声が聞こえてきた

「ええ、あなたのおかげで元気いっぱいですFW(フォースウルフ)の治療おねがいします」

 そういって俺はFW(フォースウルフ)の頭をなでた思いをこめて

 神聖魔法をうけたFW(フォースウルフ)はすぐに立ち上がるが動かない

 なでながら言ってみる

「続きやるかい?」

「クゥウウ」

 FW(フォースウルフ)は寝っころがり腹を見せたのでなでる

 理解はしてるようで、どうやら作戦は成功したようだ

「勇者殿ひとつよろしいか?」

「ええどうぞ、ついでに皆もなでてみて欲しい、多分大切な事だと思うから」

「毎回こういった事をなさるおつもりか?」

「しませんよ、それじゃ狂人だ」

 納得いかない顔をしたトレイヴンさんにそれで納得頂いた

「そうですよね、今回が特別なんですよね」

 アナスタシアさんは自分に言い聞かすように呟く

「毎回でも構わないと思いますが?」

 ぶれるがぶれない師匠もつづく

「よーしよしよしよしよしと、祝福お願いします」

「はい、お任せください」

「seraphic light」

 なんかわからないが祝福を受けた気分になった

「さて、FW(フォースウルフ)友達になろう、俺と一緒に来てくれるか?」

「わう」

 わからないが、そういう事にして話を進めよう

「で、タネあかしはまだですか弟子殿?」


 まあ凝った話じゃない、魔力による物理防御という事は

 魔力を枯らせればいいそれだけだ、攻撃により、防御により

 どちらでも減っていく、攻撃が効かないからといって魔力が減らないわけじゃない

 誰でも憧れたヒーロー英雄達が、幾度となく披露して来た手だ

 そして遅効性神聖魔法、まるで吸血鬼のように自然と回復してるように見えただろう

 俺がそういう存在と見せれればいい・・・・なかったら終わってたな

 攻撃するたび、理解したはずだそれでは倒せないと

 人が動物にくらべ優れている所は、理性と知能からくる持久力

 それに遅効性とはいえ神聖魔法があった

 FW(フォースウルフ)の切り札である最後の突撃も

 最大の威力ではない、それまでの戦闘で確実に魔力は消費されていた

 そして最後のバット投げあれは、FW(フォースウルフ)の突撃を阻害しない程度に

 前に放った、タイミングを合わせる為に確認できればいいだけだったから

 唯一の武器と思わせた物を手放しそして、俺の中にある全てをあわせた爆発

 この世界に来た初日にすでにあったもので〆だ

 攻撃に全て廻したのだろう、魔力の物理防御にはまわせず

 爆発の直撃を受けた自爆といえる攻撃だが、攻撃に見えたらダメだそれでは納得してくれない

 武器を投げ出した俺に攻撃を当てたが、耐えられた、弾き返されたと思ったはずだ

 衝撃も返っていったはず・・・知能がそれなりになきゃ成功はしないだろう

 と並べても、実際はわからない博打だったのかもしれない

 最善で全力でも結局博打か・・・

 さすがにしんどいな、早く新たな手段を得なければ

 その前に少しだけ休もう、少しだけ


「死ぬとこじゃったのう」

「ほんと、信じられん事をする」



さてはっきりと書いときます、奥の手なしなんで修行して得るしかない状況です

いつ何が起こるのかわからない、もちろん起こらないかもしれない

焦りではなく漠然とした勇者としての感です

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