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第11話 反省


「フ―ッ痒かった」

「やらなきゃいいのに」


 これだから素人は……。

 そこにヤドカリがいたら、やらないとヤドカリさんに失礼だろッ。

 

「それよりさッ、コッチきて、なにコレ?」


 膝下くらいまで、波にさらわれるくらいのところで、「おいでおいで」とやっている。

 なんだろう?


 靴と靴下を砂浜のフカフカのところで脱いで、彼女のところまで行くと、波が寄せては返しているので白く泡立って、ちゃんと砂地がよくみえない。


「どこ?」

「ここ、ほら?」


 よくみえないので、腰あたりまで顔を下げてガン見していると、『バシャ』と海水を掛けられた。


「……」

「やーい、ひっかかってやんのー」


 ほぉ……この島いちばんの「鉄砲魚」と恐れられたオレの実力を知らんとは……運がわるかったな。


「おりゃぁぁぁ」

「ぶわッぷぷッ、ちょッ、タンマ」


 気がつけば、お互いびしょびしょで、水の掛け合いが終わると、砂浜で「チーン」とふたりで着替えも持っていないのにアホなことをして反省をしている。

 ってか、こんなところで、薄着ってちょっとどうだろうな……。

 彼女は、服を乾かそうと、上着を脱いでいて、恥ずかしくないのか隣で一緒に体育座りをしている。


 ──ちょっと手を伸ばせば。


「あれ? 向こう……誰か落ちた」

「え? どこ?」


 少し離れたところに、灯台があってその下は護岸で囲われているため、よく地元のひとが釣りをしているスポットではあるが、今日はひとがいるのがみえなかったが……。


「うしろの方」

「え?」


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