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第六話
光が止むと、そこには薄暗い森が広がっていた。
大志はただ、唖然とするしかなかった。
目の前にそびえ立っている巨大な木々、 静けさの中で時折聞こえる動物の鳴き声。
大志はその場から数歩後ずさると、 その場にへたり込んだ。
目の前で起きた事を理解しようと頭を回転させるが、 理解出来るようなことではなかった。
「はい?」
思わず、こう口にする。
(いや、 は?何が起こった?檻の中にいて、変な女がいて光った後は森?)
しばらくの間、大志はその場で呆然と上を見ていた。
空は草木に覆われ、僅かに光が隙間から漏れている。
(ここ、どこだろう?)
そんなことを考えていると、 突然狼の鳴き声のような物が聞こえた。
(ここに居たらマズい)
大志はそう考えると、 立ち上がった。
そして転がっていた自分のカバンを掴み、 あてもなくただ狼から逃れようと走り始めた。
薄暗い森の中を、ひたすら走る。
(どうする?どうする?)
辺りを見渡しても、 登れそうな木が有るわけでもない。
また一つ、また一つ鳴き声がする。
(マズい、マズい!)
さらに思考が焦ってゆく。
「あっ」
気づいた時には、地面からでた木の根に足を引っかけていた。




