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拉致で異世界  作者: てんじゅ
第1章
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6/8

第五話

ポータル2はバルブタイムが無かったですね

(おいおい、どうなってやがる?)

大志が驚いている間にも檻が次々と部屋の中へ入っていき、 ある檻は中の人が消えある檻は奥の扉に入っていく。

しばらくするとフォルトの檻が部屋に入っていった。

中にいるフォルトは、 不安そうな顔をして大志の顔を見つめている。

そんな彼女に対して彼が出来ることは、 せいぜい神に祈る程度だった。

そんな彼の祈りが通じたのか、 彼女を乗せた檻は数秒中央で止まった後奥の扉に向けて押されていった。

(これは、 よかったのか?)

果たして奥の扉に入ることと、 檻の中から消えること。

どちらが良い結果をもたらすかなどということは、 彼が知ることは出来ない。

しかし、 彼が現時点で考えられる良い結果とはフォルトと一緒になること---すなわち、奥の扉に入ることだった。

(お願いだから、 奥の扉に行ってくれよ?)

大志は目をつぶりながら祈る。

そして遂に、 大志の檻が中央へ動き出した。

檻が止まるまでの間、 大志は目をつぶり続けた。

しばらく動くと、 檻は動作を止めた。

檻が止まるのを感じ、 大志は目を開ける。

すると10メートルほど先に台座があり、そこには3人の女が居た。

左右の二人は胸と腰に布を巻いただけの見窄らしい格好をし、 さらに首輪や手枷、足枷を付けている。

右の女は大きな団扇を仰ぎ、 左の女は大量に果物を乗せたお盆を持っている。

そして中央にいる女は、 豪華なドレスを着て豪華な椅子にゆったりと座っていた。

(何時代だよ)

そんな見当外れのことを考えていると、中央の女が手を払うような仕草をした。

それと同時に大志の檻が光り出す。

「マジかよ」

つぶやくと同時に、大志の目の前は真っ白になった。

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