第四話
ヒロインっていりませんよね?
「■■■■!」
突然の大声、二人は声がしたほうに振り向いた。
その目線の先は檻が続いている先の扉。
そう、先ほどの声は、扉の向こうから聞こえたのだ。
しばらく二人はそのまま無言で扉を見ていた。
すると、不意に扉が大きな音を上げながら徐々に開き始めた。
大志とフォルトは、その扉の向こうを見ようと、体の角度を様々な方向に変える。
体を無理な方向に曲げ、ようやく二人が見た光景は、まるでこの不格好な檻が似合わない豪華な空間だった。
金色に輝く床、そしてその中央には赤い絨毯。
そして扉の向こう側にはもう一つ扉が見える。
そんな空間に大志が驚いていると、一つの檻がその部屋に入っていった。
中には人が入っているのが見える。
その檻は部屋の中央まで進むと停止した。
そしてしばらくすると、檻は向こう側の扉に入っていった。
部屋にいた檻が完全に消えると、次の檻が中央へ進んだ。
次の檻も中に人が入っており、中央に進むと停止した。
しばらく停止していると、急に檻の周りが光り始めた。
そして突然、光が強くなり当たりを照らす。
あまりの眩しさに、大志は腕で目を覆った。
そしてしばらくたった後、大志は腕を退かして驚愕する。
檻の中にいた人がいなくなっていたのだ。
(はい?)
大志が驚いていると、2番目の檻が向こうの扉に消えていった。
そして三番目の檻が入っていく。
三番目の檻は中央で止まった直後に周りが光り始めた。
(ヤバッ)
大志は慌てて腕で目を覆う。
しばらくたって目を開けると、またしても中にいた人が消えていた。




