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拉致で異世界  作者: てんじゅ
第1章
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5/8

第四話

ヒロインっていりませんよね?

「■■■■!」

突然の大声、二人は声がしたほうに振り向いた。

その目線の先は檻が続いている先の扉。

そう、先ほどの声は、扉の向こうから聞こえたのだ。

しばらく二人はそのまま無言で扉を見ていた。

すると、不意に扉が大きな音を上げながら徐々に開き始めた。

大志とフォルトは、その扉の向こうを見ようと、体の角度を様々な方向に変える。

体を無理な方向に曲げ、ようやく二人が見た光景は、まるでこの不格好な檻が似合わない豪華な空間だった。

金色に輝く床、そしてその中央には赤い絨毯。

そして扉の向こう側にはもう一つ扉が見える。

そんな空間に大志が驚いていると、一つの檻がその部屋に入っていった。

中には人が入っているのが見える。

その檻は部屋の中央まで進むと停止した。

そしてしばらくすると、檻は向こう側の扉に入っていった。

部屋にいた檻が完全に消えると、次の檻が中央へ進んだ。

次の檻も中に人が入っており、中央に進むと停止した。

しばらく停止していると、急に檻の周りが光り始めた。

そして突然、光が強くなり当たりを照らす。

あまりの眩しさに、大志は腕で目を覆った。

そしてしばらくたった後、大志は腕を退かして驚愕する。

檻の中にいた人がいなくなっていたのだ。

(はい?)

大志が驚いていると、2番目の檻が向こうの扉に消えていった。

そして三番目の檻が入っていく。

三番目の檻は中央で止まった直後に周りが光り始めた。

(ヤバッ)

大志は慌てて腕で目を覆う。

しばらくたって目を開けると、またしても中にいた人が消えていた。

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