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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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ーーー

「おお、これが魔法か!」

 数名の少年少女が各々の杖に歓喜している。

「これ、本当にいいのかアネゴ!」

「ああ、これは当日まで練習が必須だからほどほどにな」

「おっしゃお前ら行こうぜ!」

 各々はしゃぎつつ廃墟で放つ。それは確かに炎、水、風と様々に、しかし実態と化した何かとなって攻撃する。

 しかしそれが科学的なものではないのは目に見てわかる。ただ出る、それだけだ。

「不服かい?」

「…ああ」

 ただでさえお守りをする立場で、その上数日前に対峙した男を信用しろとは、無理な事だ。

「まあ、信用はいらないよ。あくまでこちらは商売だからね」

 用を終えた男は心を読んだように去る。


 見た目は高校生だが、風貌がどうもそれ以上に思えた。だが、少なくともその謎を知るには、まだ奴との繋がりが薄すぎる。


 再度審議する。ボスは本当にそれを承認したのか? 

 否、少なくとも今までの付き合いで分かるのは、こんな信用が置かない男と取引はしない。ボスは人を見る目に優れているはずだ。

 しかしその目で判断したと言うなら従うだけだ。私はただの下っ端なのだから。



 少しして少女が一人、こちらに不安そうに駆け寄ってきた。

「あ、あの…」

 口籠る少女に、私は優しく微笑んで、

「どうした? なんでも言ってごらん」

 すると少女は声を小さく、しかしちゃんと聞こえる声で話した。

「…もう、人殺したくない」

 少女は涙目になって訴える。私はそれに対して口籠るが……


「セイさんに意見するのか?」


 無機質な目をした彼が少女の髪を引っ張って振り向かせる。少女は彼の恐ろしさを知っているから、喋れなかった。

「…そんなに嫌なら殺してやる」

「やめろツカサ!!」

 ツカサの手を払って少女をこちらに引き込み抱きしめる。その間も無機質な目は少女を捕らえていた。

「ツカサ、下がれ」

「……」

 静かに、彼はその場から消えた。

 困り物だ、従順すぎる犬も、理解できない飼い主も。



 そして今日も洗脳する。少女たちに戦え、と。





『アルネス』はそんな組織じゃなかったはずなのに。

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