表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
84/273

惣菜戦争 1

「よっ」

 俺は雁字搦めの麻央に声をかけるが、すでに彼女は涙目であった。

「…ゆうま〜!」

「泣くなって。マヤ、解いてやれ」

 舞夜も呆れつつ魔法を解いた。

 俺は彼女に手を差し出し、

「さ、帰るぞ。今日はスーパーの特売日だ」

 きっと誰にも悟られないようにもがくことばかり考えてたのか、そうなった理由を忘れた麻央はニコッと俺の手をとった。


「『平和湧磨』は病気である」

「なんだよいきなり」

 舞夜は持久戦に弱い。このように市外までちょっと歩いただけですぐバテる。対して麻央は平気な顔。

「マオを見習って鍛えたらどうだ?」

「……そこのバカと一緒にしないでほしいのだー」

「素になってるぞマヤ」


 舞夜は基本は大人な、少し威圧的な物言いだ。だが今のように素は子供っぽく、そもそも気が強い方ではあまりない。あくまで麻央を守る時に強がっているだけ。それだけ舞夜は麻央を思っている証拠でもあるが……。

 ちなみに見分けポイントは雰囲気の他に、語尾が『〜じゃ』か『〜のだ』かだ。


「いいのだー。別にここぞで威圧できればいいのだー。ギャップ萌えなのだ〜」

「いや言葉違うだろ」

 カートにカゴを突っ込んで野菜売り場から回る。今日はキャベツのまとめ買いだな。

「……お前ら」

「「!?」」

 気配を消して菓子類を入れる舞夜と、どこで使う気か大人のための商品を何品か突っ込もうとしていた。

「マヤ、お前昨日散々買ったろ! お前は金稼いでから買え!」

「いやじゃー!! この新商品だけは譲らないのじゃー!!」

 分かった。じゃあそれ以外全部返してこい。そしてマオは……お前に羞恥心はないのだろうからさっさと返してこい」

「なんで!? マヤに甘くない!?」

「お前のは論外だ!! そもそも未成年が買えるかバカ!!」

 渋々二人は商品を返しに行く。

「…お前だけが頼りだよユウカ」

 多分偶然か、優華が入れ違いに肉を持って現れた。それもちょうど激戦地帯と化したタイムサービスの。

「バイトは終わったのか?」

「………そもそもない。本屋でぶらっとしてたら見かけたから付いてきた」

「ほしい本買えたのか?」

 優華は手提げ型の鞄から茶色い袋を取り出す。

「………『今考える私生活』」

「エッセイか」

「………『……浮気編』」

「ゼッテーロクでもない!!」

「………冗談」

 優華は再び鞄にしまい、何かに気づいたのかカゴを物色し、

「………これも返してる」

「…あのバカ」

 優華は『薄々』と書かれた箱を取り出した。あのバカ、巧妙に隠してやがったな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ