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そして今日も少女は悩みの種 2
「よ、転入生!」
舞夜がドアを開けると信木が丁度パンを置いていた。
「……気安く喋るな愚民」
「うわ冷徹系!?」
冷ややかな目をした舞夜に、しかし動じない信木。
舞夜はニッと、
「どうじゃ! これならなんか行かないかの?」
「いやー、流石に初対面じゃやばいだろ」
ひとまず舞夜がやらかす未来は消えた。そして、
「普通にしてなさい!」
裏から走ってきた更識にチョップされていた。
信木と文坂、更識と合流して、学校前ではハジメとサトシと、そしてカナコと会って学校に着く。その間校舎までの道のりで結局麻央は現れなかった。
「おい舞夜、まさかお前が代行とかってんじゃないよな?」
「いや、だったらこうして職員室に赴かんじゃろて」
と、職員室から出てきた舞夜に問う。
「そもそもな、あのマオがお主のいる学校に代役など立てん。別に来ないとは言っておらんし、気にするな」
「ま、そーだが……」
俺は二つの弁当を入れた袋に目が行く。
「……ま、今日現れんかったら我が食うがな」
と言い残し、舞夜は待ってるように言われた生徒指導室に入っていった。




