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正しい答え -06


次の日も、その次の日も男たちはやってきてはバレッタから血を抜き出していった。


死なせたいわけではないらしく、時々医師のようなものがやってきては診察し、なにやら薬を打っては食べ物を口に運び、そして帰っていく。


最初は部屋の中を漁り、どうにか抜け出すすべを探した。戸にかけられた鍵を壊そうと身体ごとぶつかったり、男たちが持つ武器を奪おうとしたが、ことごとく失敗に終わった。


そのうちに、段々と抜かれる血の量が増えていき寝ている時間が増えていった。


抜かれた後には決まって頭がぼんやりとして、気がつくとまた眠っていた。


何日経ったのかも、もう分からなかった。

さされ続けた、うでが、とても、いたい。


(ラウド様。)


意識が混濁していく中で、ただそれだけを思った。


こんなことになるなら、ちゃんと気持ちを伝えればよかった。


実らない恋だとしても、思いを伝えれば、それに対して誠実な扱いしかしない人だと分かっていたはずなのに。自分の悲しさばかりに目を向けて、大切なことを見失っていた。


ただ無性に、彼の浮かべる微笑みが恋しかった。泣いたつもりもないのに、涙がこぼれ落ちた。


媚薬を飲まされ、苦しむバレッタの頬を優しく涙を拭ってくれた手を思い出してただ静かに涙を流した。



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