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正しい答え -04


意識がゆっくりと現実に引き戻されていく。最初に気づいたのは硬いベッドの感触だった。遠くでかすかに鳥が夜を知らせて鳴く声が聞こえる。


(…ここは、どこ?)


重い瞼をゆっくりと開ける。視界に広がったのは見知らぬ天井だった。年季の入った壁紙はところどころ禿げており窓はない。部屋の隅にある小さな照明だけが、頼りなく揺れながら周囲をぼんやりと照らしている。


身体を起こそうとしてすぐに手首が拘束されていることに気がつく。ベッドに括り付けられたそれは強く引っ張ってもバレッタの手首を痛めるだけでビクともしない。


最初に思い出したのはパーティーだった。それからマルクのタオルを押し付けてきた腕。倒れていたビビ。記憶が頭が徐々に覚醒していくうちに、断片的に戻ってくることで背筋がひやりとする。


「ビビ…。」


友の安否が気にかかった。自分と共に着いてきたばっかりに酷い目に合わせてしまった。怪我は大丈夫だろうか。


それに…マルクの顔が思い浮かぶ。最後に見た勝ち誇ったような顔が頭から離れなかった。


周囲を見渡すが扉は備え付けられているベッドにひとつ、それ以外は人の気配はなかった。震えそうになる身体を叱咤して冷静な振りを装う。


──そのとき扉の向こう側から複数の足音が聞こえてきた。思わず身構える。


入ってきたのは2人の男と1人の女だった。神殿装束のような白く長い、揃いの服を着た男たちの顔は同じく白い布で覆われて隠されている。


バレッタが目を覚ましていると気がつくと、言葉を交わすこともないまま整然とした動作でバレッタに近づく。


「ちょっと!!」


後ずさるバレッタの腕を背後から男が羽交い締めにする。目の前ではバレッタの足を抑える男と、女が小さな箱の中からなにやら道具を取り出している。



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