第8話 <草原と森>
モンスター討伐のお話です。
[アン・グラール城塞]を攻略し、水柱様と対面したルーカス達。
水柱様より渡されたコンパクトミラーを帝国にいるイヴァンとナディアの父親に渡す事になったジョナス。
〜☀︎☆☀︎☆☀︎〜
朝になって、朝食を取りながらガイドブックに載っている[リタッグ草原]と[インダレーナの森]の頁を見たあと、これから向かう[ミリーネポール州]知事邸までの道のりで生息するモンスター、採集しときたい素材の場所などを話し合って決めた。
出発準備をして
小さなポシェットを斜め掛けにしたジョナスは再度コンパクトミラーと小さく折り畳んだ手紙が入っていることを確認した。
シルビアが近付き、風の抵抗や万が一の外敵からの攻撃でポシェットが壊され無いように結界を貼り解き方をジョナスに伝授する。
Jo「んじゃオレっち行くから。またな!」
L「おぅ、よろしくな」
I「どうか父上のもとまで無事に。よろしくお願いします。」
N「ご武運を。どうかお願いします」
皆んなに見送られて飛び立つジョナス。
空に舞い上がり風に乗ると一気に加速してあっという間に見えなくなった。
そして、一同は車に乗り込む。
車はイヴァンの運転で出発した。
今いるエリアから北上し[リタッグ草原]と[インダレーナの森]のすぐ近くに流れる[ガガシスナー川]方面に向かい車を走らせる。
T「生息地的にグラール・マングース、モウモー、ブルータイガー、暴れ孔雀の順に討伐だな。」
ガイドブックを再度 読みながらトレバーは
T「[グラール・マングース]は昼間に単独で活動し牙と爪を武器にする風属性だ。だから弱点の氷魔法と前衛はルーカス、イヴァンに任せる。」
「「「「「了解」」」」」
生息地域に入り車を止めて探し出す一行。暫く歩いて探すとトカゲを追いかけるターゲットを発見。
S「スノー・ボール!」
氷属性魔法攻撃をして[グラール・マングース]の前方に小さな氷の礫を起こし行手を阻む。
蜥蜴というエサ捕獲を邪魔されたマングースは怒り矛先をこちらに向ける。
ルーカスがターゲットに向かって走り出し、
L「アイス・レイド!
よし!この調子で次を探そう」
と剣技を繰り出し討伐。ラーマで回収しながら皆でサムズアップ。
また暫く歩いていると今度は捕食のエサを加えて巣穴へ向かって走っているのを発見。
F「はーい!俺ー!行きまーす!アイス・ショット!」
見事 命中し身悶えをして身体を痙攣させている。
L「エサにありつけなくさせて悪りーな!アイス・レイド!」
氷属性の物理攻撃で止めを刺し息絶えた。
戦利品を回収して
T「よし、これでマングースは終了。
一旦 車に戻って移動し次は[モウモー]3体だ。」
車は草原を走り抜ける。
T「[モウモー]は角だけの回収予定だが、食肉にも向いていて美味いらしい。どうする?」
F「いいねー、食ってみたい。」
L「そうだな。じゃ、狩るか」
T「基本、おとなしいがパニックになると暴れ出し跳ねたり突進と角攻撃が激しいらしい。集団で向かって来られたら堪らないから、集団から離れた少数を狙い速攻で討伐、属性は水だ。」
話が纏まったところで車を止めて群れから少し離れた場所で少数で草を喰む[モウモー]を発見する。
N「あっ、いたよー!あの子達はどう?」
のんびりと草を食む[モウモー]を見つけて刺激しないようにそっと近付く。ルーカスは
L「俺たちの糧の為、どうか安らかな眠りを!プラズマ・インパルス!」
「モー!、ブンモーー〜!!」
強力な雷剣撃を受けて断末魔をあげて血を流しながら暴れ出す。
T「余す事なく大事に頂戴する!雷光突き・トゥワイス・ジャンプ!!」
充分に距離を詰めてから勢いよくジャンプし更にジャンプして高い位置から雷を纏わせた槍が容赦なく暴れる[モウモー]へと突き刺し止めを刺す。
L「遠距離組みー!」
N「任せてー!セレーナ様!」
S「分かっている!」
S.N「「トゥルエーノ!!」」
別々の[モウモー]に雷魔法を撃つ女性陣の近くで
F「当たれーー!!プラズマ・ラピッド!」
雷 銃撃を放つフェルナンド。
三体で一緒に草を食んでいた[モウモー]にそれぞれ遠距離攻撃をして感電してうまく動けなくした後、
I「仕上げは俺だー!雷鳴の轟き・高雷打!」
斧 無双するイヴァン
計4体を倒して合掌してから戦利品を手にした。
L「今のコンビネーション良かったんじゃないか?」
F「うん!良かったよねー」
T「よし、この調子で次 行こう」
再び移動し近くの密林[インダレーナ北の森]に来た。
*○*○*
車を止めて降りると、
Sy「妾は車の近くで待つ故 皆だけで行け。ルーカス、密林の奥に行き道が分からぬようになったら[ラーマ]を翳すとよい。車のある方向に反応する」
L「分かったけど、どうした?」
Sy「妾はネコとは相性が良く無くての。[保護地区]にいた様な矮小な奴等なら話に成らぬが、大型のネコの中には格の違いを理解出来ぬ愚か者が、お主達には目もくれず妾に喧嘩を吹っかけてくるからの。暫し別行動じゃ。」
L「ふーん、なるほど。んじゃ後でな。」
車の前でお座りし頷き尻尾を一振りするシルビアに見送られて[ブルータイガー]と[暴れ孔雀]を探す。
森を散策し始めて割と早くに孔雀の方が見つかり、自慢の尾羽を揺らしながら威嚇してくる。
「クワーアーアーアー!!!」
T「気を付けろ!尾羽に電気を溜めている!」
7体いるうちの雄2体が尾羽を広げ雌5体も翼を広げて足踏みもしながら威嚇している。
T「魔法組!土魔法ー!」
S「了解ーー!」
N「サンド・ブラスト!!」
「クワークワークワー!!」
突然舞い上がった砂を被り騒ぎ出す孔雀達。
ターゲットがあたふたしているうちに走り出して近づくルーカスは、
L「いいね!ストーン・レイド!」
T「こっちも、土流突きロック・ブレイカー!!」
見事 倒して戦利品 回収。
F「ちぇー、俺 出番なしだよ」
I「俺もだ」
L「次に期待だな」
T「[ブルータイガー]は基本 単独行動の夜行性だ。今の時間帯は密林の木の上などで休んでいるはずだ。風属性でBランクだから油断はするな。」
密林の奥を目指して休憩場所だろう木の上を見ながら歩き[ブルータイガー]を探す。
T「セレーナ、[ブルータイガー]を見つけたらルーカスとイヴァンに攻撃力UPの補助魔法を掛けてくれないか?後 魔法組に魔力UPをするかどうか、そこはお任せする。
ナディア、君は見つけたらターゲットに氷魔法で動きを鈍らせてほしい」
セレーナにも理解出来る様にアナスタシオ語で作戦を伝えるトレバー。二人は
S「分かった」
N「OK」
と返事をする。
先に見つかって攻撃を受けない様に慎重に歩き[ブルータイガー]を探す。
暫くしてフィールドスコープを使って探していたフェルナンドが木の上で休んでいるターゲットを発見した
F「皆んな気を付けて。この辺りにいる、いた!」
と十数メートル先の木の上を指す。
T「よし気付かれた様子はないな。セレーナ頼む」
セレーナは頷き
S「フィーシカ・レベンダ」
ルーカスとイヴァンの攻撃力が上がる。
もう少し近づいて
N「アイス・ロック!」
いきなり冷やされバランスを崩して木の上から落ちた[ブルータイガー]はよろけながらも地面に着地し戦闘態勢になり唸る
「グルルルル、グァオオォーーー!!」
[ブルータイガー]は大きな声で威嚇しながら此方へ突進して来る。
S「ロック・ビート!!」
自分達と虎の間の地面が勢いよく盛り上がり直ぐに弾ける。斜め後ろに飛び退く虎を左右から走って近づき、
L「フリージング・レイド!!」
氷属性を纏い勢いで切り込んだがそれも飛び退いて避けられた。
L「くっそ!流石に動きが早いな。」
I「雪原の咆哮・氷狼打!」
イヴァンの攻撃を受けて横腹を削られ血を流しよろけながらも鋭い目をして、攻撃を仕掛けてきていないトレバーとフェルナンドの方へ向かう虎。
T「氷突き・ブレイク・フロスト!」
F「フリージング・ラピッド!」
トレバーとフェルナンドも応戦するが足止めにもならず
「ガァーオォーーーー!!」
風を纏まった鋭い爪が二人を襲う。
N「ロック・ビート!」
土属性魔法を使い盛り上がった岩が虎の動きを鈍らせるが木々が密集しているためそれが邪魔をして思うような範囲で魔法が決まらない。そこで
S「皆!目を瞑れ!ルス・ソラール!!」
咄嗟の声に目を瞑るメンバー。
辺りは眩しい太陽光に包まれる。
日中とはいえ陽の光が充分に届きづらい森の奥で強烈な光をモロに受けた虎。
「ギャウォーーーン!」
蹲り目の周りを前脚で抑える虎。そこに
L「これで決める!フリージング・レイド!!」
切り刻まれ、深い傷を負っていく虎。動けず鋭い目でルーカスを睨む。
漸く光が収まり仲間が近づいてくるのを感じながら
L「じぁーな」
と呟きながら最後の一振りをし虎は息絶えた。
F「やったじゃんルーカス!」
T「正直もっと苦戦するかと思った」
I「あの光の中、よく動けたな。」
ルーカスは振り返りサングラスをずらしてピースサイン。
納得した皆はサムズアップする。
虎の血で他のモンスターが寄って来ないうちに素材回収し退散する。
*○*○*
密林の奥地まで来て先程の戦闘で道が分からなくなっていた一同だがシルビアのアドバイスに従いラーマを翳し色々な方向へ向けるとある方角でラーマの枝に引力を感じた。不思議に思ったメンバーはもう一度色々な方角を指すが何も感じない。方向を変えまた同じ方角で引力を感じた。
L「これって引力を感じた方角へ進めってことだよな?」
T「たぶん」
F「よーし、じゃあ行ってみよう」
こうしてラーマで方角を確認しながら無事に車まで戻ってきた。
車の前ではシルビアがお座りし尻尾を左右に揺らす。
Sy「無事に討伐完了したようじゃな。」
L「ああ、ラーマ助かった。それよりシルビア、体が少し汚れてねぇ?」
Su「気にせんでもよい。ただ待つだけも退屈だったからの。少し運動してきたまでじゃ。」
と言いながら伸びをしながら立ち上がり体をブルブルさせる。
Sy「さ、次に行くぞ」
車に乗り[ガガシスナー川]を渡って一路[ミリーネポール]を目指すのだった。
お読み頂きありがとうございます。
大型ネコ科のモンスターと一応イヌ科にあたる聖獣のシルビアとの相性は最悪という設定です。




