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ステルラ  作者: 智織
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第7話 <反省会とコンパクトミラー>

ボス戦の反省点とお互いの戦闘力などのお話です。

[アン・グラール城塞]を出た夕方、朝までいた場所へ再移動。ツリーハウスを出して中へ入る。


今日の出来事を振り返り反省会をやろうという話になり先にさっさと風呂に入る。


この家の2階にある風呂場は大人二人が浸かってもまだ余裕がある大きな浴槽とシャワーが2つある。女性二人を先に早め早めにシャワーで済ませダイニングに集まる。不思議鞄から買い置きのパンやおかず、ドリンクを出し食事をしながら反省会をする。


T「ボス戦で、[水柱様]がおっしゃったように事前にもっと情報収集をしておくべきだった。

ルーカスから預かったガイドブックにもナーガやナーギニーは載っていたのが、名前と出現場所のみでそれ以上は掲載されて無かった。水柱様の眷属だから敢えて載せて無いのだろう。


情報収集、それは軍師を担う俺の役目だった。

至らず女性二人を危険に晒した上に、シルビア様が声掛けして下さらなかったら本当に全滅してるところだったと思う。俺の落ち度だ。すまない。」


L「いや。今日の[アン・グラール城塞]のランクならボスも苦戦せずに攻略出来るだろうとたかを括って、挑む事にしたのは俺の判断ミスだ。情報の未収もだが、もっとチーム全体のバランスをみて慎重に判断してから挑戦するべきだった。」


F「ほんと情報大事だねー。微笑み一つで全く動けなくなって魅了が解けるまで仲間が傷ついてる事すら気付かずにいた自分が情け無いよ。」

I「情報ももちろん大事だが今一度、自分達の実力をお互いに把握した方がいいんじゃないか?」

N「そうだね。連携ももっと取りやすくなるし」


其々 反省の弁と意見を出し合う。 ナディアはセレーナにも分かるように通訳をしながら説明していく。

モンスターやボス戦に関してはガイドブックに載っていないものは、ギルド職員や経験者からの情報収集するしかないので明日以降に実行することにした。

次に互いの実力を把握するため話し出す。


L「先ずは俺からな。使う武器は基本 両手剣。

技は上級まで使える。他の武器も一応 使えるが技は各属性初級から中級程度になる。

後は生活魔法と攻撃魔法の中級までは使えるが回復魔法や補助魔法は使えない。」


F「はーい、次 俺ねー。

武器は拳銃と短剣。技は上級まで。使える魔法は生活魔法だけー。」


I「俺は、扱う武器はハンマー。

技は上級までで、魔法は生活魔法のみだ。」


N「次は私ね。

魔法士だから武器はスティック。

剣も使うけどあまり得意では無いから期待しないで。使える魔法は生活魔法全般と光と闇属性以外の攻撃魔法の中級までと回復魔法も中級まで。補助魔法は使えないわ。


で、セレーナ様のを代わりに言うと、

生活も攻撃も回復も補助も含めた全ての全属性魔法上級までと、剣技で上級です。」


T「最後は俺だな。

魔法は生活魔法と攻撃魔法の中級まで。

武器は槍、上級まで。


一応、軍師を担っているから作戦や連携の組み合わせを考える役目だ。

後は共同で使う物の財布も預かる身だし、旅の報告書を纏めたりもしてる。」


E「それに車の運転手もって、なんかトレバーだけ仕事多くないか?」

L.F「「気のせい、気のせい」」

T「まぁ、好きでやってる部分もあるから気にしていない。」


I「トレバーがいいなら良いけど。運転ならいつでも変わるからな。」

N「料理と食材などの管理は任せて。」

T「…...助かる」

イヴァンと ナディアからトレバーへ同情気味な視線と意見が集まったところで


Sy「話は纏ったか?

ルーカス、蛇女 通じて水柱様より授かった物を出すがよい」


ルーカスは鞄から精霊石とコンパクトミラーを出す。


Sy「精霊石の使い方は大丈夫じゃな?ミラーの扱い方じゃが覚えたか?」

L「おぅ。ミラーに付いている魔石が今は空だから透明で魔力を流すと水色になり使う人の登録。普段は水色でミラーとして使う。魔石が青くなると録音状態で、藍色が対のミラーが使われてる状態で相手と会話が出来る。」

Sy「そうじゃ」


Jo「さっすが水様だぜー。ルーカス達が蛇男と話してる時オレっちが水様に帝国との連絡手段をお願いしてたら『もう準備したから楽しみにしててねー。』なんて仰ったんだぜー。」


Sy「してそのミラーじゃが、帝国 兄妹の父親に渡すのはジョナスにさせよう思う。」

L「おっ?こっから帝国だとすげー距離あるけど大丈夫なのか?」

jo「馬鹿にすなやい!オレっちが本気出して飛んだら車の3倍は早いつーの!」


Sy「此奴なら兄妹の父の顔もわかるからな。明日 朝には向かってもらう。兄妹よ、父のおおよその現在地を伝え手紙を書いてジョナスに持たすが良いぞ。」


イヴァンと ナディアは頷き、荷物から帝国地図を出して広げる。北大陸の東側から中央よりやや西側までが帝国で西側は別の国々だ。割合にして大陸の三分のニほどが帝国である。


帝国の北東部に当たる部分を指差しイヴァンは、


I「ここが帝都で帝国城がここ。

私達は帝国陸軍省所属なので、今はこのウーラサス山脈の麓にあるヴィネスカル湖の西側この辺りにある施設にて活動中ということになっています。」


大陸の中央辺りに無法地帯へと繋がる部分があり、そこから少し離れた東側に川と川の上流に山脈、山脈の西側の一部に湖があって、そこの近くの施設に居ると説明している。


その後、兄妹間とジョナスで話し合い手紙はイヴァンが書きミラーと手紙を入れる小さなポシェットを ナディアが急遽 作り、ポシェットを斜めに掛けてジョナスが届けることになった。


ルーカスは王国地図を広げて、中央大陸の南側に位置するインダレーナ州の北から東にかけて広い川が流れている。川のカーブに沿って山脈と森と草原が広がっている。そこを指差ししながらルーカスは、


L「よし、話は纏ったみたいだな。

俺達は明日朝、インダレーナ州内にある[リタッグ草原]で討伐依頼を熟してから[ガガシスナー川]を渡り地図のここミリーネポール州を目指す。


ここの知事邸で一泊し、その後 獣人国に入って風柱様の元へ向かう予定だ。ジョナス、どのくらいで行って戻ってこれそうなんだ?」

jo「一週間、長くても十日ほどあれば帰ってこれると思うぞー」


[ガガシスナー川]を渡り幾つかの州を跨いで[ミリーネポール州]を指し、そこからU字の湾を挟んだ東側は獣人国で、獣人国の東部にある深い森を示しながらルーカスは説明して話は纏った。


L「んじゃ、獣人国の何処かで落ち合えるな。獣人国では風柱様のとこまではミリーネポール州との州境であるトラヒト族の里から反時計回りする予定だ。」

jo「りょーかーい、んじゃオレっち体力温存のために先に寝るからー」


「「「おやすみー」」」


ジョナスはリビングを出て寝床にしているスペースへ。


*○*○*


他のメンバーも其々 解散し自室に行き各々の時間を過ごす。


イヴァンは帝国に居る父へ手紙を作成。


ナディアはジョナスのポシェット作成。


トレバーは報告書の作成。


フェルナンドは写真整理とカメラの手入れ。


セレーナは自室で王国のメンバーと共に行動するようになってからの日々を思い返していた。そこへノック音がして


L「俺、ルーカス。ちょっといい?」

セレーナは(何の用だ?)と不思議に思いながらもドアを開けて

L「休んでるとこ悪りーな、これ渡そうと思って。」


と手渡されたのは、食べ物や動物の絵と名前が書いてある本と世界中の子供が一度は読む童話のセニート語バージョン。


L「先日 寄った教会で(セニート語が理解したい)って言ってたろ?だから絵本はどうかなと思って」

本を受け取ったセレーナは

S「助かる」

L「んじゃ、邪魔したな。おやすみ」

S「おやすみ」

短いやり取りをしルーカスが去った自室で早速絵本を読み始めるセレーナだった。


*○*○*


自室に戻ったルーカスは近々 向かう伯母さんにあたるミリーネポール州知事婦人へ電話を掛ける。

コール音が鳴り相手が出ると


L「アリーヤ伯母さん?俺、ルーカス」

「久しぶりね、ルーカス君。連絡が来たってことはそろそろミリーネポールに来るのかしら?」

L「うん、そう。今、インダレーナ州にいて明日朝からそっちに向かって移動する。

近日中にはそっち着く予定だから一泊 泊めてくれる?」


「分かったわ。準備しとくわね。」

L「ありがとう。皆は元気?」

「もちろんよ。ルーカス君は今 何人で旅をしているのかしら?」

L「6人。男が4で女の子が2人。」

「そう。旅の話、たくさん聞かせてね。楽しみにしているわ。」

L「うん。じゃ近々 頼むね。」

「ええ、待っているわ」

そう言って、電話を切った。


ルーカスは、成人の義で会った伯父さんと伯母さんと従兄妹たちを思い返して夜は更けていくのだった。











お読み頂きありがとうございます。


帝国と王国内(中央大陸)と獣人国の地図、作者の下手くそな説明でも何となくこんな感じと理解して頂けたら幸いです。

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