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ステルラ  作者: 智織
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第2話<移動と王国南部インダレーナ州2>

食事と移動中の出来事のお話です。

エルサーラ州のお隣リュドー州を抜けてジプトーエ州に差し掛かった場所。

幾つものリュドー州ならではの街並みや自然豊かな風景、山岳地帯なども走り、景色は徐々に乾燥地帯へ。


日も暮れ始めてきたが、次の街まではまだ距離があるため近くのエリアで車を止める。

乾燥地帯ではツリーハウスは出せないため今夜はエリアで一泊。


素早くテントを3つ立てて、設置した簡易テーブルにテイクアウトで買った夕食を並べる。

他に利用者が居ないので気楽に使える。


バスマティ(長粒米)と鶏肉または羊肉などの肉類をカルダモン、クミン、コリアンダーなどの香辛料と供に炊き込んだご飯のカブサ。


ひよこ豆を使ったコロッケ、ファラフェル。

玉ねぎ、トマト、パプリカ、パセリ、ミントを細かく切ってオリーブオイルとレモン汁でさっぱり味のサラダ、タブーリ。


食後にはさっぱりとしたミントたっぷりレモンジュース。

夕食を済ませてゴミを纏めておく。


夜の乾燥地帯では、無数の星々が見えて月も少し大きくより明るく見える。

ここに水場は無いから、各自テントで順番に簡易トイレを済ませてシャワー代わりに自身にクリーンを掛けて就寝 準備をして早めに寝る。


〜☀︎☆☀︎☆☀︎〜


日の出と供に起床して中心部に移動。

ジプトーエ州のランドマークタワー内で食事と休憩を挟んで少し観光する事に。


この後、隣のイスカミール州境の街近くまで一泊二日かけてラクダに乗って移動するから、相応しい服装と必要な物をタワー内にあるショッピングモールで買い揃える。


ラクダがいる場所まで移動して手続きを済ませて、案内人とラクダのお世話係、モンスター討伐してくれる護衛 数人と一緒に移動開始。案内人を先頭に縦に一列に並んで乾燥地帯からやがて砂漠地帯へと踏み入れる。


シルビアとジョナスは犬と鳩の振り。

照りつける太陽で体力を奪われるのかジョナスは時々ルーカスの肩や頭に止まって休憩しているが、シルビアは涼しい顔して砂地を歩いている。

今もジョナスはルーカスの肩に止まり小声で、


jo「ったくシルビアだけずりーよなー。自分だけ身体の周りに風を纏って温度調整してんだぜ。オレっちも水を纏いたいけどこの熱波で蒸発しちゃうから意味ないし。」

L「おっ、何だ?その便利機能。」


jo「知らないのか?お前らも使う生活魔法の上級版で、各属性の例えば風なら風を自分の周りに纏って防御力強化や体温調節なんかが出来るんだよ。


一定時間 魔力調整と維持しながら使うから魔力が高くコントロール出来る奴しか使えない。まあ、お前たち人間は服などの防具だったり、魔導具で火を扱ったりしてるから使う機会無いかもだけど。」


L「それってつまり使い熟せたら究極、道具無しに自分の魔力コントロールだけで空飛べたり水中で呼吸 出来たりするってことか!?すっげー便利じゃん!!」


jo「そゆうことー。生活魔法ってほんの些細なことしか出来ないって馬鹿にされがちだけど実は使い熟せれば生活感 変わるってことー。」

L「ジョナス、それってどうやったら使える様になるんだ?」

jo「オレっちは水属性特化だからそれしか使えねーぜ?」

L「それで頼む。」


jo「まず、手の平に水属性でウォーターボールを作る。普通ならそのウォーターボールはその後 数秒から1分以内に的へと放つが、手の平に留める。留める時間は自分の魔力次第だな。で、もし水中で呼吸をしたいってことなら次のステップ。


ピンポン球を中央に入れた状態でウォーターボールを維持する。それが出来る様になったら今度はウォーターボールつまり水球の中に風属性で空気球を作って維持。


それを三分くらい維持出来る様になれば、次はバイク用ヘルメットの様に自分の顔全体を空気球と水球の輪で覆う。そこまで出来る様になれば、あとは魔力コントロールが続く限り水中で呼吸が可能になる。


で、もし川や海の中に潜って呼吸を可能にしたいなら顔周りだけじゃ無くて自分全体を空気球と水球で覆う。そこまで出来る様になるとウェットスーツやボンベ無しで、魔力コントロールが続く限りは水中探索が出来るようになる。」


L「ふーん。な、それってさ、空気球か水球のどちらかじゃ駄目なのか?」

jo「空気球だけの場合、例えば火事の中で煙を吸わない様に呼吸を助けることは出来る。でも、水中で呼吸したい場合は場所によって水圧も関わってくる。その水圧の影響を受けない様にする為に水球が必要になるってことー。」


L「なるほど。んじゃ、空飛ぶにはどうすんだ?」

jo「オレっち達 鳥類は翼を広げて羽ばたくことで飛ぶ。人間が空中に浮かぶには、風属性で自分全体を包みその外側を土属性で覆うと浮けるし飛べる。


つまり、風を纏うことで風圧などの空気抵抗から自分を守る。今、シルビアがやってることがそれ。で、浮き上がったり飛んだりするには大地に引っ張られる重力などが関係してくるから、それの影響を受けない為に風属性の膜の外側に土属性の膜で覆う必要がある。


でも、それやると自分の周りを砂や土で覆うことになるから周りが見えなくなる。そこで土属性の膜の代わりに使えるのが土柱様より授かった土の精霊石さー。」


L「精霊石をどう使うんだ?」

jo「アクセサリーなどに加工してから自分の魔力を融合させて身につけて、風属性で自分を覆えば浮けるし飛べる。」


L「なぁ、鉱石と違って市場に出回らない精霊石を加工出来る奴ってその辺に居るのか?」

jo「さぁ?それは人間同士のネットワークで探してくれ。」


L「まぁ、いいか。水球と空気球を使っての魔力コントロール。早速やってみる。」

jo「いいけど、魔力残量を気にしながらやれよ。炎天下でラクダに揺られながら気絶は洒落にならねーぜ。」

L「分かった」


砂の上を歩くラクダの背の上で揺られながら、新しいことに挑戦するために早速 取り掛かるルーカスだった。

お読みいただきありがとうございます。

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