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ステルラ  作者: 智織
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幕間1-1 <城に残った兄妹>

第一章が終わり第二章に向けて執筆中です。


おまけ話としていくつか書きました。

今回は、お城でお留守番をするルーカスの弟と妹のお話になります。

学園が休日の午後


テラスに出てティータイムを楽しむ兄と妹。

アンドリュー・F・ハワード <A> 8歳 オリーブ茶髪シナモン眼

クラリッサ・R・ハワード <C> 6歳 チョコ茶髪カイヤナイト眼


C「ルーカスお兄さまたち今ごろどの辺りを旅していらっしゃるのかしら?」

A「先日、おばあ様のご実家のエルサーラに着いたと聞いている。この時期のエルサーラはきこうもおだやかだと言うし元気にお過ごしだろう。」

C「はぁー、シルビーをもふもふできないのつらい」

A「たしかに」


二人が敬愛する長兄ルーカスが旅立ち、愛犬シルビアにも会えない日々が続く。


C「エルサーラってどんなところかしら?」

A「マグレブ、日が没する大地と呼ばれ、どこまでも広がるオレンジ色の美しい砂丘がある町だな。」

C「わー、わたしサバクってえいぞうでしか見たことない。」


A「州の6割が砂ばく地帯で、多くのラクダや砂ネコ、フェネックなどが生息していて木にのぼるヤギなんかも見られるらしいよ。」

C「フェネック!東国の有名な[大きな虫と谷]のアニメで出てくるお姉さんのそばにいるかわいいキツネのなかまね。」

A「他には、きょ人族の国にまたぐラストア山脈には他では見られない動物や植物が多いと聞くね。」

C「わたしもエルサーラに行っていろいろな動物を見てみたい。」

A「そうだね、ぼくも見てみたいと思うよ。」



本日のお菓子は[マンテカード]。


アンディのお気に入りはチョコレート味でクラリッサはアーモンドやヘーゼルナッツなどのナッツ類が入ったものが好み。


他にもアンディは、チュロスや聖人の骨と揶揄される[ウエソ・デ・サント]を好み、クラリッサは、[ロスキーリャ・デ・アルカラ]と呼ばれるパイやお米を牛乳で甘く煮てシナモンや柑橘の風味付けをした[アロス・コン・レチェ]がお気に入り。


ドリンクはアンディはチョコレートドリンクである[コラカオ]、クラリッサはキハマスゲの茎の(チュファ)に蜂蜜や砂糖を加えて作られた乳白色の[オルチャタ]。



アンディとクラリッサ兄妹にとって長兄ルーカスは優しくて何でも出来て頼れるかっこいいお兄さんである。


A「クラリスは最近、たくさんの文字が書けるようになって足し算もスムーズに出来るようになったね。」


C「そうなの!アカデミーに入学する前にルーカスお兄さまがきほんスペルをぜんぶおしえてくれて自分の名前がかけるようにしてくれて、すうじもおしえてくれたの。


あと、このあいだはとけいを見ながらすうじとぐるぐる回っている3つのハリがどううごくと時間がどうすすむかおしえてくれたわ。


少しむずかしかったけど、みじかくてふといハリが7をさすとだいたいわがやの朝ごはんと夜ごはんのじかんで、あさの9じをさすと学校がはじまるじかん、よるの9じをさすとわたしのねるじかんになるのよ。」


A「すごいクラリス!もう時計が読めるんだね!」

C「ルーカスお兄さまのおかげだわ!アンディお兄さまだって走るのが早くなったしサッカーがまた上手になったわね。先日のサッカークラブでのお兄さまかっこよかった。」


A「あれね。ルーカス兄さまに走るときのフォームやサッカーするときの足の使いかたやボールをあつかうコツを教わったんだ。他にも、学校でそのうち習うからって植物や虫をよくかんさつするといいと教えてもらったから、3年生に上がってからこの半年でカーネーションのかんさつ日記をつけたりこん虫図かんを見ながら虫の絵とせいたいを描いてるんだ。」


他にも2人が学校や所属クラブのでの話などをお喋りしていると、少し離れた場所で声が聞こえる。



気になった2人は声のする方へ近づいてみると、テラスからは死角になる生垣の向こうで、叔父のトリスタンが、腕時計が映すホログラムの相手と会話をしている。どうやら電話中みたいだ。

しばらく様子を見ていたら会話が終わったらしくそのまま歩き去って行った。


顔を見合わせた2人はテラスのテーブル席に戻る。


C「おじさま、なんであまり人が来ないようなばしょで でんわしてたのかしら?」

A「たまたまあの辺りをさんぽしてて電話がかかってきたか、もしくは周りに聞かれたくない会話だからあそこにいたか、かな。」


C「わたし、おじさまにがてだわ。いつもまゆげのあいだにシワをよせておこってるようなかおをしているもの。」

A「クラリス、人をわるく言っちゃダメだよ。」


C「だって、おじさまとおしゃべりするとかいわがつづかないか、すぐおこるかのどちらかだもの。アンディお兄さまもそう思わない?」

A「ひとり言が多いとは思うけど、おじさまの気持ちも少し分かる、かな。」


C「えー、どういうことー!わたしぜんぜんわかんなーい!」

A「おじさまのひとり言をよく聞くとね、コンプレックスって言うのかな。よく父さまや兄さまの悪口を言ってたり、自分はこんなこともあんなことも出来るんだぞ。って言ってるんだ。」


C「あー、ひとりごとじゃなくても悪口はよくきくわね。」

A「そういう時ってクラリスはどう思うの?」

C「かなしくなるし、おこれてきちゃうときもあるわ。」

A「そうだね。それでその時おじさまには何か言ったりするの?」


C「お父さまやお兄さまのわる口いわないで!かしら。」

A「それを言うのも大事だね。あとはその時に、父さまや兄さまの良いところを言って、同時におじさまの良いところも言ってあげるとおじさまのきげんが少し良くなるよ。」

C「おじさまの良いところ?」


うんうんと考え出したクラリスを見てアンディはくすりと笑い、

A「おじさまは父さまや兄さまほど身長は無いし、かみも目も灰色系だから暗く感じるけど父さま達と同じように顔は整っているし体型も崩れていない。

パデルが得意で、サングリアがお好きだからぶどう畑や果樹園を大切にされている。」


C「わたしはお父さまやルーカスお兄さまの方がかっこいいと思うけど、おかおの作りはたしかにわるく無いわね。パデルやおさけのはなしはよくわからないけど。」

A「そうだなぁ。父さまや兄さまの良いところ言ってから、おじさまの服そうがステキとか、アクセサリーが似合うとか、声がカッコいいとか。父さまや兄さまもカッコいいけどおじさまもステキですよ。って何か1つ良いところも言ってあげるといいと思うよ?」


C「うーん、わかった。アンディ兄さまはどうしてその方がいいと思ったの?」

A「何かとかだれかに対してひ定の言葉を使うタイプの人は自分がそう言う言葉を言われて来た人だと思うから。


たくさん聞いたことのある言葉の方がきおくにのこるし使いやすい言葉になってしまうのかなって思って。悪い言葉はなるべく聞きたく無いし言うのもさけたいかな。って思うよ。」


C「そうね。わたしもそう思う。」

A「クラリスは、良い子だね。」


と言いながら妹の頭を撫でる兄だった。






お読みいただきありがとうございます。


主人公達 以外のお話をこういった幕間で紹介出来たらと思います。お楽しみ頂けたら幸いです。

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