第23話 <ドワーフ族と巨人族との交流3>
今回も少し重たい話になります。
ドワーフ族と交流し、巨人族にオーク族の件を託して、ドワーフ王国に戻って一泊した。
〜☀︎☆☀︎☆☀︎〜
翌朝、エルサーラまで戻ってきた。
一旦 昼食を取るために昼休憩に入り、国境検問員に西の大森林でオーク族が根城として使っていた、タイヤがパンクした車とオーク族の荷物とは別の車に元々 入っていたであろう荷物をエルサーラ州知事 経由で持ち主に返してほしい旨を伝え手続きをする。
次の目的地である水柱様が住む王国南部を目指して走りエルサーラ州の隣りのリュドー州に入った頃には日も暮れていた。
さすがに休もうということになり、近くのエリアに車を止める。
この数日、口数も少なく重たい空気の中で過ごし夕食を済ませて、明日までに気持ちを切り替えてこの空気感を変えようと話して其々のテントへ向かい解散した。
イヴァンはテント内で座禅を組み瞑想をした後、トレバーやフェルナンドを訪ねる。
トレバーは、気が乗らないものの定期報告を纏めている時に、イヴァンからの声を掛けられる。
フェルナンドは撮った写真画像の整理をしている中での召集だった。
三人はテントから少し離れたエリア内で模擬戦をする。
相手を変えながら2対1や、1対1対1で対戦。
お互いが身体を動かして多少 汗もかきすっきりしたところでクリーンを掛けて解散して、再びテントに戻り其々の行っていた事を再開し、暫くしてから就寝した。
女性陣はテント内で過ごしている。
ドワーフ族や巨人族との会話が理解出来ていなかったセレーナが、ナディアにどんなやり取りが行われていたのか尋ねると、 ナディアはアナスタシア語で伝える。
漸く何が行われていたのかを理解したセレーナは、
S「なぜ人は、人同士で争いを起こすのだろう。
見た目の違いを嫌悪する事や、他者より己の方が優れていると感じることは[人として大事にしなければならないこと]なのだろうか。」
セレーナの放った言葉に対して、どう言葉を返せば良いのか分からない ナディアは唐突に話題を変え、それ以降はナディアによるセニート語 講座の時間に当てた。
テントへと入ったルーカスはオーク族の件と巨人族の長に言われたことが頭から離れずなんとも言えない気持ちになり、ここまでの報告と叔父であるトリスタンの件も気になり父王と話をしようと思い外で寝るというジョナスの元へ向かう。
*○*○*
L「ジョナス、親父と連絡取りたいんだが今いいか?」
Jo「何だ、眠れないのか?あいよ」
Sy「色々と思う事があるようじゃな」
L「まぁな」
短いやり取りをしジョナスの背中に手を置き父王へ思念を向ける。父王からの応答があり、オーク族の件と巨人族とのやり取りの話を始める。話を聞いた父王リカルドは
R「なるほどな。此れは課題の残る話題だな。
とても不幸な事故だが、そうなるに至ったのは我々 人間側にも原因がある。
王都では他種族も増えそれなりに共存しているが度々トラブルが起こると聞くのもまた事実。まだまだだな。対応ご苦労であった。
後日、我からも謝罪の品と詫び状を送っておこう。
ところで、土柱様はどうだった?」
L「会っていきなり襲われた。までまだ未熟だが、伸び代はある。と言われた。」
R「そうか、はははっ。ゴーレムに軽く稽古をつけて貰ったんだな。土柱様に試されたな。
我の時は普通に出迎えられたが、その後ドワーフ王国で作られているとある酒が飲みたいからと遣いに出されたな。あのお身体に反して豪快な方だったろう?」
L「確かに。小さな身体だが、ある意味でデカい方だった。行きは何日もかけて移動して、最後すげー歩いて神殿まで行ったのに、帰は扉一つで保護地区入口近辺まで戻ったし。いろんな話をしてくれて勉強になった。」
R「悪いな。我が色々と教えてやれれば良かったんだが。」
L「トリスタンのクソ叔父のことか?」
R「うむ、まぁアレも幼き頃は我とも他の姉妹とも普通に接してたんだが、彼奴の家庭教師に着いた者や取り巻いた者達がな。
徐々に心が蝕まれすっかり疑心暗鬼になってしまった。が、我に取っては弟。何とか関係修復をと思っているんだがな」
などの話をして思念を終える。
オーク族の件に関しては、もっと早くに森の異変の原因に辿り着き対処していればと自分の対応に自信なかったが、父王の言葉と巨人族の長との会話を思い課題は残ったが気持ちの整理はつけられた。
王弟である叔父に関しては、ルーカスが物心着いた頃には既に今と変わらない性格で、嫌味や嫌がらせは数え切れないほど受けた。
学園にいた頃は反王政派の子息達による嫌がらせや、女を充てがわれ色仕掛けで迫られたり既成事実を作ろうと襲われたりもした。
父王に余計な心労をかけさせない為に内々で処理したが。
(親父、親父には悪りーがあのクソ叔父は変わらないと思う。)
だが、生まれた時から嫌な奴って本当はいないんだよな。あのクソ叔父のことは好きにはなれないが、親父のクソ叔父に対しての愁いは軽くしてやりたい。
そんなことを考えながら夜は更けていった。
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