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ステルラ  作者: 智織
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第20話 <環境保護地区3 夜の討伐1>

夜の荒野での行動するお話です。

セニート王国、最西端エルサーラ州。

遺跡が多く、魅惑的な町。


陽が暮れて、漸く[環境保護地区]のエリアの一つ

に着いた。


世界中にある各エリア内には不思議と魔物は入って来れないので、無法者にさえ気を付ければ基本安全である。

魔物であるカオンリンとはエリアに入る直前に一旦ソリを外して別れる。エリアから出て再び行動する時に犬笛で呼ぶのだ。

魔物だがたいへん躾が行き届いてるのである。

さすがシルビア。



ルーカスとイヴァン、トレバーとフェルナンド、セレーナとナディアに別れてテントを使う。

天気が良いので、シルビアとジョナスは一晩外で寝るらしい。


食材を渡してナディアとイヴァンに夕食作りをお願いし、残ったメンバーでテントを張る。


ここは他のエリアと違い川や湧水なんてものはないから炊事場もなく持参している道具や食材で賄うしかない。しかも日中暑くて朝晩は冷える。夕食は、鶏肉のハーブ焼き、野菜ときのこのスープ、パンだ。


L「やっぱ、夜は寒ーな。」

F「スープで身体 温まるねー」

T「漸く一息付けたな。」

I「この後ってアンデット2種と[ナイトバッド]と素材採取だったよな?」

L「あぁ、[ゴースト]と[リビングデッド]だったか?」

T「後、[ナイトバット]の羽と[青サボテンの実]だな」

L「明日も朝早いしさっさと終わらせとくか。」

T「そうだな。」

食後の片付けをして、ライト付きのベルトを体の一部に身につけ一旦エリアの外へ出て、カオンリンを呼び寄せて、移動し討伐モンスターを探す。


空を見上げると無数の星と月夜が辺りを照らし、とても神秘的だ。

夜の荒野をライトを照らしてゆっくり走る。


環境保護地区内の地図を把握していたトレバーが、

T「この辺りを右の方に行くと岩が見える。そっちの方に行ってみないか?窪地に蝙蝠の巣があるかも。」

L「お、行ってみるか。」

岩の方に近づくと思ってたより大きく高さ数メートル幅は十数メートルくらいありそうだ。一部が薄ぼんやりと割れ目があるのが見える。光を照らすと蝙蝠がいきなり飛び出てきて襲われそうなので、土竜にも使った香球に火を灯し割れ目に投げる。

煙で誘き寄せ作戦。

しばらくすると焦茶色をした蝙蝠が巣から30匹程出て来た。


バサバサ!バサバサバサバサ!!

「キーッ!キーキー!」

F「ビンゴ!俺の出番だねー。プラズマ・ラピッド!」

S.N「「サンダー!」」

フェルの雷属性の遠距離銃撃と魔法組の雷魔法で討伐完了。


さっと素材回収して岩の割れ目から去る。

岩をぐるっと回ってみると、草やいくつか細い木が生えていて奥の方に月明かりを反射してキラキラと光る場所が見える。


『行ってみよう』となり、


近づくといきなり[ゴースト]に襲われた。

夜で暗い上に半透明で直ぐ近くに来られるまで気付かなかった皆は、焦り慌てた。

何人かが冷気に当てられ体が冷やされてガクブルである。


無事だったセレーナが、

S「ルス・ソラール!」

と中級光魔法を唱え、光の帯が[ゴースト]を貫く。

5体いた[ゴースト]は浄化され事なきを得る。


[ゴースト]は実体がないから討伐しても当然 体は残らない。その代わり魔法付与に使う空の魔石を落とす。[ゴースト]は河原や森にも夜に行けば割といる。討伐方法は火 雷 光魔法かその属性攻撃。


鞄に戦利品を入れ、

月明かりで反射して明るくなっているオアシス。

その側まで行くと青サボテンが生えていて[青サボテンの実]を発見した。

棘に気を付けて必要数の20個分だけ採取しエリアへと戻るべく踵を返す。


少し歩くとまたゴーストに襲われた。

今度は(何かいるかも知れない)と身構えていたから難無く、

S「トゥルエーノ!」

N「フレイム!」

中級魔法で半透明の浮遊体を討伐。先程のと合わせて11体討伐し、警戒しながら岩の割れ目まで戻ると、今度は[リビングデッド]の登場。


こいつらはいわゆるミイラなので包帯を全焼させるか浄化すると討伐出来る。

汚い黄緑色の包帯を全身にぐるぐると巻き、目と口の周りだけ包帯が無く真っ黒だ。口から冷気を飛ばし包帯を鞭のように扱う。


L「うっし!行くか」

とソリから降りて、

L「フレイム・ファング!」

T「雷光突き・トゥワイス・ジャンプ!」

E「炎の絆・灼炎ハンマー!」

前衛組の火や雷系の中級物理攻撃で包帯を全焼させ六体いた[リビングデッド]討伐完了。

此方も戦利品は魔法付与の出来る空の魔石だ。

無事、受けたクエストを熟しソリに乗ってエリアに戻る。


夕食で食べたスープで暖まった体が夜の探索と討伐ですっかり冷えたので湯を沸かしティータイムをすることにした。

温かい飲み物を飲みながら今日を振り返る。


動物と同じでモンスターもテリトリーがあり、そこに生息しているだろうと当たりをつけてたどりエリアまで来た。

順調にクエストも進められているが、課題の残るクエストもあった。

ムカデと巨大蜘蛛である。

見た目の嫌悪が拭えない。


F「クエストもだいたい順調に熟してるし、俺達 頑張ってるよねー」

T「そうだな。概ね順調だが、課題の残る討伐モンスターもいる。」

F「あー、[大ムカデ]ねー。」

T「後、[巨大蜘蛛]もな」

L「俺、やっぱあーゆーのダメだわ」

F「俺も無理ー!」

T「だが、避けられればいいが、そうも行かない時もあるぞ」

L「丸ごと燃やすか闇に葬れれば楽だけどな」

T「あの巨体だぞ。魔力尽きる方が先にくる。」

L「だよな。でも、俺たち前衛も他に何かやりようがある筈だが何だ。」

と言って鞄を漁り、出したのは、

父王より授かったガイドブック。


セニート王国や他国の地域性 種族 特産品 観光スポット モンスター生息地や素材採集地が書いてあり、頁の後半には地域やダンジョン別に出現するモンスターの種類 名前 特徴 属性 弱点 戦利品などの概要が書かかている。

T「良く出来ている本だ。ルーカス、このガイドブック暫く借りていいか?もう少し見ておきたい。後は場数だな」










お読みいただきありがとうございます。

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