第16話 <新たなる仲間>
腕輪が外れたセレーナの意見と気持ちのお話です。
[偽りの腕輪]が外れ魔力暴走を起こして活力切れになり眠っていたセレーナが目覚めた。
セットした時間が過ぎ修行部屋から出て部屋割りをしてから女性から順番にシャワーを浴びてもらい、その間に夜ご飯を準備する。
ペペロンチーノ、ミート、カルボナーラの3種類のパスタと、
豚肉が主原料で玉ねぎとパセリ レモンなどの香辛料を交ぜて作ったヴァイスブルスト、豚肉と牛肉を混ぜた中にマジョラム ナツメグ 黒胡椒を入れたブラートブルスト、肉とチーズのハーモニーを楽しむケーゼブルスト、厚めの皮でパリッとした食感を楽しむクナックブルストのソーセージ4種、
ザワークラウトとシーザーサラダ、ワイン ビール ジュースで食卓を囲む。
L「やっぱパスタって美味いよな。」
F「いつ食べても飽きがこないよねー。」
N「こんな色々なブルストを一度に試したことありませんでした。」
I「私たち昨日からお世話になりっぱなしですみません。」
L「構わない。」
T「準備をしてくれたのは君達だ。」
F「ほんとありがとうねー。」
一通り食べ終わった頃に、
Sy「そろそろ良いかの。今後の話とリカルドの言を伝える。」
皆んなが頷く。
Sy「先ずは帝国から来たお主らじゃが、先ほどは腕輪が外れた今、[帝国には戻りたくは無い]と申したな。してどうする?」
I「私たちはセニート王国の王宮に精霊王様の眷属様がいると聞き送り出されました。正直、セニート王国に入国してこんなに早く眷属様にお会い出来ると思って居ませんでした。」
N「王宮に向かいセレーナ様の一件が終わり次第、王国内で働こうと考えていました。」
Sy「フン。リカルドの言じゃ。
王宮に来てもトリスタンの域が掛かっており安全とは言えぬ。帝国相手にしても場所を特定される王宮より特定 出来ぬルーカス達と行動を共にしておいた方が良いのでは無いか?とのことじゃ。」
L「そうだな。俺もその方がいいと思う。」
I「!それは出来ません!もし私たちの正体が特定されてしまえば、其れでは皆さんに負担が掛かってしまいます!」
N「皆さんにご迷惑お掛けするのは本意では有りません。」
T「我々は食事を作れる人物を求めている。君たちは帝国の追手より逃げたい。つまり隠れ蓑になる場所を求めている。よって君たちと我々の求めている事が一致している。こう考えてみてはどうだろうか?」
F「いいねー、さすがトレバー!」
L「難しく考え無くてもいんじゃね?シルビーがそう言うって事は親父とはそう話が付いてんだろ?」
Sy「まぁの。」
I「しかし!」
Sy「女子、お主はどうじゃ?」
S「分からない。ただ、ナディアやイヴァンといたいとは思う。」
N「セレーナ様。.....……兄さん。」
I「分かりました。お世話になります。」
N「お世話になります。」
L「おう、これからよろしくな。」
T「頼りにしている。」
F「よろしくねー。」
などの挨拶が終わり、先ほど割り当てた部屋に分かれて就寝することになった。
<side.イヴァン>
軽く荷物整理をしてベッドに入り、天井を見上げる。
I(セレーナ様の腕輪が外れて本当に良かった。王国の王子達との旅だなんて思わぬ展開になってしまったが、セレーナ様をお守りするという俺のやる事は変わらない。あとは何とか父上にこの事を伝えられれば良いのだが。)
と考えながら眠りにつく。
<said.セレーナ、ナディア>
1つの部屋でベッドを2つ並べて過ごすセレーナとナディア。
荷物整理と明日の準備を終わらせてベッドに入る。
N「セレーナ様、大丈夫ですか?ご不便は感じませんか?」
S「大丈夫だ」
N「セレーナ様の腕輪が外れて、ご自分を取り戻されて本当に良かったです。王子様やお連れの方々も親切にして頂いて、良い方達で助かりました。」
S「親切とか良い方とは何だ?」
N「あ、あの方々はモンスター討伐を苦戦していた我々を助けて下さいました。食事も下さり、我々の話を聞いて下さり、腕輪を外して頂いた。帝国より逃げている我々と行動を共にするとまで言ってくれてます。親切だと感じませんか?」
S「分からない。ただ、彼等は私に命令しない。私にどうだと意見を聞いた。どうしたいかと選択肢を与えてくれた。今までに無かったこと。ただ、それが親切かどうかは分からない。」
N「そうですね。見極めは必要だとは思います。でも、わたしは彼らは親切だと信じます。もし、ウソをつかれてて、何処かに売られてしまったり帝国に戻されたりしたらその時は一緒に逃げましょう。」
S「そうだな。」
N「明日も早いと聞いています。寝ましょうか。」
S「ああ。」
N「セレーナ様、おやすみなさい」
S「おやすみ」
S(信じるか。新しく出会った彼等は分からないが、帝国から共に来た2人なら信じても良いとは思う。記憶の混濁は治りつつある。気持ちも今のところ、穏やかだ。でも、また魔力暴走を起こすかも分からない。私は私が1番信じられていない。この先どうなるのか分からないがその時は、自分よりきっと帝国から一緒に来た彼らの方が信じられるだろう。)
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