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おっさん×幼女7:アジトへれっつごー

「おやつよー」

「またこれー」

「……いただきます」

おやつの時間、宿題を部屋でやっていると母親から呼ばれてリビングに向かうとコップに注がれた牛乳と小魚とアーモンドと野菜を練り込んだ母親手作りのクッキー、母親は料理上手でパートから帰ってから準備してくれる。

嫌いじゃない組み合わせ、クッキーも甘みは薄いが美味しいと思う小魚とアーモンドとクッキーをもぐもぐ食べて牛乳を飲む、隣では嫌そうにクッキーを食べアーモンドと小魚を残しミルクを飲んで行ってしまう。

母親は呆れて残された小魚とアーモンドを食べる、こんなに美味しいのに…。


「……着いた」

盗賊にアジトの手前少し先には洞窟がある、人の気配もある、チャレーは寝ているのでそのままにし、うきうき(浮足立つ)のを堪えつつ馬車を木に繋いでいそいそアジトへと乗り込んでいく。

「よし、金とあればあれが欲しい」

好き好んで自ら盗賊退治などしないが立てた小さな目標の為だと言い聞かせバンクは抜き足差し足で足を進める、洞窟は入り口は暗い入り口に見張りはいない、奥は明るいなと気配を消して奥へ進んだ。


「ボスたちははまだ戻ってこないのか?」

「そろそろだろう、あのボスの事だしくじったりはしねえ。戻って来たらこいつらを売る」

「げへへ、金持ちの貴族かそういう趣味の奴らに売り捌けば金になるし、それなりに楽しんだからな」

「ま、しなねー程度に餌を与えとけばいいだろ」

「しっかしあいつら戻ってこねぇな」

「なかなか良い獲物が来ないんだろ、ほっとけ」

松明を幾つも掛けた洞窟の最奥は明るい、十名弱の薄汚れた盗賊共が酒盛り捕まえて来た女達に酌をさせ、奥には攫って来た子供が鎖で繋がれている。

ありきたりな光景だ、だが話しを聞く限りボスと部下それにバンクが道中で倒した盗賊を考えると結構大き目な集団だろう、バンクはよしと気合を入れて急襲する為剣を抜き音も無く側にいた男を背後から斬る。

「がっ……」

「なんだ!剣を抜け!」

「傭兵か!くそ」

「金は渡しているぞ!裏切ったのか」

「ああ、そうそういう事」

狼狽えながらも剣を抜く盗賊達、盗賊達の会話でバンクは納得し女達は壁際まで逃げ小さくなって震えている。

「ギルド黙認か、どっこもかしこもそんなんばっかだなー」

バンクは肩を竦め斬りかかってくる男達を足で蹴り剣で斬り、息の根を止めていく。

「あんまり汚さないようにしないと、そうだ。アイテムボックスとか収納ボックスと持ってる?」

「ふざけんな!」

「ぶっころしてやる!」

「あーはいはい、自分でさがしますっと」

盗賊達はぶち切れ果敢にバンクに挑むがバンクはあっさり容赦なく殺していく、ギリ生かすより殺した方が体力の消耗は少ない。

「よし、おわりっと……いいたいけど」

「あ、りがとうございます!」

「よかった……こいつらに……」

「ありが……え…」

「あんたたちも盗賊だろ、血の匂いとその指は殺しをやっている指だしな」

奥で怯えていた女達がバンクの元へ駆け寄るが入った瞬間から分っていたので女達も切り捨てる、血は最小限にし洞窟内の盗賊達は全て事切れた。

「あ、そっちは出るのちょっと待って。欲しい物とか見つけてこの辺のもの回収するから」

「ひっ」

「い、いのちだけは」

「うわわん」

バンクは牢屋の方に声を掛けるが中にいる者達はびくりと身体を震わせる、本当に助けに来たのかどうか分からないからだ。

バンクはお構いなく物色を始める、テーブルに置かれたコインや酒、地面にも酒瓶や食べ残しが散らかりバンクはここじゃないと他の場所を探し進めていく。


「隠し部屋、これがボスの部屋兼金庫ってとこかな」

壁の一か所だけ不自然に色が違う、此処かとせーのと拳に魔力を込め岩を砕くと隠し部屋が現れ中に足を踏み入れる。

机と椅子に地図、バンクは腰袋に入れていた蝋燭を岩にこすり火を点けテーブルに置く、そして布袋には奪っただろう金と宝飾品が詰められバンクはにんまりと笑う。

「そうそう、これこれ。で、後は……ん、この字は……やっぱり…で、お、この地面が怪しい」

バンクは机の上の紙を見てボスか誰かが書いた紙を見つめる、ま、それは後で地面を口で探り掘り返したような跡を見つけ剣で掘ると宝箱が出て来て中を開けると…。

「あー外れか……じゃ、持っているのか。これはこれでいいけど」

宝箱を切って中身を見れば拳大の大きな虹色の宝石、宝石は勿論金になるがこうまでして隠しているのだきっと何かあるだろうそして金はあるが今は持ち運び出来ない、欲しい物は別な場所にあるのか、仕方ないと部屋を出る。

これだけの人数だから馬車や馬か使役獣が何処に在るだろう、1人残して聞かばよかったかなと思いつつ後で探す事にする。

「悪いけどもう少しそこにいてくれ、また来る」

「ひぃ」

「ひっ」

「うわわん」

「………」

牢屋の中の攫われて来た人々の声を掛ける、反応は悲鳴ばかりでバンクはどうでも良さそうに外に出てチャレーがいる馬車へと向かった。

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