第六話 その2 青の盾
この際!ライジャー流だのどうでもいい。両手だ。剣を両手で握り叩きつける様に大上段から大根斬り。振り回すように渾身のバットフルスイング。フォームも基本も関係ない。渾身の力で斬り付け叩きつけた。
(届く!あと少し!)
「割れたああアアア!」
遂に手応えあり。とうとう剣が忌々しい障壁を叩き割ったのだ。
「ギギッ!!!」
(次の一撃は貴様に!)
剣を振りかぶりとどめの一撃。
「喰らえええええええええッ!!!!」
「わあああ~!」
突然の悲鳴。視界の隅でちゅん助を抱えた少年がなんと青の個体達に囲まれているのが見えた。
(なんてこった!ここに来ての青!)
魔王はちゅん助を人質とした時、一切手を出せなかったのを理解しいつの間にか青の個体を呼び寄せて再び捕らえようとしていたのだ。
「まずい!助けに行かなければ!」
「なんて!」
「言うとでも思ったか!?」
この土壇場に於いて奇跡的に俺は冷静だった。手下達を操っているのがコイツであることが明白な以上、コイツさえ倒せば恐らく青の奴等も止まるはずなのだ。確信は無かったがそう信じて、いや、賭けてでもコイツを仕留めなければならなかった。
覚悟と渾身の斬撃を放つ。
「なに!?」
剣は確かにグソクを捉えた。しかし、それは白ではなく青。寸での所で青が飛び込んできて身を盾にして魔王を庇いやがったのだ。いや、操作によって身代わりの盾に使用されたのだ。
「くそう!こっちにもかよ!」
気が付けば無数の青の個体が魔王の元に続々と集結し始めていた。
「くそくそくそっ!くそがっ!あと少しだったのに!」
こうなるとちゅん助と少年がヤバい。俺は止む無く反転し彼らの援護に回った。
「おらああ!」
青の個体がいかに速く動こうとも、俺は一度戦っているのだ。その速度は大体把握している。
そして何よりこの極限状態の連続が俺の精神を研ぎ澄ませ集中させ剣の走りは冴えていた。
ちゅん助に茶化され邪魔されながらも、毎日の剣の鍛錬は一日すら怠ってない真面目マンなのだ。青相手でもやれる!
こんにちは、ちゅん助ですお。今回もお読み頂き有難うございました。
ラノベのちゅん助は助け出されたのにまたピンチですが現実のちゅん助は寒すぎて1時間に1ターンしか動けない感じですお…
であであ…




