第49話
……
ピ……ピピ……ピ……
………ん。
……ここは??
生きてる……。
成功したのか……。
ミユは……ミユはどこにいるんだ??
何がどうなって……。
「ユウト……。」
「ん……親父……それに瑛太……二人ともどうして……。」
「お前……起きて……よがった!!」
「ちょ……いっで……!!」
「あ、ごめん……。」
「親父……何してんだよ。」
「勢いでつい……。」
「ユウトお前大変だったんだぞ!!お前がトラックにミユと轢かれてから、意識不明の重体で……。」
「みゆは……無事なのか??どんぐらい寝てたんだ……。」
「ミユは大丈夫だ。お前の隣だよ。今、持ち物をもらいに行ってるんだとさ。お前より先に目を覚ましたんだ。お前が庇ってくれたら軽傷らしいしな。あと今日は六月十日。」
「そうだったのか……よかった……。」
僕が背中で受けてよかった。
ミユは守れたみたい。
「父さんも誇りに思うよ……けど、もう体ははらないでくれよ……心配で心臓が逃げちゃうからさ。」
「何言ってんだ……親父。」
「まぁ……ユウト目を覚ましてくれてよかった。」
「まだまだ治療かかりそうだけど、直ったら学校来いな笑。両足粉砕骨折くん。」
「そんな不吉なこと言うなよ……笑。早く直していくわ笑」
「あぁ……待ってるぜ。俺、学校遅刻してんだわ……あと一回休んだら留年しちゃうしな笑」
「なおさら早くいけ笑」
「父さんも仕事行かないと……あと、埼玉に行く話はお前のおかげでなくなったぞ!!首チョンパされそうだから行くわ笑」
「いいのか悪いのか……親父も早くいけ!!」
相変わらずお人好しだな。親父も瑛太も。
少しは自分のこと考えろっつーの笑
「でもよかった……。」
ほんとに良かった。
一か八かだったけど、なんとかなった。
本当に……よかっ、
「ユウトくん!!」
「うわ!!」
「えへへ、びっくりしたでしょ笑。今からそっち行くから。」
軽傷とはいえミユもかなりの傷らしく、右足と左腕を骨折したらしい。
「私……心配だったんだから……ずっとずっと目を覚まさないから……。」
「ごめんって。」
「許さないもん!!」
「ミユ。」
「なに?」
「お誕生日おめでとう。今年は何もしてあげられないや、ごめんな。」
「ありがとう……ほんと、お人好しさんなんだから。」
「そんなことないよ。」
「もう誕生日プレゼントならもらったよ。」
「え?」
「これ!!」
これは……ミユのヘアピン。
「見つけてくれてたんだ……私これを神社でなくしたから。」
「取り入ってたのってそれ?」
「うん……。看護師の人に聞いたら、分からないからついてきてほしいって言われて行ってた。」
「そうだったのか。」
「だからプレゼントはユウトくんからもらったよ!!ほんとにありがとう!!あ、あとこれ。」
「僕の落としたイヤホン……ありがとう。」
「やっぱり、ユウトくんも落としてたんだ笑。お揃いだね。」
「だな笑」
「うん!!」
「ほんと一緒に生きれてよかった。」
「私も!!」




