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錆びた秒針、逆時の梅雨  作者: 夜澄コウ
第七章 交差点はすぐそばで。
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43/50

第43話

方法はわからない。


きっとこの世界は一つじゃない。


あの神社は時空が歪んでいるんだから。




きっとミユも何かしらの方法で僕のこの行動を察知して止めようと、伝えようと、私はいいよとあの小説を使って伝えてくれた気がする。




けれど、それも無理そうだ。


応えられそうにないや。




「だからごめんな……ミユ。」




そして、この訳のわからない巻き戻る世界とも、最後だと思うとなんだかさみしいな。




一人は辛かったし、精神的にも参っちゃうぐらい本当に住みにくい世界だった。




食べ物を食べるのも、行き交う人を避けるのも精一杯だったから。




この世界に住みたいですか?と言われれば、もちろん嫌と答えると思う。




けれど、この世界があったから気づけたこともたくさんあった。


この世界のありがたさ、そして進む世界の中で唯一考える時間と過去を変えられる可能性の時間を作ってくれた。




これは人間にとっても世界にとっても、進むしかない、常に時間がなくなってしまうこの世界は異質そのものでしかない。




そんな超能力にも等しい時間軸で過ごした時間たちは無駄ではなかった。




おかげで変わることができた。




自暴自棄にならずにすんだ。




だから、悔いのないようにしよう、できることをしよう。




僕は結局残された時間は全て思い出ツアーにすることをした。




多分六……七割はミユになってしまう気がするけど笑




最初に向かったのはやっぱりここ。




漣高校の屋上。




瑛太と何かする時、大体この場所で何かしてたな。




ここから海が見えるのがいい点かもな。


めっちゃ遠いけど。




弁当以外で瑛太と何したっけな……。




あ、あいつとここでバーベキューして先公に怒られたんだっけ?




けど、先公も結局一緒にやっちゃって処分ができなくなり、何事も起きなかったんだっけ。




「今考えてもなんじゃそりゃ、だよな笑。」




他にも横着なことはたくさんした。




テント持ってきて泊まるって言い始めたり、プールを持ってきたり、花火してみたり。




今思い返しても破茶滅茶だと思う。


あと、よく停学処分にならなかったと思う。




あいつやっぱ最高だわ笑

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