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錆びた秒針、逆時の梅雨  作者: 夜澄コウ
第六章 想いのパズルをはめて。
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40/50

第40話

「ごめんね、こんな所で。」




「いいえ、これから大変でしょうに。」




「改めて、葬式に来てくれてありがとう。きっとミユも喜んでるよ。」




「いやいや、そんな僕なんか……。」




「ほんとに来てくれてうれしいんだよ。父親として感謝しかないんだよ。」




「……。」




「ミユは小学生の時からなかなかここの土地に馴染めなくて、困っていたんだ。そんな時にユウトくんに知り合ったのがきっかけでミユはみるみる変わっていったんだ。」




「そうだったんですか?」




「ああ、ほんとにミユは変わったんだ。それから友達も増えてたくさんの人に恵まれた。あの葬式できてくれた人たちはユウトくんのおかげでできた縁なんだ。」




「いや、そんな大げさな……。」




「うんん、ユウトくんのおかげさ。ミユにとってユウトくんは特別だったんだと思うよ。ユウトくんの話すときに目を輝かせてたしな。」




「……照れますね。」




「高校生の一面もちゃんとあって安心したよ。ユウトくんは少し大人みたいだしね。改めて、ユウトくん本当にありがとう。おかげでミユはとっても喜んでいると思う。」




「そんな、頭を上げてください!!」




「いいんだ、これぐらいさせてくれ。そしてどうかこれからもミユのことを忘れないでほしい。これは父としてのお願いなんだ。」




「……大丈夫ですよ。僕はミユのことは忘れたりしませんよ。僕にとって初恋の人なんですから。」




「……それが聞けてホッとしたよ。ミユのことをこれからも頼むよ。」




「任せてください。ミユのことは忘れません。」




「時間を取らせて悪かったね。」




カチカチ……




「いえいえ、とんでもないです。」




カチ……




「本当にありがとう。」




……ガチン。

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