第33話
「いっで……何すんだ、」
続けて胸ぐらを掴まれ、おでこ周りに衝撃が走る。
「ちょ……待ってく、」
お腹にも感じたことない衝撃が……原木いらいか……。
「おい……なん、」
「ふざけんなよ!!!!」
目の前に、息を上げて涙ぐむ瑛太の姿があった。
「お前、まじで言ってんのか?ああ?お前は!!まじで言ってんのか!?」
「いきなりなんなんだよ!!僕が決めた事だろ!!誰だって関係ないし。勿論お前だって、」
「ああ、関係ないよ!!けど許せないんだよ!!お前のさっき言った言葉がよ!!」
「は?僕が決めたのにか?何がそんなに怒らせ、」
「俺はミユが好きだったんだ!!……ほんとに好きだったんだ!!」
「だからなんなんだよ!!お前の話だ、」
「けど!!ミユにはお前がいて!!俺は引いたんだ!!ミユとお前をみてるとかなうやつはいないし、何より応援したいと思ったんだ!!」
「じゃあ、なおさら、、」
「だから……最後にって思って小説を借りて……けど、ミユは死んじゃって……どうしょうもなかったのに……お前は!!」
「だからな、」
「お前は、なんであんなこと言ったんだ!!苦しさも欠片もない発言で!!何も分かってないじゃんか!!」
「……お前に何がわかるんだよ!!!!」
僕は瑛太の胸ぐらをつかんでめいいっぱい頭突きを食らわせた。
「なに、ミユのことを、俺のことを分かった気でいるんだよ!!変なこと抜かしてんじゃねーよ!!!!」
「……いっで……おれ、」
「聞けよ!!俺だってな、人に言えないことぐらいたくさんあるんだよ!!相談できないことだってあるんだよ!!それをお前はわかったつもりで話して!!お前が思ってる以上に難しいことだってたくさんあるんだよ!!」
「……」
「誰がわかるんだよ!!誰にも相談できない、したっ意味ない答えしか返ってこないのに、どうしょうもないだろ!!」
「お前……」
「僕はそんな状況をどうしたらいいかわからないし、追い詰められるばっかで!!いらない善意に首を絞められ!!飯や睡眠なんてほとんどできなかったんだそ!!そんなことなんて知らないだろ!!もう、ミユはこの世に居ないんだよ!!!!だから意味ないんだよ……!、」
「意味ないわけないだろ!!お前!!」
さっきより強めに胸ぐらをつかんできた。
「お前がそんなんでどうするんだよ!!ミユのことはどうなるんだよ!!」
「そんなの……知らないよ!!」
「知らないとかいうなよ!!!俺は今だってミユに会いたいんだよ!!けどもういないんだよ!!」
「そんなこと当たり前だろ!!」
「ミユは未来を、やりたい事を全部、ホントに全部失ったんだぞ!!お前はそれに何も思わないのか??自分のことばっか被害者面しやがって!!」
「……。」
「小説の隅にも書いてあったぞ!!私はミユと同じ大学へ行くんだって!!こんなにも未来を見てたミユのことをお前は忘れるのか??」
「……いや、」
「お前が一番忘れちゃいけねーだろうがぁぁぁ!!!!」
直後、掴まれてた胸ぐらを左に引っ張られた。
「お前!!なにやって……」
「少しは頭を冷やせ!!!!」
川に向かって体が転がってく……まずい。
バシャーン。
「はぁはぁはぁ……。」
「はぁはぁはぁ…。」
「瑛太、お前どうしてここまで……。」
「まだお前変なこと抜かしてんのか?もう一回ぶっ飛ばすぞ。」
「それは勘弁してくれ。」
「……そんなの、ミユとお前のために決まってんだろ。一度応援するって決めたんだ。お前の感情がよえーからこうなるんだろーが!!」
「……ごめん。そして、ありがとう。」
「なんだよいきなり気持ち悪い。」
「僕、間違ってた。自分のことばかり考えてた。お前の言ってることが正しいよ。僕が忘れちゃ一番だめだよな。」
「ほんと、だらしねーよ。」
「だから本当にありがとう。」
「……わかってくれればいいんだよ。怪我は大丈夫か?カッとなってやりすぎた。」
「ああ、痛いけど大丈夫そうだよ。」
「…ハクション!!」
「瑛太、大丈夫か?」
「まだ川にはいる季節じゃないな笑」
「だな笑」
「あーなんかスッキリした。」
「ならよかったよ。」
「今度迷ったら叩き潰すからな笑」
「ちょっと怖いよ笑」
「……あった、やっと見つけたよ。はい、小説。やっぱお前が持つべきだ。」
「ありがとう、受け取るよ。これからも間違えそうなら遠慮なくやってくれ、」
「望むところだ笑笑」
カチカチ
「心から叫べる友達がいて、ほんと嬉しいよ。また相談するわ。」
「ああ、頼ってくれよ笑」
カチカチカチカチ……
「ホントに、ありが、」
……カチン。




