第三十八話 ルフィアの決断は……
最終回直前です。
いやー……ホントに終わるのか、となるのが実感がもう湧いてきましたね……
正直週間連載に5月から変えてからいい具合に伸びたなー、という感じでしたね。
まあそれはさておいて。
ルフィアらしさ全開にしたいかな、と思います。(こんなことならルフィアかラヴィオのどっちかを絵師さんにオファーすればよかったと思っているのは内緒。)
私はラヴィオから提示された2択の決断をラヴィオに語った。
一瞬戸惑ったけれど、これはもう決めたことだ。
その旨を伝えるのを、ラヴィオなら分かってくれるはずだ、と信じて。
「ラヴィオ……あのさ、私……トマト農家を此処で続けるわ。」
「ほう……意外だな。理由だけ教えてくれ。」
「……決めてたんだ、実は……ラヴィオに国が管理してくれる、っていうのは意外だったけど……想定外ではなかったわ。だってラヴィオは……私を好きでいてくれている、それは分かるわ。でも……今の私にはラヴィオに相応しくないもの。今年の出店の時から思ったの、ラヴィオと繋がるなら……それに見合った名声をあげなきゃな、って。」
「名声? 別に私と結ばれることでも……それは得られるのではないか?」
ラヴィオの言っていることもわかるし、筋も通っているのだけど……今の目標は違う。
それは私が「超えるべき壁」として、この数ヶ月でやってきた事だから。
「……確かにラヴィオの言う通りよ。第二王子の妃となれば、それなりに名声は得られるかもしれないけれど……まだ無罪になったばかりよ? まだ反感は多いのは事実じゃない?」
「……確かに国は混乱はしているが……すぐに鎮まるのではないか? エリンの事を忘れるという形で。」
「だから今年に入って決めてたんだ。『フェミータ王国一番のトマト農家になる』って。とにかく今度は『ルナ・ヴァンピィ』じゃなくて……『ルフィア・ヴィスパーダ』としてもう一度認められたい、それが今の気持ちよ。それに……家を没落させちゃった責任もあるしね。お父様にも、ウチの従者だった人たちにも申し訳が立たないから……今何処にいるかは分からないけどさ?」
「……ルフィが決めた事なら私も尊重するさ……ああ、お前の実家の方は心配しなくていい。私の手金で支援はしているからな、今も。父上がお許しになりさえすれば、彼らも戻れるように調整をしておく。だからルフィは好きにやればいいさ。」
「うん……ありがと、ラヴィオ……」
私は肩の荷が一気に降りた感覚になった。
これで気楽に農業をやれるな……と。
でも、もう一つある。
ラヴィオと婚約というのは悪い話じゃないし、そもそも一度は決まったことなのだから、受け入れないわけにはいかない。
「あ、あのさ、ラヴィオ……いい? もう一個だけ……」
「……なんだ? ルフィの頼みなら幾らでも聞くぞ? 今日は生憎、仕事が無いしな。」
「……私がさ、その……トマト農家として一番になったらさ……私を……迎えに来てくれる?」
ホント、何言ってるんだか私は。
小っ恥ずかしいったらありゃしない。
だけどもラヴィオは、ほくそ笑んでいるような顔を浮かべていた。
「フフッ……アッハハハハ!! ルフィ、本当に面白いな!! 当たり前じゃないか、その時は喜んで迎えに行ってやるさ!! ……いつになるかはルフィ次第だが……本気なんだな?」
「ええ!! じゃなきゃこんな事言わないわよ!!」
「……安心した。ルフィが私の事を嫌うわけがないだろうとは思っていたからな……今のお前なら……すぐにでも1番になれる気がするがな。それじゃ、これで失礼するぞ。」
ラヴィオは黒鹿毛の愛馬に跨って、王国へと帰って行ったのであった。
その背中は、本当に逞しく、銀色の髪がたなびいて、幻想的に私は、そう見えていたのである。
約半年後。
畑を耕していた私に、意外な人物が顔を出してきていたのが見えた。
やや小柄な少女に見えたが、既視感があった。
服装は全く違ったのだけれども。
「……ルフィア・ヴィスパーダのお家って……ここでいいの?」
私は手を止め、その少女に近寄る。
「……貴女……エリン王女? なんで此処に??」
「うん……ルフィアにお話があって……知り合いの伝手を辿って此処に来たの……」
「ええ?? ……まー、いいわよ? 聞くわよ、幾らでも。」
いや……もう「王女」では無いのだから、呼び捨てでもいいのかもしれないな……とは思ったのだけれども、私はとりあえずエリンの話を聞くことにするのであった。
さて、次回は最終回です。
めちゃくちゃ意外な展開に最後はなったんでしょうけど、書いてくうちにこの構想は決まっていったものです。
「再調査編」に入ったあたりですね。
このままだったらダレるな、と思ったので、最初の時点だとwww
最終回はルフィアがエリンの話を聞いて、どう決断してエンドを迎えるか……この話の終わりを何処でどう終えるか、というのも見所になるかなー、と思いますので、最後までよろしくお願いします!!!




