表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フリーター戦国時代に戻る。  作者: エラワン
3/28

「それで、どうなっているのだ?」


 幸村はトキから話を聞いていて、おれの事情をかなり分かっているようだ。


「秀矩さまは「聚楽第じゅらくてい」で御養生されておられます」

「…………!」


 大阪城でのガールズコレクションの後、急に倒れてしまったと言うではないか。

 そのまま立つこともままならず、佐助がつきっきりで看病しているとのことであった。




 すぐ聚楽第に行く。

 おれが消えてからすでに二年近く経つ。佐助とは久しぶりの対面なのだが、


「佐助」

「え?」


 なぜか佐助がおれを見て怪訝な顔……


「佐助、おれだ。突然消えたりして、悪かったな」

「あなたは一体?」


 佐助はおれの横にいるトキを見ても、知らない他人を見ているようではないか。


「トキ、これは――」

「私は腰元から今はガイドの身体でしょ」

「そうか」


 幸村が声を出した。


「佐助にも説明して少しづつ解決していきましょう」

「そうか、分かった」


 それにしても影武者とは。

 幸村によると、影武者は常におれの側に配置していたとの事なのだが、かなり秀矩と似ているようだ。

 しかし聚楽第に居る秀矩の命はもう長くはないだろうと言う。何しろ三歳で亡くなるはずの身体が今まで持ったのは奇跡に近い。


 秀矩が二人居る事になるのだが、これは幸村他数名の者のみ知る事実で、いずれはおれが一人秀矩になると、それは内密に決められた。

 この日本に外敵が迫る非常時に、為政者の秀矩が亡くなるなどと言う事は有ってはならないのだ。


 おれも聚楽第に住み出入りする事にする。前任者? が亡くなった時はひそかに埋葬して、おれだけが表に出ればいい。

 写真も動画もない時代だから、直接顔を見ている身近な者しか本人かどうか分からないだろう。影武者でもいずれ本人にとって代わることも可能だ。




「幸村」

「はい」

「それで、どうなっているのだ?」


 おれが今一番聞きたいのは、イギリスがどこまで進出しているのかという事だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ