「新しいスカートを作りました」
「殿」
「どうした」
「イングランド王国から親書が参りました」
幸村の持参した親書はこれまでと違い、打って変わって丁寧な内容になっていた。日本を対等な国として認め、貿易や人的交流を促したいと言って来た。
そしてガレオン船が日本を離れる際の、水や食料の供給を受けた事、また戦闘で亡くなった者を、鹿児島湾を見下ろす丘に埋葬する許可を出された事等に感謝するとなっていた。
おれの「戦闘が終わってしまえば、敵国の軍と言えども我が国のゲストである」との言葉に、クロムウエルは「あのように優れた為政者の治める国は、最恵国待遇にするべきです」と国王に進言したようだ。
さらにはイングランドに帰った兵隊達から、黄金の国ジパングは、山をも動かす荒ぶる神の守る土地であると、伝承されたて行くことになった。
「殿」
「佐助」
佐助もやっとおれを殿と呼ぶようになってくれた。
「新しいスカートを作りました」
「佐助のデザインはなかなかでしょ」
トキがほめている。これで完全に元に戻ったな。
ただおれはこれからどうするか、それだけが問題だ……
工藤 俊作氏は、日本の海軍軍人。1942年3月の駆逐艦「雷」艦長時に、
スラバヤ沖海戦で撃沈されたイギリス軍艦の漂流乗組員422名の救助を命じ、実行させた人物として知られる方だそうです。
工藤艦長は救助した英士官に英語で「あなた方は日本海軍の名誉ある賓客であり、非常に勇敢に戦った」とスピーチ。
遺族はこの逸話を、助けられたイギリス海軍士官のうちの1人であったサムエル・フォール元海軍中尉によって知らされたようです。
秀矩の言葉は、上の逸話からヒントを得て書きました。




