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「大将達を呼べ」
戻って来たおれはのどが少しいがらっぽい。
「殿」
「幸村、どうした」
「仁吉殿より連絡が有り、元込め砲の試作が出来上がったとの事です」
「出来たか!」
元込めキャノン砲は口径こそ小さなものだが、三門出来て既に大阪を発ったと言う。これで炸裂弾さえあればいいのだが、幸いイングランド軍のキャノン砲は相当数が破壊されたと推測される。
たとえ敵にまだキャノン砲や炸裂弾が残されていようと、そろそろ五分の戦いになってきたのではないか。
さらに後から大阪を発った四万の豊臣軍も到着する頃だ。
「幸村」
「はい」
「大将達を呼べ」
敵にはまだ炸裂弾が残っているだろう。大軍が固まっていてはだめだ。各大名の軍はそれぞれ離れて独自に行動するよう指示を出した。
勝機が有るとみれば各々の判断で戦闘を開始せよと。
「勝永」
「はい」
「その方に兵五千を与える。離れて行動せよ」
「はっ」
勝家にも豊臣直属軍の五千を与えて、別行動をせよと命令した。島津忠恒殿にも別行動をお願いする。
おれの元には約一万が残った。




