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(ファーブラ・フィクタイズム4)【エーウェントゥス・アウディーティオ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編065/【藤里 眞宵(ふじさと まよい)ルート/水川 美智恵(みずかわ みちえ)サイト0】/【美智恵】のクエスト2

 【美智恵】は前の3人の失敗を受けて、(04)【大国ランク】で【クエスト】を申し込む事にした。

 一応、【マイナーランク】なのでギリギリ冒険としては成立するが、生存率は20%とかなり低い。

 それだけ、【美智恵】の【レベル】では荷が重いと言う【ランク】である。

 攻略を考えるのなら、(02)【地方ランク】からにしておいた方が無難なのだが、一応、約束を守っていると言う事で、【美智恵】は文句は無いだろうと判断していた。

 (04)【大国ランク】は、【神々】ではなく【天使クラス】が管理している。

 地球などでは天使の名前と言えば、

 【ミカエル】、

 【ガブリエル】、

 【ラファエル】、

 【ウリエル】、

 【カマエル】、

 などの様に、【ヘブライ語の神】と言う意味で【エル】が付くものが多いとされている。

 ここでは、それに【フランス語で複数のものを意味する定冠詞】の【ラ】が付き、【ラエル(複数の神)】と言う意味が付けられる。

 例えば、【オルラエル】は【オール】と【ラエル】を意味を足した【天使】であるとされる。

 【美智恵】は、【セントラエル】と言う【天使】が司る(04)【大国ランク】の【クエスト】を選択した。

 【セントラエル】が担当するのは、【ラエルセント】と言う【大国】まるまるを使って行う【クエスト】の事を指す。

 【挑戦者】は、【ラエルセント】の【地図】を受け取り、【ミッション】をクリアして行くと言うものになる。

 国全体を使っているため、国民が住んでいる安全地帯なども数多く点在している。

 このクエストでの危険地帯と言えるのが、【未開拓エリア】となる。

 【大国】はその規模ゆえに、【管理】が行き届いていないエリアが数多く存在する。

 基本的に【マイナーランク】は挑戦者の命を重視している【ランク】と言えるので、メインルートを冒険している分には問題はないのだが、それだと【プロランク】には昇格出来ない。

 それをするには【未開拓エリア】を【開拓】した事が証明されて初めて、【昇格】出来るのである。

 つまり、【プロのランク】に行きたければ、【命の危険】のある【未開拓エリア】で冒険しろと言う事である。

 そして、一部の例外を除く【マイナーランク】のほぼ100%近くの死亡率は、【未開拓エリア】がたたき出していると言う事になる。

 【プロのランク】に行きたくてたまらない【美智恵】は、この【未開拓エリア】を進む事を選択しようとしている。

 【マイナーランク】のほとんどが【個人技】を鍛えるための【ランク】とされているため、一部の例外を除き、【パーティーメンバー】は1名から3名までが基本となっている。 2名や3名は【パーティー】を組むための練習の意味もある。

 が、【美智恵】は、誰とも組まなかった。

 元々、誰かと一緒にやるというのは性にあわない性格だった。

 だからスタンドプレイが多く、5人で集まった【お茶会】もわざと遅刻して目立つなどの行動があった。

 要するに我が儘なのである。

 それは【絵里奈】にも言えるし、

 【美登里】にも言えたし、

 【薫】にも同様だった。

 つまり我が儘な4人が、【眞宵】が助けた誰かから話を聞いて、【眞宵】が【主人公権】を貸していると言う事を知り、強引に【眞宵】に借りに来たと言う話なのである。

 人の良い【眞宵】は、断り切れず、今に至っているのである。

 大して語る内容も無いまま【美智恵】もまた、【未開拓エリア】に単独で足を踏み入れ、10数分で、【首無し遺体】として、放置された。

 そこは危険地帯であるため、助けに行ける者がその国には存在しない。

 よって、土に返るまでそこに野ざらしという事になる。

 よって【美智恵】からまた、【主人公権】が【眞宵】の元へ返ってきた。

 【眞宵】は、

「何で、こう・・・

 同じ事を繰り返すの・・・」

 と苦悶の表情になった。

 そこへ、

《同じ事を繰り返すバカが居るのは何も【そっち】だけじゃない。

 【こっち】にも居るわ。

 これからそのバカを粛正して、頭をすげ替える準備に入るわ》

 と思念が飛んできた。

 【眞宵】の半身、【眞夜(まよる)】である。

 交代劇があるのは、何も【主人公側】に限った事ではない。

 【ラスボス側】にも存在するのである。

 【ラスボス】として相応しくないと判断された【ラスボス】は、【クアンヴェリテ】による【倒せないラスボス】と言う加護を失い、【エネミー・ラスボス】と言う【倒す事が出来るラスボス】に格下げになる。

 その執行を取り仕切っているのが、【眞夜】である。

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