プロローグ編064/【藤里 眞宵(ふじさと まよい)ルート/水川 美智恵(みずかわ みちえ)サイト0】/【美智恵】のクエスト1
【眞宵】は、【水川 美智恵】を【シークレット・ティーパーティー】に招き入れた。
今回は【眞宵】と【美智恵】の【2名】だけである。
【眞宵】は、
「それでは、【水川さん】、説明をさせていただきます。
これから、私が持つ【主人公権】を貴女にお貸しいたします。
譲渡では無いため、【異能】を担保にお貸しする事になるのですが、貴女の実力から判断して、貴女も1つの【異能】と言う事になります。
次の6つの【異能】から1つを選んでください。
それでお貸しする事にしますので」
と言った。
彼女達のレベルから考えても【眞宵】が持っている【異能】の中の簡単なレベルをチョイスして渡すしか無いと判断していた。
続けて、
「1つ目の【異能】ですが、【火】を扱う力になります。
炎を出したり、火球を作って投げたりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【火の属性】の力ですね。
2つ目の【異能】ですが、【水】を扱う力になります。
水を出したり、氷柱を作って投げたりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【水の属性】の力ですね。
3つ目の【異能】ですが、【木】を扱う力になります。
植物を育てたり、柱を作って防御したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【木の属性】の力ですね。
4つ目の【異能】ですが、【金】を扱う力になります。
身体を金属に変えたり、金の槍を作って攻撃したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【金の属性】の力ですね。
5つ目の【異能】ですが、【風】を扱う力になります。
かまいたちを起こしたり、竜巻を作って攻撃したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【風の属性】の力ですね。
6つ目の【異能】ですが、【土】を扱う力になります。
ゴーレムを作って操ったり、土の壁を作って防御したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【土の属性】の力ですね。
【冒険者】としては基礎中の基礎の力となります。
この中の1つをお選び下さい。
それを媒介にして、貴女に力をお貸しいたします。
ただ、これだけは注意してください。
これは命を保証するものではありません。
スポーツ化しているとは言え、クエストでは死がつきものです。
普通にスポーツをしていてもやり方を間違えれば亡くなる事があるように、死ぬ事もあると言う事は頭に入れておいてください。
【主人公権】を渡すという事は【加護】を多少与えると言う事と、同時に、【物語の主人公】となりやすい様に、【強敵】が集まりやすいと言う事です。
つまり、危険性は高まると言う事を意味しています。
それでも【主人公】になりたいですか?
止めるなら今の内です。
お貸ししてしまったらやり直しは利きません。
それでも選択されますか?」
と【絵里奈】と【美登里】と【薫】に伝えた言葉を繰り返した。
【美智恵】は、
「もちろん、するわ。
私だけエスケープってあり得ないっしょ。
やるよ。
3人には悪いけど、真打ちは最後に登場するって言うでしょ?
最後に私が残った。
これは運命なの。
私がスターになるための。
あの3人は引き立て役ABCに過ぎない。
主役は1人。
私だけが残った。
私は【金属性】を希望するわ。
やっぱり、【金】でしょ【金】。
最後には【金】が物を言うんだって事、証明して来てあげるわ。
はっきり言ってあの3人とつるむの潮時だと思っていたのよね。
フェードアウトを考えてたの。
何かと陰口とか多かったしね。
夢ばっかり語ってバカみたいとも思ってたし。
死んでくれてせいせいしたわって感じかな。
だから、全然悲しくないわ。
最後に私が勝つところを見せつけてやりたかったけど、それが出来なかったのだけが残念ね。
でも、貴女が残ってる。
私こそ主役だって事を見せつけてやるわ。
だから私の方が相応しいって認めたら、貸すんじゃなくて譲渡してよね。
お願いするわね。
私のビクトリーロードはこれからがスタートなのよ」
と言った。
【眞宵】は、
「【神崎さん】達も同じ様な事を言われていました。
貴女方4人はとてもよく似ていらっしゃいます。
4人とも同じ運命が待っていると思います。
だから思いとどまってはいただけませんか?
命を大切になさってください」
と忠告する。
【薫】は、
「失礼ね。
あんな連中と一緒にしないでよね。
私なら大丈夫よ」
と言った。
彼女達は全員自分だけは大丈夫だと思いこんでいる。
想像力弱者である。
彼女にもやはり、同じような運命が待っているだろう。
【眞宵】は、
「残念です・・・」
と言って、そのまま、【主人公権】を貸した。




