プロローグ編062/【藤里 眞宵(ふじさと まよい)ルート/江原 薫(えはら かおる)サイト0】/【薫】のクエスト1
【眞宵】は、【江原 薫】を【シークレット・ティーパーティー】に招き入れた。
今回は【眞宵】と【薫】の【2名】だけである。
【眞宵】は、
「それでは、【江原さん】、説明をさせていただきます。
これから、私が持つ【主人公権】を貴女にお貸しいたします。
譲渡では無いため、【異能】を担保にお貸しする事になるのですが、貴女の実力から判断して、貴女も1つの【異能】と言う事になります。
次の6つの【異能】から1つを選んでください。
それでお貸しする事にしますので」
と言った。
彼女達のレベルから考えても【眞宵】が持っている【異能】の中の簡単なレベルをチョイスして渡すしか無いと判断していた。
続けて、
「1つ目の【異能】ですが、【火】を扱う力になります。
炎を出したり、火球を作って投げたりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【火の属性】の力ですね。
2つ目の【異能】ですが、【水】を扱う力になります。
水を出したり、氷柱を作って投げたりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【水の属性】の力ですね。
3つ目の【異能】ですが、【木】を扱う力になります。
植物を育てたり、柱を作って防御したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【木の属性】の力ですね。
4つ目の【異能】ですが、【金】を扱う力になります。
身体を金属に変えたり、金の槍を作って攻撃したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【金の属性】の力ですね。
5つ目の【異能】ですが、【風】を扱う力になります。
かまいたちを起こしたり、竜巻を作って攻撃したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【風の属性】の力ですね。
6つ目の【異能】ですが、【土】を扱う力になります。
ゴーレムを作って操ったり、土の壁を作って防御したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【土の属性】の力ですね。
【冒険者】としては基礎中の基礎の力となります。
この中の1つをお選び下さい。
それを媒介にして、貴女に力をお貸しいたします。
ただ、これだけは注意してください。
これは命を保証するものではありません。
スポーツ化しているとは言え、クエストでは死がつきものです。
普通にスポーツをしていてもやり方を間違えれば亡くなる事があるように、死ぬ事もあると言う事は頭に入れておいてください。
【主人公権】を渡すという事は【加護】を多少与えると言う事と、同時に、【物語の主人公】となりやすい様に、【強敵】が集まりやすいと言う事です。
つまり、危険性は高まると言う事を意味しています。
それでも【主人公】になりたいですか?
止めるなら今の内です。
お貸ししてしまったらやり直しは利きません。
それでも選択されますか?」
と【絵里奈】と【美登里】に伝えた全く同じ言葉を伝えた。
【薫】は、
「うんうん。
わかったわかった。
とりあえず、【木】頂戴。
【植物】、私好きなのよね。
だから、【木】が良いわ。
先にやった2人は失敗したけど私は上手くやるわ。
植物の力で冒険するってかっこいいと思わない?
時間差で、木が生えて敵とか貫くの。
それ考えただけで興奮するわ。
2人は自分の力量に合わない力をチョイスした。
だから、負けた。
そして死んだ。
ただ、馬鹿なだけだった。
それだけの話よ。
正直、先に【主人公】になられた2人には失敗して欲しいと思ってた。
そして、そうなった。
だから、私は上手く行ってる。
今度は私の番。
私は、上手くやる。
2人の様な失敗は無いわ。
確証がある。
だって、私、2人が失敗する事、読んでたもん。
だから、私は正しい。
これが私が自信持っている理由。
大丈夫。
失敗なんかしないって。
引き時はわかってるつもり。
勝てないと思ったら逃げるから大丈夫よ。
今度は私が主役。
勝ちに行くわ」
と言った。
【眞宵】は、
「【神崎さん】達も変に自信を持っていましたが、本当に過信は身を滅ぼすんです。
このままだと【神崎さん】達の三の舞になることは予想出来ます。
止めるなら本当に今しかないんです。
どうか考え直してはいただけませんか?
命を無駄にされているとしか私には思えません」
と忠告する。
【薫】は、
「私を信じて。
私なら勝てる。
だって負け戦はしない主義だもん。
勝てると思っているからやるの。
私を信じて」
と言った。
彼女達は自分は大丈夫だと思いこんでいる。
想像力自体が欠落しているとしか思えない判断だった。
彼女にもやはり、言っても無駄の様だ。
【眞宵】は、
「なぜ、命をドブに捨てる様な真似を・・・」
と言って、そのまま、【主人公権】を貸した。




