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(ファーブラ・フィクタイズム4)【エーウェントゥス・アウディーティオ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編060/【藤里 眞宵(ふじさと まよい)ルート/塩沢 美登里(しおざわ みどり)サイト0】/【美登里】のクエスト1

 【眞宵】は、【塩沢(しおざわ) 美登里(みどり)】を【シークレット・ティーパーティー】に招き入れた。

 今回は【眞宵】と【美登里】の【2名】だけである。

 【眞宵】は、

「それでは、【塩沢さん】、説明をさせていただきます。

 これから、私が持つ【主人公権】を貴女にお貸しいたします。

 譲渡では無いため、【異能】を担保にお貸しする事になるのですが、貴女の実力から判断して、貴女も1つの【異能】と言う事になります。

 次の6つの【異能】から1つを選んでください。

 それでお貸しする事にしますので」

 と言った。

 彼女達のレベルから考えても【眞宵】が持っている【異能】の中の簡単なレベルをチョイスして渡すしか無いと判断していた。

 続けて、

「1つ目の【異能】ですが、【火】を扱う力になります。

 炎を出したり、火球を作って投げたりする事が可能になります。

 単純に言ってしまえば【火の属性】の力ですね。

 2つ目の【異能】ですが、【水】を扱う力になります。

 水を出したり、氷柱を作って投げたりする事が可能になります。

 単純に言ってしまえば【水の属性】の力ですね。

 3つ目の【異能】ですが、【木】を扱う力になります。

 植物を育てたり、柱を作って防御したりする事が可能になります。

 単純に言ってしまえば【木の属性】の力ですね。

 4つ目の【異能】ですが、【金】を扱う力になります。

 身体を金属に変えたり、金の槍を作って攻撃したりする事が可能になります。

 単純に言ってしまえば【金の属性】の力ですね。

 5つ目の【異能】ですが、【風】を扱う力になります。

 かまいたちを起こしたり、竜巻を作って攻撃したりする事が可能になります。

 単純に言ってしまえば【風の属性】の力ですね。

 6つ目の【異能】ですが、【土】を扱う力になります。

 ゴーレムを作って操ったり、土の壁を作って防御したりする事が可能になります。

 単純に言ってしまえば【土の属性】の力ですね。

 【冒険者】としては基礎中の基礎の力となります。

 この中の1つをお選び下さい。

 それを媒介にして、貴女に力をお貸しいたします。

 ただ、これだけは注意してください。

 これは命を保証するものではありません。

 スポーツ化しているとは言え、クエストでは死がつきものです。

 普通にスポーツをしていてもやり方を間違えれば亡くなる事があるように、死ぬ事もあると言う事は頭に入れておいてください。

 【主人公権】を渡すという事は【加護】を多少与えると言う事と、同時に、【物語の主人公】となりやすい様に、【強敵】が集まりやすいと言う事です。

 つまり、危険性は高まると言う事を意味しています。

 それでも【主人公】になりたいですか?

 止めるなら今の内です。

 お貸ししてしまったらやり直しは利きません。

 それでも選択されますか?」

 と【絵里奈】伝えた全く同じ言葉を伝えた。

 【美登里】は、

「あ、そ。

 【絵里奈】は失敗したみたいだけど、私はそうならない自信があるわ。

 大丈夫。

 【絵里奈】は運がなかった。

 力のチョイスを間違ったのね。

 私は違う。

 必ず出来るわ。

 私が選ぶのは【風属性】にするわ。

 私のタイプに合っていると思うのよね。

 これならバッチリよ。

 私ならもっと上手くやれる。

 そんな不安顔で見ないでよ。

 私は絶対に死なないから。

 いざとなったらバックれるから大丈夫だって。

 【絵里奈】の様なへまはしないわ。

 私だって命は惜しいからね。

 慎重にいくわ。

 出来るから安心して良いわ」

 と根拠の無い事を言った。

 【眞宵】は、

「【神崎さん】も変に自信を持っていましたが、過信は身を滅ぼす元です。

 だから、命の危険を感じたら、まず逃げてください。

 変に欲を出して死ぬと言う事は冒険には付き物です。

 【神崎さん】にも伝えましたが、スポーツ化していてもこれは危険なのです。

 死ぬ時は本当に死ぬのです。

 私は貴女達の死の選択を認めたくありません。

 止めるなら今ですよ。

 取り返しの付かない事が起きる前にどうか勇気ある選択を」

 と忠告する。

 【美登里】は、

「心配してくれてありがとう。

 でもね、余計なお世話よ。

 命を賭けなくて、取れる栄光なんてたかが知れてる。

 命を賭けて初めて得られる喜びってあるのよね。

 これは私のライフワーク。

 貴女にとやかく言われたくないわ。

 私を信じなさいな」

 と言った。

 凡人は根拠の無い自信を持っている。

 言っても無駄とはこの事だ。

 【眞宵】は、

「命だけは大切になさってください・・・」

 と言って、そのまま、【主人公権】を貸した。

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