プロローグ編060/【藤里 眞宵(ふじさと まよい)ルート/塩沢 美登里(しおざわ みどり)サイト0】/【美登里】のクエスト1
【眞宵】は、【塩沢 美登里】を【シークレット・ティーパーティー】に招き入れた。
今回は【眞宵】と【美登里】の【2名】だけである。
【眞宵】は、
「それでは、【塩沢さん】、説明をさせていただきます。
これから、私が持つ【主人公権】を貴女にお貸しいたします。
譲渡では無いため、【異能】を担保にお貸しする事になるのですが、貴女の実力から判断して、貴女も1つの【異能】と言う事になります。
次の6つの【異能】から1つを選んでください。
それでお貸しする事にしますので」
と言った。
彼女達のレベルから考えても【眞宵】が持っている【異能】の中の簡単なレベルをチョイスして渡すしか無いと判断していた。
続けて、
「1つ目の【異能】ですが、【火】を扱う力になります。
炎を出したり、火球を作って投げたりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【火の属性】の力ですね。
2つ目の【異能】ですが、【水】を扱う力になります。
水を出したり、氷柱を作って投げたりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【水の属性】の力ですね。
3つ目の【異能】ですが、【木】を扱う力になります。
植物を育てたり、柱を作って防御したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【木の属性】の力ですね。
4つ目の【異能】ですが、【金】を扱う力になります。
身体を金属に変えたり、金の槍を作って攻撃したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【金の属性】の力ですね。
5つ目の【異能】ですが、【風】を扱う力になります。
かまいたちを起こしたり、竜巻を作って攻撃したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【風の属性】の力ですね。
6つ目の【異能】ですが、【土】を扱う力になります。
ゴーレムを作って操ったり、土の壁を作って防御したりする事が可能になります。
単純に言ってしまえば【土の属性】の力ですね。
【冒険者】としては基礎中の基礎の力となります。
この中の1つをお選び下さい。
それを媒介にして、貴女に力をお貸しいたします。
ただ、これだけは注意してください。
これは命を保証するものではありません。
スポーツ化しているとは言え、クエストでは死がつきものです。
普通にスポーツをしていてもやり方を間違えれば亡くなる事があるように、死ぬ事もあると言う事は頭に入れておいてください。
【主人公権】を渡すという事は【加護】を多少与えると言う事と、同時に、【物語の主人公】となりやすい様に、【強敵】が集まりやすいと言う事です。
つまり、危険性は高まると言う事を意味しています。
それでも【主人公】になりたいですか?
止めるなら今の内です。
お貸ししてしまったらやり直しは利きません。
それでも選択されますか?」
と【絵里奈】伝えた全く同じ言葉を伝えた。
【美登里】は、
「あ、そ。
【絵里奈】は失敗したみたいだけど、私はそうならない自信があるわ。
大丈夫。
【絵里奈】は運がなかった。
力のチョイスを間違ったのね。
私は違う。
必ず出来るわ。
私が選ぶのは【風属性】にするわ。
私のタイプに合っていると思うのよね。
これならバッチリよ。
私ならもっと上手くやれる。
そんな不安顔で見ないでよ。
私は絶対に死なないから。
いざとなったらバックれるから大丈夫だって。
【絵里奈】の様なへまはしないわ。
私だって命は惜しいからね。
慎重にいくわ。
出来るから安心して良いわ」
と根拠の無い事を言った。
【眞宵】は、
「【神崎さん】も変に自信を持っていましたが、過信は身を滅ぼす元です。
だから、命の危険を感じたら、まず逃げてください。
変に欲を出して死ぬと言う事は冒険には付き物です。
【神崎さん】にも伝えましたが、スポーツ化していてもこれは危険なのです。
死ぬ時は本当に死ぬのです。
私は貴女達の死の選択を認めたくありません。
止めるなら今ですよ。
取り返しの付かない事が起きる前にどうか勇気ある選択を」
と忠告する。
【美登里】は、
「心配してくれてありがとう。
でもね、余計なお世話よ。
命を賭けなくて、取れる栄光なんてたかが知れてる。
命を賭けて初めて得られる喜びってあるのよね。
これは私のライフワーク。
貴女にとやかく言われたくないわ。
私を信じなさいな」
と言った。
凡人は根拠の無い自信を持っている。
言っても無駄とはこの事だ。
【眞宵】は、
「命だけは大切になさってください・・・」
と言って、そのまま、【主人公権】を貸した。




