プロローグ編057/【藤里 眞宵(ふじさと まよい)サイト0】/【シークレット・ティーパーティー】
【藤里 眞宵】は、戸惑っている。
まさか、こんな事になろうとは夢にも思っていなかった。
何が起きていたのか?
それを語る前に【眞宵】が、【芦柄 吟侍】の【後継者】となるための【主人公権譲渡】の条件が何だかについて紹介しよう。
【天傑】は、【ニナカノン・ジェニックの虚像】と知りあう事。
【写樂】は、【異能斬術】が使えると言う事。
【笑媛】は、【置換仁術】が使えると言う事である。
【天傑】から、【後継者】の権利が移って行くとその【後継者(【天傑ルート】)】には、【ニナカノン・ジェニックの虚像】が関わる事になり、この【虚像】を【本物】にする事が使命となる。
【写樂】から、【後継者】の権利が移って行くとその【後継者(【写樂ルート】)】には、【異能】を理解すると斬れるという【異能斬術】が少なくとも基本だけは使えると言う事が求められる。
【笑媛】から、【後継者】の権利が移って行くとその【後継者(【笑媛ルート】)】には、【病気】や【怪我】を【スポーツ】や【バトル】、【ゲーム】や【ギャンブル】、【冒険】などに変換して、倒したり、ミッションクリアすると治せるが失敗すると自分や治療しようとした者に返ってくると言うリスクのある力の【置換仁術】が使えると言う事が求められる。
そして、【眞宵ルート】となる、【眞宵】にも同じように伝承していく【力】と言うのが存在している。
それが【シークレット・ティーパーティー】と言う力である。
これは、一度に【1名(この場合は【眞宵】だけ)】から【13名】まで、秘密の隔離空間に招待して【交流】や【情報交換】などを行う【お茶会】を開く事が出来ると言う力である。
時は金なりと似たような意味で、【時は有限なり】と言う言葉があり、時間は大切にと言う考えを大事にする【眞宵】は、【一瞬】と言う【時間】を【時間培養】し、膨らませて使う事が出来、それが、【シークレット・ティーパーティー】の隔離空間となっている。
そのため、招待された者は時間を無駄にする事なく、一瞬で、済むのである。
このお茶会を通して、【眞宵】は【主人公権】をお茶会の参加者に【貸す】事が出来、必要とあらば、この中で、【主人公権】と共に1種類から6種類までの【眞宵】の【異能】も貸すことが出来ると言うものになる。
【主人公権】を貸すだけなので、【シークレット・ティーパーティー】は貸した相手には引き継がれる事は無いが、その代わりとして、1種類から6種類の【異能】をその代わりとしているのである。
それは【眞宵】が助けたいと思った相手に対してだけ行うものである。
と言う事なのだが、今回のお茶会は、【シークレット・ティーパーティー】ではない。
どこで聞きつけて来たのか【眞宵】に【主人公権】を貸して欲しいと言う女性が3名【アフタヌーン・ティーパーティー】に招待してきたのだ。
恐らく、【眞宵】が今まで助けた誰かから聞いたのだろうが、口止めしておくべきだったとちょっと後悔していた。
【眞宵】と現在、お茶会をしているのは、いずれも【クエスター】として活躍を希望すると言う。
後から来ると言うもう1人を含めて、誰かに【主人公権】を貸して欲しいとの事だった。
散々3名から猛アピールをされた【眞宵】は、
「あの・・・皆様、何か勘違いなさっていませんか?
【主人公権】を譲渡されれば勝てると言う話ではないのですよ。
【主人公】になっても本人にその資質が無ければ負ける時は負けるのです。
その時、その【主人公】の物語が終わるのです。
短い話になるか、長い話になるかは、本人次第です。
そう言うものなのです。
必ずしも勝てると言う保証書ではないのですが・・・」
と戸惑いを口にした。
女性の1人は、
「わかっているけど、それにもたよらないと勝てないのよ。
だから、お願い。
このとーり」
と手を合わせた。
その女性の名前は、【神崎 絵里奈】だ。
他の2名は、【塩沢 美登里】と【江原 薫】、
後から来る1名は、【水川 美智恵】だ。
【眞宵】は、【美智恵】が来た後で、
「わかりました。
お試し版という形ならお一方ずつ【主人公権】をお貸しします。
ですのでなるべく低いレベルの【クエスト】にしてください。
貴女方のレベルだと、初見の判断ですが、【マイナークエスター】として挑戦なさった方が無難に感じます。
なので、最大でも【大国ランク】までになさって下さい。
【大陸ランク】からの【プロクエスター】は正直、無理があると・・・
その・・・申し訳ないのですが・・・」
と忠告した。
4人の女性達は、最初は、【マイナークエスター】の、
(01)【地区ランク】、
(02)【地方ランク】、
(03)【小国ランク】、
(04)【大国ランク】、
でやるけどやれそうなら、【プロクエスター】として挑戦したいと申し出てきた。
そもそも、【プロクエスター】をやりたいから【主人公権】を借りたいと思っているのだ。
なので、約束を破る気、満々なのを隠していると言った感じだった。
【眞宵】は、
「お約束をお守りいただけないのであれば、命の保証は出来かねます。
それでもやられますか?」
と再度確認した。
4人はよく考えもせずに、上辺だけ納得したふりをしたのだった。




