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(ファーブラ・フィクタイズム4)【エーウェントゥス・アウディーティオ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編056/【井上 笑媛(いのうえ えひめ)サイト0】/7名の【罪人?】5

 最後に、【由真】が、

「私は、【雅春さん】の【呪言トラップ】と似た力だけど、私自身の力をアップさせたりする【言葉】を使って強化する【センテンス・ブースト】っていう力を担保にするわ。

 センテンスだから、単語というよりは【句点によって分けられている一続きの文章】になるわ。

 【タトゥー】見たいなものね。

 自分の身体に文章を書くのだけど、書けない部分は誰かに書いてもらっても私には効果があるわ。

 ただ、他人には出来ないけど。

 それ以外の力は、【呪縛教育】と言う力が使えるわ。

 条件については言えないけど、ある程度の条件を満たした場合、例えば、

『目を開いている間、坐っていなさい』

 などの【教育】と言う名の【強制力】で相手の動きを指定できるわ。

 なかなか便利な力よ」

 と言った。

 確かに便利な力と言えるだろう。

 こうして、全員、2つずつ自身が持っている【アビリティー】を説明し、その内の1つを裏切らないため・・・裏切ったらペナルティーとして毒化させるという【誓約アビリティー】に設定し、自身の血液を【誓約アビリティーキット】に登録し、出て来た【飲料水】をそれぞれ飲み干した。

 これで裏切りには【死の制裁】が待ってる事になる。

 【笑媛】は、

「これで私達は一蓮托生だけど、二度と会う事は無い。

 それぞれ、【誓約アビリティーキット】の効果で離れていても必要な情報は【思考転送(しこうてんそう)】で教えたり知る事が出来る様になるわ。

 良いわね?

 まずは、彼を殺した15名を探す事。

 そして、必ず血祭りに上げてやるの。

 良いわね。

 誰がやっても恨みっこ無し。

 見つけ出して復讐出来たものにその復讐の権利が与えられる。

 お互いのフォローは、【思考転送】でやりとりして、【アイテム】などの受け渡しは会わずに何らかの方法を用いて渡す事。

 これは私達の誰かが敵の手に落ちたり、死亡したりしても他の仲間に危害が及ばない事を重視した関係。

 だから、このやり方を貫くのよ。

 良いわね。

 ここを出たら私達は表向きは赤の他人。

 出逢う事の無い他人よ。

 でも、目的は同じ。

 復讐よ。

 じゃあ、そう言う事だからなるべく一緒に居る時間は少ない方が良いわ。

 これで解散になるけど、言い残した事はある?

 あるなら今の内に言っておいて。

 この後は二度と会わないんだから。

 今、言わないともう、言えないわよ。

 ・・・無いわね?」

 と言った。

 6名は黙って頷いた。

 無いと言う事だろう。

 その後は解散となり、それぞれバラバラに帰路についた。

 【笑媛】は、【由希子】に電話して、

「あ、マネージャー?

 今、終わったわ。

 今から出来る仕事とかある?

 ちょっと仕事したい気分なの。

 良いかしら?

 え?

 ある?

 良かった。

 すぐ行くわ。

 後、1時間半くらいでそっち行けると思うから」

 と言って女優に戻っていった。

 復讐者であり暗殺者である道を進む【笑媛】達7名。

 こんな事、きっと、【笑媛】が愛した【井上 祥吉】は望んじゃいない。

 だが、やらずにはおれない。

 自分のため、【井上 祥吉】の仇を取りたいと言う気持ちは変えられない。

 【笑媛】は、

(殺してやる・・・

 1人残らずあぶり出して、殺してやる・・・)

 と心の中にどす黒い感情を宿していた。

 【芦柄 吟侍】の【後継者】としては相応しくないかも知れないが、彼女はそれでも進もうとしていたのであった。

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