プロローグ編056/【井上 笑媛(いのうえ えひめ)サイト0】/7名の【罪人?】5
最後に、【由真】が、
「私は、【雅春さん】の【呪言トラップ】と似た力だけど、私自身の力をアップさせたりする【言葉】を使って強化する【センテンス・ブースト】っていう力を担保にするわ。
センテンスだから、単語というよりは【句点によって分けられている一続きの文章】になるわ。
【タトゥー】見たいなものね。
自分の身体に文章を書くのだけど、書けない部分は誰かに書いてもらっても私には効果があるわ。
ただ、他人には出来ないけど。
それ以外の力は、【呪縛教育】と言う力が使えるわ。
条件については言えないけど、ある程度の条件を満たした場合、例えば、
『目を開いている間、坐っていなさい』
などの【教育】と言う名の【強制力】で相手の動きを指定できるわ。
なかなか便利な力よ」
と言った。
確かに便利な力と言えるだろう。
こうして、全員、2つずつ自身が持っている【アビリティー】を説明し、その内の1つを裏切らないため・・・裏切ったらペナルティーとして毒化させるという【誓約アビリティー】に設定し、自身の血液を【誓約アビリティーキット】に登録し、出て来た【飲料水】をそれぞれ飲み干した。
これで裏切りには【死の制裁】が待ってる事になる。
【笑媛】は、
「これで私達は一蓮托生だけど、二度と会う事は無い。
それぞれ、【誓約アビリティーキット】の効果で離れていても必要な情報は【思考転送】で教えたり知る事が出来る様になるわ。
良いわね?
まずは、彼を殺した15名を探す事。
そして、必ず血祭りに上げてやるの。
良いわね。
誰がやっても恨みっこ無し。
見つけ出して復讐出来たものにその復讐の権利が与えられる。
お互いのフォローは、【思考転送】でやりとりして、【アイテム】などの受け渡しは会わずに何らかの方法を用いて渡す事。
これは私達の誰かが敵の手に落ちたり、死亡したりしても他の仲間に危害が及ばない事を重視した関係。
だから、このやり方を貫くのよ。
良いわね。
ここを出たら私達は表向きは赤の他人。
出逢う事の無い他人よ。
でも、目的は同じ。
復讐よ。
じゃあ、そう言う事だからなるべく一緒に居る時間は少ない方が良いわ。
これで解散になるけど、言い残した事はある?
あるなら今の内に言っておいて。
この後は二度と会わないんだから。
今、言わないともう、言えないわよ。
・・・無いわね?」
と言った。
6名は黙って頷いた。
無いと言う事だろう。
その後は解散となり、それぞれバラバラに帰路についた。
【笑媛】は、【由希子】に電話して、
「あ、マネージャー?
今、終わったわ。
今から出来る仕事とかある?
ちょっと仕事したい気分なの。
良いかしら?
え?
ある?
良かった。
すぐ行くわ。
後、1時間半くらいでそっち行けると思うから」
と言って女優に戻っていった。
復讐者であり暗殺者である道を進む【笑媛】達7名。
こんな事、きっと、【笑媛】が愛した【井上 祥吉】は望んじゃいない。
だが、やらずにはおれない。
自分のため、【井上 祥吉】の仇を取りたいと言う気持ちは変えられない。
【笑媛】は、
(殺してやる・・・
1人残らずあぶり出して、殺してやる・・・)
と心の中にどす黒い感情を宿していた。
【芦柄 吟侍】の【後継者】としては相応しくないかも知れないが、彼女はそれでも進もうとしていたのであった。




