プロローグ編053/【井上 笑媛(いのうえ えひめ)サイト0】/7名の【罪人?】2
【笑媛】が明日、会いに行く6名とは何者なのか?
それは【笑媛】の【共犯者】達である。
【大槻 笑姫】としての家族と【井上 祥吉】を殺した15名?の顔を見ていない【笑媛】が単独で犯人を捜すのには限界がある。
そこで、【共犯者】となってくれる者を彼女は探していた。
最初は100名近く居たが、裏切りや拒絶などがあり、【笑媛】を含めて7名が残ったのだ。
裏切り者達は、その6名が始末したらしく、その覚悟を汲んで、【笑媛】は会う事にしたのだ。
その6名も誰かを殺している。
だから、【共犯者】と言う事になっているのだ。
明らかに危ない橋を渡っている。
そう言う話になる。
だから、慎重に事を進めなくてはならず、7名だけの密会という事で会う事にしたのだ。
【笑媛】はこの6名がまだどこの誰かは知らない。
今回、初顔合わせという事になるのだ。
なので、緊張していた。
その顔をマネージャーの【由希子】が見て心配していたのだ。
心配するのもわかるが【由希子】を巻き込まないためにも教える訳には行かない。
それに14名居た時に、一度集まろうと言う話が前にあったが、それは【笑媛】達をあぶり出すための【罠】だった事が解り、急遽、会うのを中止し、その間裏切り者の7名を始末したので改めて、集まる事になったのだが、残った7名の中に更なる裏切り者が居ないとも限らない。
だから慎重に会うのと、会った時、【誓約アビリティー】と言うものを行う事になっている。
これはそれぞれが持っている【異能】を担保に【裏切り者には死を】と言う誓約を行う儀式である。
裏切っていた場合は、担保にした【異能】が【毒性】を持ち、裏切り者をむしばんでいくと言う特徴がある。
【笑媛】は、【吟侍】の【後継者】の印でもある【置換仁術】をその担保に出す訳には行かないので、彼女自身が持っているそれ以外の3つの【アビリティー】の内、1つを担保にするつもりで居る。
どんな【アビリティー】を持っているかは、生命線でもあるので、全てを披露するつもりは無く、【置換仁術】と担保に出す【アビリティー】以外の2つの【アビリティー】は他の6名にも内緒にするつもりでいる。
隠すのはいざという時の為の切り札とするためである。
仲間になって貰ってもいつ裏切るかわからない。
だから、全てを教えると言う事はしない。
それが、【笑媛】が取っている処世術だ。
もちろん、他の6名も彼女と同じように手札を全部披露するつもりは無いだろう。
【担保にするアビリティー】とそれ以外に【1つ】を紹介しあうと言う事になり、それ以外はそれぞれ隠していると言う事になる。
仲間ではあるが、心からの仲間ではない。
だから、自分を守るために隠し球は取っておく。
それが、この集まりとなる。
ちなみに、【担保】にする【アビリティー】はそれぞれの【心臓】に【異能】をくくりつける事になるので、自分自身では使えない事になる。
あくまでも自分自身は裏切らないと言う事の誓約に使う事になる。
【笑媛】は、その【担保】にする【アビリティー】として、【シャドー・イーター】と言う力を提示するつもりだ。
これは【影】を喰らう力で、喰われた影の部分は【封印】されると言うものになる。
例えば、【腕】に当たる【影】を喰わせれば、対象者の【腕】の部分が封じられると言う事になる。
非常に【有効】な【異能】と言えるが、隠し持っている残り2つと天秤に掛けたら、これを【担保】として提示するべきだと判断したのだった。
この【力】を【担保】にした場合、仲間を裏切れば、【影】を喰われ、身体が封印されるだけでなく、毒性も持つため、喰われた部分に毒が回る事になると言う事だ。
【裏切り者には死を】・・・
これは、【笑媛】にも適用される。
【笑媛】達は、【井上 祥吉】に恩や愛情のある者達の集まりである。
【井上 祥吉】のためとされない行為はすなわち裏切り行為となると言う事だ。
惨殺された【井上 祥吉】の無念を晴らすために集まる7名となるのだ。
【笑媛】は、【発起人】であり、チームリーダーという立場である。
【誓約アビリティー】も彼女自身の提案である。
【誓約アビリティー】は【異能】では無く、【特殊アイテム】で【誓約アビリティーキット】と言う【アイテム】を使って、それに自分の【血液】を入れて、出て来た【飲料水】を飲む事で【誓約】が発動すると言うものである。
仲間を疑うのはどうかとは思うが、それでも失敗出来ないので、【仲間を裏切らない】と言う【確証】を得たいため、提案し、他の6名が乗ったと言う話になっている。
今回はそれを行うために、1回だけ顔を合わせる。
その後は目的を達成するまで、二度と会わない。
そう言う約束なのだ。
基本的に一生に1回。
それだけの集まりなのである。




