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(ファーブラ・フィクタイズム4)【エーウェントゥス・アウディーティオ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編033/【相模 天傑(さがみ てんけつ)ルート/水瀬 涼源(みなせ りょうげん)】サイト0/落ちぶれた天才

 【次のニナカノン・ジェニックの虚像の声】が17番目に案内した【魔法】や【超能力】などの【力】を【新しく作る存在】である、【水瀬(みなせ) 涼源(りょうげん)】を【蝶吉】の次の【後継者】として認定する事になった。

 彼は、【造法士(ぞうほうし)】として、【魔力の源の色違いの力】である3つの力、

 【虚実法(きょじつほう)】、

 【化変法(かへんほう)】、

 【異質法(いしつほう)】、

 を産み出した天才でありながら、【造法士】としては現在、落ちぶれた存在である。

 【涼源】の元に、【蝶吉】が姿を現した。

 【涼源】は、

「ん?

 何だ、お前は?」

 と言った。

 【蝶吉】は、

『ボクは【桃辻(ももつじ) 蝶吉(ちょうきち)】と言います。

 100日間の【仮主人公】の期間を終えたので、次の【主人公】となる人に【主人公権】を譲渡しに来ました。

 貴方が、次の【主人公】に選ばれました。

 【芦柄 吟侍】と言う人の【後継者】の1人に選ばれたと言う事です。

 と言う訳でよろしくお願いします』

 と言った。

 【涼源】は、

「いや・・・

 いきなり来て、【後継者】とか言われても困るんだけどな。

 【芦柄 吟侍】の名前は知ってる。

 伝説の男だ。

 その男の【後継者】?

 この俺が?

 何で?

 今、それどころじゃねぇんだけど?」

 と言った。

 すると【天狐】も出現し、

『良いから受けとんなさいよ、後がつかえているんだから。

 だけど、言っておくけど、貸すだけだからね。

 あんたの後か、その後辺りに、この子に【主人公権】、返してもらうからね』

 と言った。

 【涼源】は、

「なんだよ、姉ちゃん?

 いきなり現れて・・・

 貸すだけって返さないと行けないのかよ?

 そんなんなら貰っても意味ねぇよ。

 受け取れねぇよ、そんなもん」

 と受け取りを拒否した。

 【天狐】は、

『この子はまだ、ちっちゃいから【主人公】はやれないの。

 この後、主人公になるため、修行に入るんだから。

 その間だけ貸してやるって言ってんだから、素直に受けとんなさいよね。

 どうせ、あんたは上手く行かないのはなんとなくわかってんだから、ちょっとの間だけでも【主人公】を満喫しておきなさいよ』

 と言う。

「ざけんな。

 そんなんで受け取れるかってんだよ」

『・・・良いの?』

「何がだよ?」

『あんたが【後継者】になったら、あんた専用の【可愛い女の子】がついてくるわよ。

 ちょっと前までその子と一緒だったのよね。

 あんたの事を私達に強く勧めてたんだけど、その子の期待も無駄になるわよ。

 それでも良いの?』

「か、可愛い子・・・って誰だよ?」

『あんたが、【後継者】になる事を了承したら、【存在】が確定する子よ。

 それまでは【声】だけの存在だったわ。

 でも、結構可愛らしい声だったわ。

 ・・・まぁ、男を見る目は無さそうだったけどね・・・』

「じゃあ、何か?

 俺がろくでもない奴だって事か?

 俺はこう見えて・・・」

『3つの力を作ったってんでしょ?

 知ってるわよ。

 見てたから』

「え?

 み、見てた」

『【後継者】を探していたんだから、当然、あんたの事もチェックしたわよ。

 だから、知っている。

 当然の話でしょ』

「そ、そうなの?」

『そうよ。

 だから、やるの?

 やらないの?

 はっきり決めなさいよ。

 男でしょ、あんたも』

「ちっ・・・

 わかったよ。

 やりゃ良いんだろ?やりゃぁ。

 ちなみに俺は現在、挫折中だ。

 それでもかまわないならやってやんよ。

 文句あっか、こらっ」

『うちの子と比べてずいぶん、柄が悪いわね。

 ・・・まぁ良いわ。

 どうせ、私とは関係ないんだし。

 じゃあ、【後継者】になるのね?』

「あぁ・・・

 こうなりゃやけくそだ。

 やってやるよ。

 で?どうすりゃ良いんだよ?」

『手をかざしてください。

 ボクが手を重ねます。

 それで、譲渡が出来るそうです。

 やり方は色々あるけど、ボクにも出来るやり方にしてもらいました』

「あぁ?

 手を合わせるのか?

 ちびとはいえ野郎と手を合わせる趣味はねぇんだけどな・・・

 まぁ、後で美女がついてくるってんなら受けてやんよ。

 ほらっ・・・

 とっとと手を合わせな」

『はい。

 では、よろしくお願いします』

「あぁ・・・

 頼まれてやんよ・・・」

 と言う感じで、【後継者】は【純粋ピュア】な【蝶吉】からやさぐれた天才、【涼源】へとバトンタッチされたのだった。

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