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(ファーブラ・フィクタイズム4)【エーウェントゥス・アウディーティオ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編020/【クアンヴェリテ】公式ファンクラブ、特別会員

 【クアンスティータ】が引退した事で息を潜めたが、【クアンスティータ】には【クアンスティータ】の乳母と摂政を務めた【オルオティーナ】と言う存在が管理する【クアンスティータ・ファンクラブ】と言う集団があった。

 それと同様に、【クアンヴェリテ】にも、【クアンヴェリテ】の摂政を務める存在?が管理する【クアンヴェリテ・ファンクラブ】と言う物が存在していた。

 【クアンヴェリテ】の摂政を務めている存在の【名前】は、【ハニーワイフ】と言う女性である。

 彼女を含め、【クアンヴェリテ】の重要な補佐をする24の存在を【クアンヴェリテ・トゥエンティーフォー】と呼んでいる。

 それは、【クアンスティータ数】の1つを示す【24名】と決まっており、現時点ではその数に満たないため、空席も多い。

 だが、【クアンヴェリテ】から熱烈な歓迎を受けた、【眞宵】に対して、【ハニーワイフ】は、正式に【クアンヴェリテ・トゥエンティーフォー】の候補として選出したのだった。

 【ハニーワイフ】の使いが、

『【藤里 眞宵様】。

 おめでとうございます。

 この度、正式に貴女様が【クアンヴェリテ・トゥエンティーフォー】の候補生として選出されました。

 候補生は貴女様の他には6名いらっしゃいます。

 【先選式(せんせんしき)】になっておりまして、【24名】の定員になり次第、締め切られるので頑張ってください。

 【クアンヴェリテ・トゥエンティーフォー】は現在、7名が選出されており、残りは17名となっております。

 また、候補生に選ばれたからと言って必ずしも【クアンヴェリテ・トゥエンティーフォー】とはなりません。

 選ばれない事もあり得ると言う事だけご了承ください。

 ですが、もしも、【クアンヴェリテ・トゥエンティーフォー】に選ばれる事になれば、様々な特典や特権が得られる事をお約束いたします。

 まずは、【クアンヴェリテ・ファンクラブ】へご登録くださいませ。

 【クアンヴェリテ・トゥエンティーフォー】になるに当たって、【クアンヴェリテ・ファンクラブ】へのご登録は必須となっておりますので。

 どうかご協力の程、よろしくお願いいたします』

 と言った。

 【眞宵】は、

「えと・・・

 その・・・

 【クアンヴェリテ・ファンクラブ】だっけ?

 それは必ず入らないと・・・

 駄目なのかな?

 出来れば、私は、【(クアン)ヴェリテちゃん】のファンとしてではなく・・・

 お友達になりたい・・・

 そう、思って居るんだけど・・・

 駄目・・・なのかな?

 ファンだと対等じゃないって言うか・・・

 その・・・【ヴェリテちゃん】も身構えちゃうんじゃ・・・

 あ、でも【ファンクラブ】に入るのが嫌って訳じゃないよ。

 ちゃんと、【アイドルラスボス】としての【ヴェリテちゃん】を応援したいと思っているし・・・

 でも・・・でもね・・・

 何か違う・・・

 【ヴェリテちゃん】が私に求めているのは、もっと違うもの。

 私はそれは【ファン】とか【推し】とか関係無く、何でも相談出来る【お友達】・・・

 私はね、そう、思うの。

 私は【ヴェリテちゃん】の単なる【ファン】じゃ駄目だと思う。

 【ヴェリテちゃん】はもっと他の何か・・・

 それを求めているんじゃないかな?

 えと・・・

 上手く説明出来ないんだけど・・・」

 と言っていると、【ハニーワイフ】の使いは、

『は、【ハニーワイフ様】・・・』

 と言った。

 【眞宵】が、

「・・・え?」

 と振り返ると、そこには、絵にも描けない美しさを持った女性が立っていた。

 【ハニーワイフ】である。

 彼女は、

『もうよい、【ベターライフ(【ハニーワイフ】の使いの事)】。

 済まなかった、【藤里 眞宵】。

 確かにそうだ。

 【クアンヴェリテ様】がお前に求めている事は特別な幹部になる事じゃ無い様だ。

 【友達】・・・か。

 不思議な表現だ。

 【人間】では当たり前の言葉の様だが、我々の様な存在では【友達】と言う感覚は珍しい。

 確かに、【クアンヴェリテ様】はお前に対して求めているのは、上下関係を超えた【友達】と言う関係の様だ。

 だから、お前の事は【クアンヴェリテ公式ファンクラブ】/【特別会員】とさせてもらう事にした。

 いや、何・・・あくまでも建前上、形式上の話だ。

 登録とは別枠で、【クアンヴェリテ様】のためにある存在として、この役職を受けてもらえないだろうか?

 そうでないと他の者に示しが付かないんだ。

 【クアンヴェリテ様】の【友達】の権利を得た者は、【クアンヴェリテ・トゥエンティーフォー】と同等の権力を得るとさせてくれ。

 勝手ながら、【クアンヴェリテ・ファンクラブ】としてはそう言った認識にさせてもらう。

 もちろん、【クアンヴェリテ様】の【友達】が増えればその者にも同等の権利を与えたいと思っている。

 そう言う事にさせてくれ』

 と言った。

 【眞宵】は、

「権力はいりません。

 ですが、そちらにそう言う認識でないと困るというご事情がある様ですので、その【特別会員】と言う立場を拝命いたします。

 よろしくお願いいたします」

 と言って握手を求め、【ハニーワイフ】はそれを受けたのだった。

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