プロローグ編019/【藤里 眞宵(ふじさと まよい)】の見ている世界4
【眞宵】は半分人間、半分は【ボス的存在】の【ハーフ・ヒューマン】だ。
そして【数奇な運命】を背負う女性でもある。
困っている【他者】に対して、【勇気】を与えるため、【主人公】の権利を貸し、それをサポートする。
それだけでも【複数の運命】に関わっている。
だが、それよりも、【ヴェリテ・ステージ】を通して、【クアンヴェリテ】は【眞宵】を見ていて、気に入っている様子だった。
かつて、【芦柄 吟侍】とその妻となる【カノン・アナリーゼ・メロディアス第7王女】の2人は、【クアンスティータ】のお気に入りとなった。
誰もがその存在に怯える存在だった【クアンスティータ】に対して、【吟侍】と【カノン】だけが、怯えず、普通の存在として接した。
そこが、気に入られるポイントとなり、2人の運命は大きく変わった。
それと同じ事が、【クアンヴェリテ】と【眞宵】の間にもあった。
【眞宵】の心優しい気持ちが、【クアンヴェリテ】に通じ、【眞宵】は【クアンヴェリテ】のお気に入りとなった。
それにより、運命は大転換する事になるのだった。
【眞宵】は、【ヴェリテ・ステージ】の観客席に眠っている間、坐る事が出来る。
夜眠っている間、その観客席で、【アイドルボス】を見ていると、隣に何かが現れた。
【眞宵】は、
「君は・・・誰かな?」
と尋ねる。
隣に坐った【それ】は、
『こっち、こっち・・・』
と言って、【眞宵】の手を引いた。
【それ】は、二頭身の身体の人間の様な存在だ。
頭は人間のそれの2倍あるが、頭身が2なので人間より小さい。
頭身から考えて【ギャグマンガ】などには出て来ても絶対に人間ではない。
それは、【パーフェクト・ピュア】と呼ばれる【完全無垢】な存在であり、【クアンヴェリテの使い】とされる存在でもある。
【眞宵】は、
「こっちに・・・行けば良いの?」
と言って【パーフェクト・ピュア】に連れられて【夢の中】で【そこ】へ足を踏み入れると、そこは、少しでも邪念のある者は見ることも許されない【究極のスター・ラスボス】である【アブソルート・スター・ラスボス】のステージとなる【トゥルー・ヴェリテ・ステージ】だった。
【アブソルート・スター・ラスボス】は存在すら、他の存在には認知されていない。
特別に選ばれた者しか見ることが許されない特別中の特別の【ステージ】だ。
それを見せられたと言う事は、【クアンヴェリテ】に特別に認められたと言う事を意味していた。
そのステージは見ているだけで涙が溢れるほど素晴らしい物。
絵にも描けない美しさだけでなく、超絶的な感動の美でもある。
人は余りにも凄すぎる物を見ると放心する事があると言う。
【眞宵】も【クアンヴェリテ】の招待でその【アブソルート・スター・ラスボス】の【トゥルー・ヴェリテ・ステージ】を見て、
「・・・」
と言葉にならないくらいの感動を覚えて涙した。
邪なる者は絶対に踏み入れられない超神域。
それを見たのだった。
選ばれない者は見ることはおろか知ることさえ許されない。
これはそう言う世界のものだった。
【眞宵】は、
「ありがとうございます。
【(クアン)ヴェリテちゃん】・・・」
とつぶやいた。
それに答えるかの様に、【クアンヴェリテ】の【特性】である【舞台】/【マルチ・ステージ】を劣化版とは言え、【眞宵】も出せる様になったのだった。
【眞宵】の【舞台】/【マルチ・ステージ】は、【クアンヴェリテ】の【トゥルー・マルチ・ステージ】の様に様々なバリエーション、豊富な【能力】があると言う訳では無いが、彼女の意思で出し入れが出来る様になり、簡単な【召喚】などが、その【マルチ・ステージ】で可能となっている。
例えば【超アイテム】を出して利用したり【超獣】などを召喚して使役したりする事も可能となる。
他にも【武装チェンジ】、
【超回復】、
【ハイパーバリヤー】、
【他の存在の超進化の促し】、
【回復薬の生成】、
【物体の転送】、
【封印】、
【大呪】、
【解呪】、
【アイテムの生成】、
【新種の創成】、
【休息】、
【融合】、
【分離】、
【異能の創成】、
【遊び】、
【強制規則の生成】、
【次元干渉】、
【重力操作】、
【存在の入れ替え】、
【オーケストラ】、
【パフォーマーの召喚】、
【レクイエム】、
【転生】、
【変身】、
【読書】、
【勉強/学習】、
【新物質の創成】、
【科学変化】、
【知の習得】、
【情報】、
【秘伝の伝授】、
【スキルアップ】、
等々、他にも様々ある。
それだけ、【マルチ・ステージ】とは凄い物である。
これを貰えたと言う事は、この世界で、【芦柄 吟侍】の【後継者】に選ばれた
【相模 天傑】、
【田村 写樂】、
【井上 笑媛】、
【藤里 眞宵】、
の4名の内、最も、【クアンヴェリテ】に愛されたのは、間違いなく、【眞宵】である。
【吟侍】から受け継いだ【主人公権譲渡】や【貸し借り】の力は、【マルチ・ステージ】により増幅され、それを出している間だけは、【眞宵】の【主人公性】を保持しながら、他者にその【権利】を貸す事が出来る様になっていた。
【眞宵】がそれを出し続けている状態であれば、最大10名に【主人公権】を貸すことが出来ると言う物になっていた。
【クアンヴェリテ】からの強い加護を持つ少女、【眞宵】。
彼女はそれを認められるだけのピュアな少女だった。




