プロローグ編018/【藤里 眞宵(ふじさと まよい)】の見ている世界3
【藤里 眞宵】は【見える人】だ。
何が【見える】のか?
【ヴェリテ・ステージ】と言う【ステージ】がだ。
【ヴェリテ・ステージ】の【ヴェリテ】は、【クアンヴェリテ】の【ヴェリテ】である。
【クアンヴェリテ】は、【アイドルラスボス】としての特性があり、【ヴェリテ・ステージ】に【アイドルボス】が立つ【ステージ】を世の中にばらまいている。
【ヴェリテ・ステージ】に立つと言う事は、その【アイドルボス】として最高の【ランク】に立つと言う事を意味している。
そこに立つ事に憧れる【アイドルボスの卵】は星の数ほど存在するとされている。
【アイドルボス】となる資質は、いくつかある。
【見目麗しい事】、
【圧倒的に強い事】、
【独特の感性/個性を持っている事】、
【不死性】、
【複数の異能】、
【悪事を働かない】、
【にじみ出る魅力】、
【圧倒的な歌唱力】、
【プロポーション】、
【目力】、
【フェロモン】、
【人気】、
【絶対的戦闘力】、
【絶対的防御力】、
【圧倒的再生力】、
【絶対的異能耐性】、
【絶対的回復力】、
【圧倒的スピード】、
【圧倒的パワー】、
【絶対的成長力】、
【絶対的経験値】、
【圧倒的応用力】、
【圧倒的創造力】、
【圧倒的想像力】、
【絶対的カリスマ性】、
【圧倒的発想力】、
【絶対的表現力】、
【心技体】、
【圧倒的ファンの数】、
【様々な存在からの加護】、
【運】、
【奇跡】、
【唯一無二の特技】、
【あふれ出る意外性】、
このどれが欠けても【アイドルボス】にはなれないとされている。
これらを見極める存在が居る。
それが、【見える人】である。
【見える人】に認められてはじめて、【ヴェリテ・ステージ】に立てる。
そして、【ヴェリテ・ステージ】に立つ存在?を多く見ていると、【見える人】にもちょっとした【超能力】の様なものが身につく。
それが、普通の人間とはちょっと違った感覚となる。
それを【見える】と呼んでいるのだ。
【眞宵】は、様々な【素質】ある【ボス】を見てきたため、【世の中の特性】が見える様になっていた。
それに加えて、【芦柄 吟侍】の【後継者】としての【証】を貰い、それを【譲渡】する力を持っていたのである。
【主人公】としての【証】の譲渡は悪意だけで成立する物ではない。
【眞宵】の様に前向きな気持ちでも譲渡や貸し借りが出来るのである。
では、何故、【眞宵】が【ヴェリテ・ステージ】を【見える】様になったか?
それは、彼女には半分、【アイドルボス】の【血】が流れていると言う事である。
彼女の母親は、【アイドルボス】なのである。
人間の父親と【アイドルボス】の母親の間に産まれた【ハーフ・アイドルボス】。
それが、【藤里 眞宵】と言う少女の正体だ。
彼女は人間として暮らしているが、やはり、感覚が普通の人間とは違っている。
感性などが、人間とは違う事が彼女を人の輪から遠ざけた。
「あの子、変わっているわね」
「あの子、絶対変よ」
「あの子、おかしいわ」
「あの子、不気味よね」
「あの子、何か、ちょっとね・・・」
これらの言葉は、【眞宵】が小さい頃から言われてきた言葉だ。
最初は、他の女子と違う事を悲しんだ。
だが、父親は、
「いいかい、【眞宵】。
お前は人の中で生きていくんだ。
だとしたら、他の子に歩幅を合わせないと行けない。
ママとは違うんだ。
お前は【アイドルボス】にはなれない。
パパの子としての人間の血がそれを許さないんだ。
だから、お前は人間として生きていくしかないんだ。
だから、人間として振る舞いなさい。
パパとママは別れる事になったけど、だからと言ってパパはママの事を愛していなかった訳じゃない。
パパはママの事をずっと好きだった。
でも、ママの取り巻く環境がそれを許さなかった。
ママは、【アイドルボス】としての運命があった。
それをパパは許した。
ママが【アイドルボス】を目指す事を。
そのためにはパパ達が邪魔だった。
だから身を引いたんだ。
でもママの事を好きな気持ちは変わらない。
そしてお前の事も愛している。
だから、人間として行きなさい。
それがお前の幸せになる。
いいかい?
人として行きたければ、人の幸せを願いなさい。
人の幸せがお前の幸せにつながるんだから」
と言って育てた。
だが、その父親は、母親と通じたとして心ない人間によって殺されてしまった。
それでも父親の言葉を信じた【眞宵】は人を幸せに導く事を選ぶしかなかった。
【裕子】を助けたのも【父親】の言葉に習っての事、だった。




