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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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94 王都前

日が暮れてきた事もあり、馬車を適当な所に停めて野営の準備に入った。準備中に急に玉藻が…



「昔も思ったんじゃが、人間はなんでわざわざ野営の道具を持ち歩くのじゃろうか?」


「は?道具が無かったら野営できないでしょ?」


「大体の事は魔法でどうにかなるじゃろう?土魔法で小屋でも作ればテント代わりになるし、火も魔法を使えば起こせるしのぅ」


「自分で言いたくないけど、この世界の人間基準で言えば私達って化け物みたいなものなの。そりゃ私達なら楽に出来るけど、普通の人なら戦闘に使えるぐらいの魔力は残らないんじゃない?戦闘になった時に魔法の援護が無くなると前衛は厳しくなると思うよ」



確かにその気になれば、土魔法で家も建てられるだろう。そこまでしたところで野営なのだから壊すのだ。作る意味はあまりない。安全の為と言うなら素直に結界を張った方が楽だし。



「なるほどのぅ。魔力の温存なんぞ考えた事も無いのぅ」


「普通は考えるもんだよ。楽する事よりも命の方が大事だし。まぁ私も人の事は言えないけど…」



この世界に来たばかりの時に、ウルフの解体の為に台作ったりしたし。ぶっちゃけ余程の魔法じゃないと自然回復量が勝って、ほぼ消費しないんだよね。今、テント張ってるのも雰囲気的なものと人に見られた時に面倒が少なそうだからだし。



「まぁけど、大人数での行動ならアリかもね。戦闘は別の人に任せられるし、快適な睡眠って士気にも影響するだろうし」



ラノベとかでも行軍で風呂が用意してある物とかもあったし、軍クラスなら万とか人数いそうだし。まぁ厳しい訓練して、気にならない様にとかしてるかもしれないけど。

しかし、そうか…。簡易テント作ったけど、そっち系の魔導具があっても良いな。大きさを調整すれば1人用とか2人用の小屋を作るぐらい何とか出来そうだし。けど、そのレベルまで行くと即席のバリケードとかみたいに軍事利用される可能性もあるんだよねぇ…。かと言って強度が不足すると意味無いし。

いや、着替えとかトイレ用みたいなのなら強度を落としてもいけるかな?日本にも着替え用のテントとかあったし、トイレも工事現場とかに置いてたしな。外壁を作ると同時に便器作って、出て壊す時に埋めるようにすれば手間も少なくていいし…



「いや、需要があるとは限らないな。冒険者って女の人少ないし」


「なんの話じゃ?」


「ん?関係ない話だから気にしなくて良いよ」



王都に着いたらグラマスに女性冒険者がどれくらいいるのか聞いておこう。ついでにいたら需要があるか聞けるしな。

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