供養─1
本編とは関係ないお話です。キャラ崩壊を気にしなければ読んでみてくれると嬉しいです。
「この豆はなんで付いてくるんだろうね」
三人でのモーニングの最中に凪沙が言う。
「さあ、生まれた時から喫茶店行けば付いてくるし考えてたこともない」
そう、愛知県の喫茶店ではなぜか豆が付いてくるのだ。私はもちろん理由なんて知らないし、彼女らも知らない。
「普通に考えて無料なのおかしいよね。おいしいし」
「家族で来るとみんなの分もらってるな~」
「綾瀬の家族って豆食べないの?おいしいのに」
驚愕。あんなにおいしいのに。
「私が好きなの知ってるからみんな譲ってくれるんだよ」
「綾瀬さんの家族は優しいんですね」
「これ、喫茶店以外で見ないけど売ってるとことかあるのかな」
そういいながら、凪沙はなめまわすように豆を眺める。つられて綾瀬もその豆を見つめる。
「ちょっと、そこいちゃつくのやめてもらえません?」
「何ってんの、陽華。豆見てるだけじゃん」
「そうだそうだ」
「綾瀬さん、豆じゃなくて凪沙見てたでしょ。凪沙は見てないで食べなさいよ」
しぶしぶといった様子で豆を口に含む凪沙。凪沙がそれをかみ砕くとぼりぼりと音がする。
「この豆さ、珈琲と結構あうと思うんだけど、私だけ?」
綾瀬は「飲まないから知らな〜い」と。陽華は「水のほうが合うでしょ」と。
「水~?」
信じられないことを聞いたように凪沙がいう。
「水とは合わんでしょうよ」
「なんでさ」
「なんでもなにも.....綾瀬、言ってやって!」
思いつかなかったらしい凪沙は綾瀬にゆだねる。
「いとかわゆし、幼馴染かな(詠嘆)」
珈琲を飲めない綾瀬は凪沙を援護できない。元恋敵(?)の陽華を援護したくもないのだろう。
「....そっすか。とにかく、珈琲のが合うよ」
意図に気づかない凪沙もかわゆし。ああ、かわゆし。
「アメリカのチップ文化ってあるじゃん?日本にもあったら2人は払う?」
「凪沙はどうなの?言い出しっぺからが鉄則」
少し悩んで凪沙、「ウェイターの態度がよければ払うかな」。
「払わないの?ウェイターの人はチップに生活がかかってるのよ?」
「まあ、そうだけども。だからといって値段以上のものを自主的に払いたくないね」「消費税としてとらえたら変わるの?」「だとしたら、まあ。払うよ」「日本も国にチップを払ってるようなものだよねぇ」
三人食べ終わり、お会計。
「合計3,000円ね。1,000円、出して」
年上として主導権を握ろうとする綾瀬。にしてもセットはちょうど1,000円でわかりやすくて私は好きだ。
「私、貴女の恋人。貴女、年上。どうゆうあんだすたん?」
「私、貴女の恋人の幼馴染。以下同文」
「いやでーす。割り勘でーす。奢ってほしければ豆を献上することだ」
「けッ」「しけてんね」
「なんとでも言え、守銭奴どもめ」




