食事は争いの始まり
この時間の購買は当たり前のように混む。たくさんの人で購買のおばちゃんが見えない。
そこに小さな体で入ろうとする少女。
「ん~…!ん~…!」
背伸びをするけど、意味はない。
「う~…どうしよう…」
そんなことをしていると…
「なにしてんだ?」
「あ…畳ぃ…」
「うわっ、いきなり泣きそうな顔すんな…!」
「だって…だってぇ…」
紫亜は簡単に事情を説明する。
「なるほどね、つまり買えないわけだ…」
「うん…」
「なら俺に任せとけって!」
「ふぇ…?いいの…?」
「あぁ!何買ってくれば良いんだ?」
「えっとね…コロッケパンと焼きそばパンとハンバーグパンとピザパンと唐揚げとメロンパン2つとチョコリングドーナツ3つと謎パンとプリン3つ…」
「…マジかよ…」
「やっぱり止めとく…?」
うるうるしながらこちらを見つめてくる…
「はっ、楽勝だぜ。行ってくるぜ!」
元気よく人混みの中に飛び込んでいった。
しばらく待つこと5分後。
「ぶぁ!」
たくさんの食料を抱えながら、ボロボロになった畳が人混みから脱出してきた。
「あ…おかえりなさい…」
「お…おう…買ってきたぜ…」
「うん…全部ある。ありがとう」
「良かった…にしても全部自分で食うのか…?」
「ううん…。プリン2つ以外は全部紫魔の…」
「あぁ…そっか…って、紫魔が来れば良かったのでは?」
「紫魔…お腹空いて動けないって言ったから…」
「無理やり来させれば良かったのに…」
紫亜は首を横にふる…
「いいの…」
「そか…」
「後は自分で運ぶから渡して…?」
そう言いながら両手を広げる紫亜。
「いいよ、このまま教室まで運ぶ」
「でも…」
「どうせすぐに着くさ。行くぞ」
すたすたと歩き始める。
紫亜「あっ…、待って…」
紫亜が慌てて追いかける、そんな2人の昼休み。




