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不穏な企み
「先輩、お帰りなさい!みんな絵が出来たらしいんですが、どうするんですか?」
「えっ?えっと部長さんに聞いてくれる…?」
「そうだよ。あたしが出した課題なんだから、あたしに言えばいいでしょ?」
「でも部長よりも月華先輩の方が、コンクールで優勝してるんですよね?」
「ぐっ…!確かに…確かにそうだけど!ここではあたしの方が上なの!」
「え~!」
「えっとね…皆、ちゃんと部長さんの言うことは聞いてあげて?それと分からないことは部長さんに聞いてもらえるかな?」
「月華先輩がそう言うなら…分かりました…」
「いい子達だね」
月華は笑顔で下級生達の頭を撫でる。
「月華先輩…。ありがとうございます!」
「チッ…ちょっと私よりもできるからって調子に乗りやがって…」
部長がボソッとそんなことを呟く。
「いつか…思い知らせてやる…」




