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放課後の夕焼け
(今日も…居ないかな…?)
階段を登り終えて扉を開く。
ちなみに屋上。
(あっ…)
そこには人影があった。
「あっ…」
「今日は居たんだね」
「そういう君はいつも来てるの…?」
彼女の顔は夕焼けが眩しいせいで見えない。
「あ、あぁ…。この場所が好きだからね」
「君も好きなんだね…」
それを皮切りにお互いに沈黙してしまう。
「あー…、じゃ、じゃぁ俺はもう帰るから!」
「あ…!待って!」
「なに…?」
「名前…名前だけでも教えて?」
「……陽…。んじゃ!」
走って階段を降りていく。
「…陽…くん…」
…
二階踊り場。
「はぁ…はぁ…!」
全速力で降りてきたようだ。
(なんで逃げちゃったんだろ…)
(でも…話せて嬉しいな…)
そんなことを考えながら陽は帰宅する。




