10/29
危ない輩
「…」
廊下を忙しく走る音がする。
「くそ!どこいきやがった!」
「俺は向こうに行く、お前は逆を頼む!」
「分かった!」
2人の足音が遠ざかっていく。
「ふぅ…。もう…大丈夫だよね?」
教室も廊下にも少女以外には誰も居ない。
(鍵ともはぐれちゃったし…。これからどうしよう…)
などと考えていると、また足音が近づいてくる。
(やば…、また誰か来たの!?)
少女は、ドア越しだと死角になる場所に隠れる。
(ここなら大丈夫だよね…。お願い、早く通り過ぎて!)
少女の願いとは裏腹に足音は教室の扉前で立ち止まった。
(な、なんで…!)
扉を開けて教室に入ってくる。
(お願い…見つからないで…!)
足音が近づいてくる…
(なんで…、なんでなの…!)
男子C「見~つけた」
「ひっ…!」
少女は悲鳴をあげる。彼女の悲鳴は誰かに届くのだろうか…。




