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プロローグ

 妖怪は、人を喰う。


 だから斬る。


 白姫(しらひめ)は、それだけを教えられて育った。


 夜の路地裏。


 妖怪の死体が転がっている。


 猪みたいな顔に、人間の腕が何本も生えた異形。


 さっきまで暴れていた。


 でも今は動かない。


 死んだからだ。


 白姫は、自分の腕についた血をぼんやり見ていた。


「さすが半妖(はんよう)だな」


 役人の男が言う。


「普通の人間なら死んでいた」


 周囲の人間たちは、白姫から少し距離を取っていた。


 怖がっている。


 白姫はその理由が分からない。


 妖怪を斬ったのに。


 役に立ったのに。


 男は白姫を見る。


「次の任務だ」


 白姫は静かに顔を上げた。


「深川の森に、西洋妖怪が現れた」


 その瞬間。


 白姫はまだ知らなかった。


 その妖怪と出会った時。


 自分が“独りだった”ことを、初めて知ることになる。


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