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神マネー?を自分に投資しながら、異世界を生きていく!  作者: むにさん
2章ー【バンガード街】
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41ー麦畑にある脅威

北の村[アルトリア]は、バンガードからおよそ1日の距離にある村である。

バンガードからの街道も整備されており、順調に進んでいった、途中で休憩を取りながら進んでいくと、馬に乗った一行とすれ違う。


「お前ら、どこに向かっている」プレートメイルという鉄製の鎧を着た騎士らしい人物が話しかけてきた。


「私らはアルトリアに行くところだよ」とシャル


「そうか、アルトリアなら問題あるまい、そこより更に北方の街[リバティ]政変があってな…ま〜お主らに言っても分かるまい」

騎士らしき男は、それだけ言って他の騎士を引き連れて去っていった。


「なんなんだよ、あの言い草!」シャルは、騎士達が去っていった方向に向かって蹴りを入れていた。


「政変ってどういう事なんでしょうね?」イリーに尋ねる。


「さあ?私ら冒険者に分かるはずがないよ」イリーは興味もないようでシャルを宥めに行った。


ふむ、政変といえば、領主か、街主か分からないが、その方に何かあったのか?ま〜アルトリアは問題ないって言ってた事だし、いいか。


その後、シャルを宥めて、私達は歩調を速め、その日の夕方に、アルトリアに着いた。



アルトリアはバンガードとリバティの中間の位置にあり、周辺にも村々があり、その一つである。

この周辺の村々は、バンガードとリバティの食料供給地として主食である麦を生産している、周辺を見てみるとまさに麦の収穫期らしく、麦に夕日があたり、黄金色が眩しく光っていた。


「綺麗だな…」都会暮らしだった俺には、この光景に目を奪われた。


「ハヤミ、なに止まってるんだい!いくよ!」


「悪い、悪い、見た事の景色に目を奪われてね!」


「ハヤミの出身地って麦を作ってないのかい?どんなところなんだい?」


「島国だからね、麦じゃなくて、魚を主食にしているのさ」

苦しい言い訳だなぁと思ったが、2人共、そうなんだ〜魚いいな、魚なんて食べた事がないよと言ってた。


ここが、村長の家だよと村民に案内してもらい、村長に挨拶をする事のした。


「遠いところ、ありがとうございます、アルトリア村、村長ハインツと申します、今日はお疲れでしょう、詳しい事は明日の朝にお話しするので、今日はお休みください」

ハインツさんは挨拶をした後、すぐに俺達が泊めさせて貰う家に案内してくれて、食事の時間から、この家の事を色々と教えてくれて、では明日、お休みなさいと去っていった。


「シャル、俺は、こういう仕事は初めてなんだが、こんなもんなのかい?」


「ハヤミは、村の仕事が初めてだったのかい、そうだねこんな感じだと思うよ、これが日帰りとかだと違うけど、私達は10日間いるんだからね」


「ふ〜ん、なんか拍子抜けしたよ」


「ハヤミは真面目すぎるんだよ〜、ご飯も作ってある事だし、頂こうよ〜、ねっシャル」


「そうそう、さっそく頂こう、ハヤミも早く座りな」


「わかったよ、食い意地はるなよな」


『なんですって』


「いえ、なにも言ってません」

女性は、変なところに敏感だよなと席に座る。


3人で、夕食を頂き、各部屋で寝る事にした、一軒家だったので部屋数はあったのだ。


翌朝、村長の家に行き、仕事の内容を聞く事にした。

「ハインツ村長、さっそくですが、周辺の魔物駆除という依頼でしたが、具体的には何をすればいいですか?」


「ハヤミさん達にやって貰いたい事は、毎年お願いしている麦を荒らす魔物を駆除してもらう事です」

麦を荒らす魔物、ヴィートガルという魔物で芋虫のような魔物らしい、サイズで討伐ランクが変わるのだが、ここに来るのは小さいサイズがほとんどで50cmくらいらしい、牙での攻撃だけで動きが遅いのでそこまで脅威ではないが、収穫期に来られると麦を収穫するのに支障をきたすので駆除を行って欲しいとの事だった。

例年は収穫期前に駆除を行うのだが、俺達が来るまで誰も依頼を受けてくれなかったので本当に助かったと言っていた。


「わかりました、ではアルトリア村の西側をメインに駆除を致しますね」


「皆さん、よろしくお願いします」ハインツさんは弁当を各自に渡して収穫の準備を行っていた。


「じゃ、行こう」

アルトリア村の西側は川が流れており、その川から、ヴィートガルという魔物が流れて来るらしいのでその周辺を見廻る事にした。


西側の川周辺に着き、見廻りを開始し始めると、ダンゴムシを大きくした感じの灰色の虫がノソノソと歩いている。

「あいつだな!」

さっそく、矢を弦に掛けて矢を放つ。


グチュって音がヴィートガルの頭に当たり、そのまま動きが停止した。

「大した事ないな」

矢を回収しつつ皆に聞いた。


「当たり前だよ、このサイズなら子供でも倒せるんだから、ヴィートガルも見た事ないって本当に島国育ちなんだね」シャルは呆れた感じで言った。


「ま〜ガルは、こんなもんだけど、数が多いのよ、動き自体は遅いけど牙は強烈だから気おつけてね、噛まれたら離さないわよ」イリーはクレイモアを抜きながら注意点を教えてくれた。


「了解した、ではここからは各自分散して行動しよう、数が多いとなると村に被害がでてはいけないからね、シャルは川の上流を、イリーは下流を頼む、俺はこの周辺と2人のフォローに入ることにするよ、何かがあったら呼んでくれ」


『あいよ』2人は散って行った。


さてと矢を弦に掛けながら周辺に探知スキルを発動する、これはこれで修行になるなと探知に引っかかるヴィートガルに矢を放ち、次々と駆除を行って行く、探知スキルに引っかかる奴もいなくなったところで、2人に様子を見てみるがどちらも問題なく駆除を行っていた。

子供の頃からやっていたのであろう、慣れた手つきで駆除をしている、ヴィートガルは動きが遅いので後ろ側に回り込めば安全に討伐できるのだ、近接ならそうやるよなと2人の動きを見ていた。


昼時になり、弁当を頂く事にする。

「どうだい?」


「俺の探知じゃ、周辺にはもういない感じだけど、少し、村周辺を回ってみようか」


「そうだね、時期的には遅いほうだから、麦畑のほうに入り混んでいる可能性もあるからね」


「うんうん、ガルは麦が好きだから、入られちゃうと村の人が大変だよ」


そういう訳で村周辺を見廻る事にした。


周辺にはやはり数匹のヴィートガルがいたので、見つけては駆除を行う、村を一周する頃には、夕日が差してきていた。

「今日はここまでだな」


『だね〜』

割り当てられた家に向かう途中の畦道で、ヴィートガルの抜け殻らしき物を発見した。

「なんだいあれ?」


「あれは、ガルの殻だね」イリーが殻を調べ始める。


「殻?ていう事はヴィートガルは幼虫だっていうのか」


「ハヤミ、ヴィートガルの事知ってるのかい?」


「いや知らないから聞いてるんだが…」


「幼虫って言ったから知ってるもんだと思ったんだよ、バン」シャルは肩を叩く。


「2人共、じゃれあってないでこっちにきて!」

じゃれあってないんだがと思いつつもイリーの元に向かった。


「どうだい?イリー」シャルが抜け殻をみながら尋ねた。


「成虫になったばっかりね、まだ濡れているもの、周辺にいる可能性もあるわ、探して!」イリーは抜け殻のサイズを測っている。


俺とシャルは周辺を捜索し始め、シャルに聞いてみた。

「成虫になるとどうなるんだい?」

シャルを見て聞いてみた時、シャルの背後の麦が変な色に見える、夕日に反射した黄金色の麦が赤色に変わっているのだ。


「シャ、シャル、あそこを見て!」

シャルが俺が差した方向を見る、「これは、ヴィートモスの仕業よ、ガルは成虫になると空を飛べるようになるの、空を飛ぶ敵って厄介よ」


「モスが出たって事は、大変よ、村のみんなに言わな…」


「イリー?」イリーを見るとガルの殻を抱きかかえるようにうつ伏せになっていた。


夕陽の光が突如、暗くなる。


イリーの上空にデカイ羽を羽ばたかせたヴィートモスがいたのだった。

字誤・脱字 お許しください。

・魔物情報

【ヴィートガル】R10(サイズにより9)芋虫のような魔物、目は退化しており、見えないが匂いに反応する。

動き自体は遅い、牙は強烈で一度噛むと離さない。子供でも討伐は可能であるが、牙に噛まれた場合は死亡する事が多々にある。麦が好物であり、害虫敵な存在である。

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